イナーメのアップオイルをレースで使ってみた

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自転車競技において筋肉の状態はパフォーマンスを左右する重要な要素だ。レース前日や当日にオイルは欠かさず使っている。今までも別メーカーのオイルを好んで使っていたが、ツールド熊野ではイナーメのアップオイルを使ってみた。

私が使ったのは、「オールシーズン」だ。まずは試しとスタート前に塗り込む。今まで使ってきたスタートオイルはスポーツバルムなのだがすぐに違いがわかる点がある。イナーメのオールシーズンはサラサラしている。

好みにもよるが、スポーツバルムのオレンジはオイリーなヌルヌル系だ。それとは逆にイナーメのオールシーズンはサラサラしている。どちらが好みかは人によるだろう。

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オールシーズンの成分

巷に溢れてるオイルの成分自体は種類によっては個人でも買えるそうだ。ただ比率や品質などに差異があり成分のブレンドや相性によって性質が異なるようだ。では、このイナーメのオールシーズンの成分は何が入っているのか。オイルとは全くもって知識が無く、興味深いので勉強がてら調べてみた。

成分1:ホホバオイル

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ホホバオイルはホホバという植物の種子から採取したオイルだ。主にアメリカの砂漠地帯で栽培されている。ホホバとは、シモンジア科植物で。被子植物門双子葉植物綱の科に属している。何のことか漢字だけではわからない。

小学校の理科を思い出す。被子植物と裸子植物があったがここでは言及しない。

ホホバオイルというオイルは「キャリアオイル」としては最も一般的である。キャリアオイルとは、精油成分を体内に運ぶものとしてマッサージオイルで使われる。特徴として、ベタつかない、浸透力がある、保湿力に優れている。

イナーメの以下の製品でキャリアオイルとしてホホバオイルが使われているようだ。

  • Recovery
  • Recovery pink
  • Recovery Yellow
  • ALL Season
  • Summer
  • Winter
  • Very HOT

ホホバオイルには、人間の肌にも含まれている成分のひとつワックスエステルが含まれている。ワックスエステルは肌のバリアとして機能し、肌の表面の角質部分に20%~30%含まれている。

キャリアオイルは様々な種類があるが、スポーツバルムのグリーン1にはダイズオイルというものが使われていた。皮膚を柔らかくする効果があるようだ。どうやら使った瞬間の違いはキャリアオイルの種類がそもそも異なったようだ。

成分2:ジュニパー

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私はジュニパーと聞いて、ネットワーク機器のジュニパーネットワークスを思い出してしまった。事実ジュニパーネットワークスは精油成分であるジュニパーのロゴを昔使っていた。ジュニパーといえばT640のコアルーターが好きだ。

ジュニパーネットワークスのソフトウェアJUNOSはFreeBSDカーネルをベースとしているのでサーバ屋さんの知識が活かせるコマンドが使える、という脱線話はここまでにしておこう。

ジュニパーのエッセンシャルオイル自体には次のような効果がある。まず体の中の老廃物、そして余分な水分を体の外へ排出する効果がある。そのため体のむくみや、コリなどに効果があるようだ。

成分3:レモングラス

次に含まれているのはレモングラスだ。レモングラスの効能は、消化促進を促す。結果的に消化不良や食欲の不振を改善する。たしかにスタート前に胃の中の消化を促しエネルギーに変換されるならば有難い成分である。また肩こり、神経痛、筋肉痛の改善にも効果がある。

成分4:ローズマリー

ローズマリーは我々サイクリストに取って切り離せない要素、血液に良い効果を及ぼす。ローズマリーは、血液の循環が良くなるそうで、結果的に体のむくみを取り、新陳代謝を促進する。

また、アロマは鼻から香りを嗅ぐことにより様々な効果があるという。例えばローズマリーは、成分であるカルノシン酸が、脳に働きかける。結果的に記憶力アップに繋がるようだ。複雑なコースや要所要所の地形等を覚えておく事に一役買いそうだ。

このように、筋肉以外にも脳への効果として記憶力の向上が見込まれる。

成分5:ローズウッド

ローズウッド自体は筋肉というよりも、精神面への効能が高いようだ。その効果と効能は、精神的な疲労を取り除くこと、そして凹んだり落ち込んだ心の改善に一役買う。レース前にナーバスになりがちなサイクリストにとって重要な要素である。

