3DAY Tour de 熊野 2日目熊野山岳ステージ

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千枚田を登る山岳ステージ

Tour de 熊野2日目の朝を迎えた。前日落車で救急車が出動していた。3日間走るとなると回復力も強さを決める要素となる。当チームは毎年小さなコテージを借りている。ここにチーム全員が泊まり作戦(作戦とはいいつつ冗談)を練る。

毎年山崎店長がリザルト順にマッサージをしてくださる。きたみねさんも駆けつけ、スポーツバルムを塗りこんでくれる。夕飯は親分が毎年マグロを仕入れてきて振舞ってくれる。コテージでは自炊と、オオクワの惣菜であふれかえる。

他のチームはどうか知らないが、チームの作戦なんてものは当チームには無いように思う。チームの作戦なんぞ立てても、その通りに行かないことを知っているからだろう。「こうしたいね」ぐらいは考える。実際当チームが話している作戦会議の9割は「どうやったらおもろいか?」だった。やはり関西のチームだ。

本人には言っていないが一つ紹介したい。乗鞍で優勝したことのあるクライマーが今回熊野山岳ステージから参加した。このクライマーはおそらくKOM(キングオブマウンテン:一番速く山頂ピークを取る賞)を狙ってくると予想していた。

ただ、本人に取らせると「おもろく」ないのでまったく関係の無いチーム員が彼をうまく使い、KOM間際チョイ刺ししてKOMを取らせないというプランを立てていた。ところが結局KOMは爆走した別の当チーム員がこの2人を置き去りにし、KOMを取るという超展開に。結局優勝した。ようは戦略など無い。

ただ、走り始めると180度まじめになるのが面白いメンバーである。

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レース

レースの勝負はこの千枚田で決まる。この登りでどれほどセレクションにかけられるかが勝負だ。毎年名場面が生まれる。スタート前マツケンさんからボソッと話をされる。特に走り方は考えていなかったので、返事一つで了解した。

むしろ、役目が明確になればなるほど気持ち良く走れる。たとえそれが片道限りだとしても。

第二ステージの熊野山岳はラインレースと呼ばれる。行きでアップダウンのある公道をひたすら進む。そして山岳に突入しKOMがある。下ってまた引き返すコースだ。ただ、例年行きのペースが遅く(皆脚を使いたくないので)後続のE2と混じることなんて事態が昨年起きた。

スタート前に別のチームの人から前半の走りについて相談を持ちかけられたが、行きでほとんど走りを見なかった。どこに行ってたんだろう。その代わり積極的に前で集団のペースを上げようと躍起になってたのが、ライター浅野さんと、一日目と同じホンダの方。

ライター浅野さんの引は凄まじく、明らかに捨て身。おかげで単独になりかけていたところ助けられた。テンポの良い引でペースを作る。その蒼きオーラに本物のロマンを感じる。行きは殆どロマン浅野さんとローテ。

折り返し口、ホットポイントを抜ける。やはりホンダの方が出てくる。もうお決まりの先頭だ。神社を過ぎた頃いよいよ山岳に突入する。ここで落車が多い。一列棒状にするために引き続ける。

正直、前半の引に意味があるのかはわからない。ただ無駄で自己満足かもしれない。ただ、力のある(連日表彰台のメンバー)が無意味な落車に巻き込まれる位なら安全に山岳に突入して欲しい。

そのために一石を投じられるなら、それもそれで有りではないか。ハイペースで集団は山岳地帯に入って行く。ただ、自分自身は行きで相当な力を使っていた。山岳に入るまでのNPは290Wを超えていた。殆どFTP近くで引いている。相当な疲労で集団から脱落した。

普段長時間出せない力がレースでは出る。

下がって行く中で、チームメンバーとすれ違う。いろんな言葉をかけられる。これもまたチームメンバーとレースを走る中でしか得られない事だ。少し集団の中で回復しつつ千枚田を登る。

前日(車で)登った千枚田は涼しかった。当日は見る余裕なんてないから見ておこうと毎年来ている。実際に登ると辛い斜面も遠くから見ると登りで有ることはわすれてしまう。

千枚田を登るが以外と足は回る。数人をパスして行く。以外と土足はあるようで、明らかに後半から回り始めた。下りでも何人かパスする。下り切ってトンネルを抜ける。

少し進むとフリーダムのS野さんが居た。実力的にこの場にいるのはおかしい。よく見るとトラブった模様。一緒に回す。

熊野クラブまではアップダウンで平坦や下りがある。集団でローテする方が早い。ただ強調しないといけない。実業団といえど、ホビーの延長みたいなもんだから、ローテの仕方がわからない人もいる。

回さない意思なのか、回し方がわからないのか判断できなかったので回すよう促す。どうやら回し方がわからない様子だったので少し話す。

淡々とペースは上がる。次第に人数は減ってくる。金山交差点が見えた。

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残り1km熊野クラブ

最後は土足勝負だ。当チームからはまつけんさんと、てっちゃんがこの日も表彰台に登った。

そしてこの方。軍曹。キングオブマウンテンも取り、優勝。まさに変態の極みだ。米をもらいさらに歓喜。ガラパさんからインタビューを受けると、反射的にガラパさんからマイクを奪いマイクパフォーマンスが始まる。とことん面白い。

表彰台に立てなくとも、チームメンバーが連日表彰台に登り嬉しい。堺、熊野一日目、二日目とE2において連勝と嬉しい。勢いそのままに一番過酷なステージ三日目迎える。

三日目に続く

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