強い選手に共通する三つのバランス

強くなるためにはまず練習することだ。ただ皆同じく練習しているのになぜ差が生まれてくるのだろうか。メニューやテクニックは広く公開され、本や書籍である程度情報として手に入る。やるかやらないかの違いはあるものの結果として差が出るのは確かだ。

競技として自転車という乗り物に乗った場合、どの競技であれ「先着」した者が勝つという基本がある。この基本はどのような積み重ねによって生まれるのだろうか。今後始まるレースシーズンへ向けて考えてみたい。

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ある条件における強さの違い

最近オフロードの話が多いが、ロードレースの場合、テクニックとはどのような要素を占めるのだろうか。例えばロードレースは集団で走り、アタックがかかったりと複雑にレースが展開していく。

シクロクロスのように単独になることはまず無く(ちぎれる場合もあるが)、最終スプリントが20人を超えることはザラだ。

その中でもやはり、早いものが勝つわけだが、ロードレースの場合は集団内で「足を使わない」テクニックや「ドラフティング」というテクニックが思いつくが、これらは「温存」のテクニックに分類される。なぜ温存するのだろうか。

ロードレースの場合は最終スプリントへ向けて一斉に発車する場合があるわけだが、この時に足が「残って」いないとお話にならない。この時脚を削るという対人へのテクニックも必要だが、勝負が決まるその一瞬までにどれだけ足を残せるかが重要になってくる。

これらのレースの特徴が、ロードレースの展開を消極的にしているという人も居る。確かにそれも一理ある。私は国内外のレースを見るのも走るのも好きだが、レースに勝つという本質を考えた場合、一見「消極的に見える」状態も「戦略的」かもしれない。

単独で逃げ切りを図る事も期待し成し遂げたいが、そのようなテクニックを見られるのもロードレースの強さを決める一つだろう。

速さを決める要素を見極める

ロードでもオフロードでも変わらないのは速く走るということだ。人より速く走れば勝てる。ただそれら速さを決定する要素は無限にある。それらは「身体的」なものでもあるだろうし、「精神的」な面もあるだろう。そして「技術的」のテクニックもある。

これら強くなる要素を分類し、本質を突き詰めて行くと「強さ」とは「心技体」それぞれの要素が高く鍛錬された状態と言える。そう考えると、それらの要素をうまく高めてくれるロードやオフロードを複合して取り組むことは結果として強さにつながるのではないか。

皆速くなりたくてトレーニングを重ねる中、その中でも特出した選手はこの三つのバランスが高次元で取れているように思える。

ここで、我々サラリーマンに言えることがある。仕事が辛くともめんどくさがらず、なまけず練習に取り組める「精神面」の強さも重要だと言えるのではないか。ちぎれそうな時に耐える精神面も必要だが、条件に応じて心技体の要素は異なると言える。

来月からいよいよシーズンがはじまる。それまでにやるべきことは山積みだが、自分自身の心技体の要素を見定め、高いレベルで強い選手になれるよう一人一人カスタマイズされた鍛錬が必要と言える。

今年はリザルトに残る走りをすべくこれらのバランスを高め練習に取り組んでいこう。

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