TT用のサドル選びを1から考える SITEROとPOWERサドルの比較

Martin

タイムトライアルバイクとトラックバイクのサドルに悩む。今ロードで使っているサドルは2008年から早7年間使い続けているSMPのFORMA。ロードバイクにおいてFORMA以上のサドルは(私の場合)ない。いろいろ試したがFORMAを7年も使い続けていると尻がFORMAと合致する。

ただ、やっかいなのはタイムトライアルバイクとトラックバイクだ。ロードはサドルにどっしりと座るが、タイムトライアルはDHバーを持ち前傾姿勢、トラックバイクは乗るというよりも回転を妨げないサドルが良いらしい。どちらにせよSMPのFORMAをロードで鉄板としつつ乗り物に特化したサドルを選ばなくてはならない。

というわけで、まずは使用者の声を元に購入前にめぼしいTTサドルを検討することにした。

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SELLE SMP T4

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TTサドルを探していた所、シルベストサイクルのFBページにTT用の「SELLE SMP T4」というサドルが紹介されていた。どうやらSMPのラインナップにTTサドルが追加されたらしい。SMPは7年使っても全く壊れる気配がないので選択肢には入れたいサドルだ。

ただ、これまでSMPでTTサドルのラインナップは前乗りにはやや厳しそうなCHRONOだけだったので選択肢には入っていなかった。どうやら、SMP T4はトライアスロン用のサドルのようだがTTにも問題なく使えそうだ。実物を店頭で確認した所やはり製品としての質感がよろしい。

実際のサイズ等は次の通り。

  • 重量: 295g
  • サイズ: 246 x 133 mm
  • レール: AISI 304 stainless steel tube ø7,1mm

私はいつもサドルの厚みを気にする。理由はISPのフレームを考えた場合サドルトップの調整ができなくなってしまうからだ。ギリギリまでISPを残しているとサドルの厚みでサドル高さが変わってしまうので一応抑えておきたい点である。

このSELLE SMP T4の厚みはレール中心からトップまでおよそ40mmだった。まずは情報だけ得てSELLE SMP T4を候補に入れつつ次のサドルを物色することにする。まだ使っている人のインプレが無いので少々躊躇しているのが本音だが、テストサドルがあるならお借りしたいサドルである。

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なおSMPのT4はT1〜T4までラインナップされており、サドルの幅が異なる。おそらく使うならFORMAと近いT4(135mm)なのだろう。実際のT4のパッド構造はこのように3層構造になっている。形状的にパッドが無いFormaで大丈夫だったが、TTサドルの場合は狭い位置に過重がかかるのでパッドは必須だろう。

SPECIALIZED SITERO

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竹谷さんや高岡さんがTTバイクに使っていたサドル。エアロポジションの時に最高のフィットを提供するとされる。SPECIALIZEDの中で究極のトライアスロン&TT用サドルらしい。密度の異なる3種類のパッドを使用しているので座る位置に適合した快適性が有る。

恐らく、DHバーを使ったポジションに最適化されている模様。ただ、トラックに使っているチームメイトもおり意外と回転系にも使えるとのこと。幅広い対応ができるサドルであるもののノーズ付近に座るようなポジションで真価が発揮される設計のようだ。

実物のテストサドルを見せてもらった第一印象は、平らなサドルでノーズギリギリまでレールが来ている。50mm交代幅の規定も余裕だろう。本当にDHバーを使用した前乗りに特化して作られている印象で、後ろに座れないことは無いが、T4やPOWERと比べるとやや座りにくそうだ。

ただ、TTバイクならむしろ特化したSITEROが好ましく見える。座る(SIT)と空力(AERO)でSITEROとのことなので、わざわざ後ろに座るようなシチュエーションは考えられていないのかもしれない。とすれば、ずっとDHバーを握るようなTTバイクにはSITEROが良さそうだ。

私の今使っているサドルもスペシャライズドで違和感がないのでその流れでも導入しやすいサドルといる。

なおサドルの高さはレール中心から40mmとT4と同じ。この辺はチェーンステイの405mmのような魔法の数字なのだろうか。

SPECIALIZED POWER

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最近発売された注目度の高いPOWER。シテロの長所を生かしてロードで使えるようにしたサドル。前乗りに特化するわけでもなく後ろにも座れる万能サドル。トラックレーサーなとで回転系で行くならありだと使用者は語る。

今回、TTバイクに使うサドルとトラックレーサーに使うサドルを探しているわけだが双方の競技に取り組み、両方所有しているメンバー曰く、下ハンを持って回転系でもがいた時はパワーサドルの方が安定する。対して、DHバーをもって体重をかけるように踏み込むときはシテロの方が安定するとのこと。

この辺のバランスは実際に使って見ないとわからないが、どちらかというと前乗りもできるし、ロードのように後ろにも乗れるようなサドルと言ったらしっくりくるだろうか。TTバイクとして考えた場合はやはりシテロが優位に見えてくる。

パワーサドルのレールセンターからTOPまでメモ。レール7mm、全体41.5mm-3.5mmで高さは38mmとのこと。Ryoさんありがとうございます。

まとめ:特化したサドルを

タイムトライアルはロードと異なりフォーム等、乗車姿勢が特化し、それらに合致した機材の選択をしなくてはならない。ロードよりも限られた用途の機材として考える必要が出てくる。今回候補を三つ上げたが、実際に使って見ないと判断はつかない。

ただ、DHバーを使うポジションに特化したサドルはそれ相応の形状とパッド構造が見て取れる。これらはロード用のサドルでは機能を代替することは厳しい場合がある。そのようなシチュエーションに合わせTTバイク専用のサドルがあるのだ。

サドル沼は一度陥ると抜けられない。私はロードのサドルは変える気持ちは全くないが、TTバイクに限ってはまだ沼から抜けられなさそうだ。いっそのこと三つ買って合ったサドルだけ残すのもアリだが、結局長い時間様々なシチュエーションで使って見ないことには真価は判断できない。

というわけで、結論はまだ出ない。まずはどれか購入して使ってみて再度記事化する予定だ。後半へつづく。