2016新型MAVIC情報 KSYRIUM PRO CARBON登場!

Mavic Ksyrium Pro Allroad and Pro Carbon wheels

MAVICの2016モデルが判明した。長らくMAVICはステッカーやスポークの色だけを変えた「MAVIC商法」でここまでやってきたが、どうやら2016年度は大幅にホイールラインナップを変更したようだ。トピックは2つ有る。一つはKSYRIUMがカーボンリム化する。もう一つはリム幅が19mmとワイド化した。

残念なのはディスクブレーキ仕様のモデルのリムのみ19mm化されているようだ。

さらにハブも変更されている。また、ディスクブレーキ仕様のKSYRIUMはリア142×12とまさに王道ともいえる標準化を進め、フロントは15mmと12mmがコンバートできる「わかっている」仕組みを採用した。さらにスルーアクスルとQR仕様双方対応。MAVICはどうやらこの仕様を標準化したいようだ。

では早速ホイール界の巨人MAVICの2016モデルを見ていこう。

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KSYRIUM PRO CARBON

Ksyrium Pro Carbon SL T R

KSYRIUMもついにカーボンクリンチャーリムを採用した。恐らくCampagnoloのBORA クリンチャーやフルクラムのレーシングゼロカーボンに焦ったのか、カーボンクリンチャーを展開する。リムは「チューブラー」「クリンチャー」と選べ、リムブレーキ版とディスクブレーキ仕様だ。

構造はあのコスミックカーボン40と同様だ。「カーボンリム」に「アルミの土台」という構造だ。これはリム破損を考慮した構造で、ブレーキ熱によるリム温度の上昇を嫌ってアルミで補強している。実際には「フルカーボンリム」ではない点は抑えておくべきだろう。

Mavic Ksyrium Pro Carbon SL-C rim construction

なお「アルミの土台」は80gとなっており、外周のリム重量としてはかなり気になるかもしれない重さであるかもしれない。ただKSYRIUM PRO CARBONのリム重量は405g(公称値)となっている。外周にアルミをインサートする事によりブレーキ性能は飛躍的に向上している(らしい)。

気になる重量は以下のとおり。

  • KSYRIUM PRO CARBON SL-C: 1390g
  • KSYRIUM PRO CARBON SL-C DISC: 1520g
  • KSYRIUM PRO CARBON SL-T: 1190g
  • KSYRIUM PRO CARBON SL-T DISC: 1320g

なおディスクブレーキ仕様はセンターロック方式と、6ボルト両方使用可能だ。ということはシマノのセンターロックも使えるしマグラの6ボルトも使用可能ということになる。またやや残念なことはKSYRIUM PRO CARBONのディスクブレーキ仕様はチューブレスタイヤを使えない。

価格は次の通り

  • KSYRIUM PRO CARBON SL-C: £1,350(26万円)
  • KSYRIUM PRO CARBON SL-C DISC: £1,350(26万円)
  • KSYRIUM PRO CARBON SL-T: £1,425(27万円)
  • KSYRIUM PRO CARBON SL-T DISC: £1,425(27万円)

海外の値段で「お、、おう・・・。」な値段だ。国内では30万超えるのではないだろうか。いちエンドユーザーの消費者であるサイクリストの意見を言わせてもらいたい。「BORAクリンチャー」か思い切って「ライトウェイト」買うかも・・・と想像させてくれる値段である・・・。

代理店、頑張ってとしか言い様がない。

関連記事1:「それでもカンパを選んだ理由 BORA クリンチャーインプレッション

関連記事2:「Lightweightが国内価格20万円以上の大幅値下げへ

販売は海外で7月、9月に分けて販売される。クリンチャーとチューブラー仕様が別の時期に販売される予定だ。

KSYRIUM PRO ALL ROAD

Mavic Ksyrium Pro Allroad and Pro Carbon wheels

冬にシクロクロスを楽しむ私としてはこのホイールが一番欲しい。というか買うかもしれない。正直マビックのロード用ホイールはKSYRIUM SLRのエグザリット(ISM 4D版)で一つの到達地点に達したと考えている。元々完成度が高く古くからその仕様を変えていないKSYRIUMだ。

リムを限界まで薄くし、軽量化、そしてプラズマ電解処理をした雨に強いエグザリットとやり尽くした感がある。もう十分アルミホイールの王様として地位を築いたと言えるだろう。では次のブルー・オーシャンを目指してMAVICが足を突っ込んだのがディスクブレーキ市場と言える。

スクリーンショット 2015-06-13 22.06.08

やはりホイール界をわかっているMAVICは規格も「わかっている」仕様を突っ込んできた。ディスクブレーキ仕様のホイールが2016年モデルの一番の注目ポイントといえる。ブレーキ面は不要なので軽量化が行える。リム幅は17mmから19mmにワイド化されている。

これにより28mmまでが限界であったタイヤを30mmまで使えることになった(ISO規格上)。嬉しいのはリム重量が420gということ。非常に軽量なアルミリムである。さらにディスクブレーキ仕様で問題となっていたのはシャフトの規格だ。乱立するロードバイク用のシャフト規格は次の通り

  • フロント:QR15mm, 12mm
  • リア:142×12

と一見「わかっている」ように見えるがスルーアクスルではない。QR(クイックリリース)のようだ。私はスルーアクスル化できるコンバージョンキットも出して欲しいと願っている。

まとめ:MAVICとカーボン技術

正直な所を申し上げると、やはりMAVICはアルミ技術に富んでいるもののカーボンクリンチャーの技術は今ひとつといったところだろうか。その点Campagnolo、コリマ、ライトウェイト、レイノルズ、ZIPPは卓越したカーボン技術を駆使し安定してカーボンクリンチャーを供給している。

リム重量は軽いほうが良いとされるが、そこにアルミの土台を入れ込むと重量が増してしまう。確かにブレーキ面の温度上昇により破損の危険性も高まるが、昨今のカーボン技術の進歩でその辺も改善されてきている。一歩出遅れたアルミに定評があるマビックだがカーボンクリンチャーの技術は2016年もまだまだのようだ。

マビックはやはりアルミ一本で行って欲しい気もするが、目新しい機材が毎年出てくる自転車業界ではそうも言ってられないのだろう。

ただ、未だ規格が定まらないディスクブレーキ仕様のホイール市場に対して積極的に展開していくMAVICには期待したい。早く標準化を進め(結果的にデファクトスタンダードになりうる可能性も)末端のユーザーが心置きなく機材を買える環境を作って欲しいものである。

2016年のMAVICは標準化とワイドリム化へ大幅に舵を切ろうとしている。