どうやらアロマオイルとはフィジカル面である筋肉に作用するオイルと、メンタル面に作用するオイルがそれぞれ入っているようだ。これは面白い。

成分6:バジル

最後にバジルだ。食べ物(パスタとか)のトッピングにバジルを使うことはあるが身体的な効能は何なのだろうか。バジルは心のバランス(均衡)を取ってくれるようだ。頭の中の様々な雑音を取り除く。いわば精神的な疲労を沈められるようだ。

結果的に集中力を増すが、レース前の高揚を鎮める効果もある。こちらも香りの効果が大きく、レース前のナーバスになるややメンタル面で落ち込んだときに役立ちそうな気持ちを上げていく効果があるようだ。

以上6成分がイナーメアップオイルオールシーズンの成分である。

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瓶はなぜ青いのか?遮光について

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イナーメのオイルの瓶は全て青い。なぜだろうか。単純に疑問に思ってしまった。ここからは当ブログ(の良くない脱線)的な考察をしたい。どうやら単純に、中の成分に与える紫外線の影響を考慮している。

では何色がいいのだろうか。アロマオイルのボトルでメジャーな茶色、青、緑の遮光容器色別遮光率について「東静容器株式会社」のデータを参考に考察する。

まずは、瓶の「遮光」とはなんだろうか。遮光とは光(ひかり)を遮(さえぎ)ることだ。ここで言う「ひかり」の定義は太陽光線の事である。太陽光線とはγ線(波長が短い)から電波線(波長が長い)までを指す。

この中で我々が生活している地上へ届いているのは次の2つである。「紫外線」と「赤外線」だ。これら光線の波長は紫外線UV-Bは290~320nm(ナノメートル)、紫外線UV-Aは320~400nmである。UV-Cもあるが、我々が生活している地上までは届いていない。

アロマオイルを入れている瓶の色でこれらUVをカットしている。理由は製品の品質や劣化を塞ぐためだ。ではそれぞれの色別遮光率を確認していこう。

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先ずは薬剤の瓶で用いられている茶色だ。オロナミンCやドデカミン、ヘパリーゼなどがこの茶色の瓶だ。450nm辺りまでの光線をほぼ遮光している事が確認できる。

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次に緑色だ。360nm辺りまでの光線を遮光して居ることがわかる。

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最後に青色の遮光瓶の場合だ。お伝えしがたいが紫外線をほとんど遮光していない。ただ透明な瓶よりも遮光率は幾分マシだろう。

このように便のメーカーにもよるが色によって光の遮光率が違う。なお、上記データーはイナーメのオイルの瓶のデーターではない。また購入する際に青い瓶と茶色の瓶であれば間違いなく売れるのはおしゃれな青い瓶であることは想像に難くない。

相変わらずどうでもいい(オイルにとっては重要なことだが)ことを追いかけてしまったので話を戻す。

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実際に使ってみてどうか

今回レース(3day熊野)でスタート前のオイルとしてイナーメのオイルを使ってみた。正直な所ベトベト系が苦手な私は使った感じとしてはイナーメのオイルのサラリとした感触が好きである。

実際に使いパワーが上がっただとか、効率が上がっただとかオカルトチックな話は無い。ただ結果的に脚も攣らなかったし、三日間のパフォーマンスも良かった。その効果がイナーメのオイルに有るのかは定かではないが、気に入った事は間違い無い。

数値データーで表せないので一概に効果があったとは言えないが、一つ言えるのは2日目のウォーミングアップ中のエピソードをお話したい。1日目はあるメーカのスタートオイルを使った。二日目はイナーメのオイルだ。

通常20分でじわじわ300Wまで出力が上がっていく所やや早めの15分ほどで300Wに到達した。私はじわじわ無理なく時間をかけてパワーを上げて行く。ウォーミングアップ終わりの無理なく300Wを回せる時間が短縮されたのはオイルの効果かもしれない。

今後データーを取って行くつもりだ。今欲しいのはレース前に立ち上がりが良いオイルが欲しい。ようは自分の中にある基準(300W)までいかに速く上がっていくかが重要な要素である。むりにあげず、徐々に無理なく上げるまでの時間が短いオイルは今のところイナーメのオイルが一番速い。

アロマオイルとは筋肉に働きかけるだけでなく、メンタル面にも良い効果を及ぼすことがわかった。様々な基準があると思うが、当チームのショップにも置いてあるのでこれを機に別のオイルもぜひレースで試して見たいところである。

私の場合、メンタルで成績が左右される。したがってオイルの購入を考えている方は、筋肉への効果そして、精神面(やる気、鎮める)に最適なオイルを選択してみてはどうだろうか。

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