ローラーは実走より時間効率が3倍良い

独りで外を走っていると、無駄に時間を浪費して行く感覚に苛まれる。もちろん、外を走る楽しみや風を切る爽快感は他では得られない。ただ、数値的で無機質な仕事量(ジュール)や出力(パワー)といった値で表されるようになってから、自身の練習量を定量化するようになった。

たとえば、家の中で60minで1000kj走るとする。これを実走での消費を考えると、信号や負荷の関係でおよそ二時間半から三時間かかる。間違いなく同じ時間で稼げる仕事量は小さい。実走のように家から出て、目的地向かい、帰宅する。流れる同じ時間の中で差が出ても何ら不思議ではない。

もしもサラリーマンで、時間の制限が多く、時間の確保が難しいならば間違いなくローラーだろう。私は負荷付き三本ローラーしか乗っていないが、固定よりもマシンへの負荷もなく、バランス感覚も養われる。時間対効果を考えるとすると、ローラーは最高に効率の良い(ただし非常に退屈な)装置と言える。

ただ、何に重きを置くのかでその価値は異なるだろう。外を走る楽しみを得たいのか、限られた時間で強くなりたいのか。私の場合は後者だ。つまらないことは退屈だが、ツールドフランス期間中は映像を楽しみながら走れる。時間は有限ではない。限られた時間で最大の練習をする。

必ずしも楽しいとは言えないが、時間対効果が高い練習を本当にできているのか今一度確認したいものだ。そして、ただやるだけではなく結果どうなるのかを予想し練習に励む。時間対効果、明確な到達地点と、目的を持った内容を繰り返せばフィジカルは高められて行くはずだ。

当面、こんな内容が続くが今やらずして、いつやるのか。今やることに意味がある。

エスケープ 2014年全日本選手権ロードレース
佐藤 喬
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