イナーメCXオイル「シクロクロス専用」が示す効果を探る

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「このオイルを使ったら勝てました!」なんて表現をし始めたら私もトップステマーの仲間入りだ。平凡でつまらないありきたりな表現は個人的にも受け入れられない。「〜を使って、〜だった」という言葉は双方が強く結びついている表現だ。機材や体に何かしらの作用をもたらす用品は評価が非常に難しい。

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ある一片のサンプルから、物事全てを一括りに評価する事は到底できない。そして「絶対評価」もすることは出来ない。なぜなら人間は測定器ではないからだ。絶対評価をする場合は何かしらの物理的法則を元にした基準が存在している。「感想」や「インプレ」は相対評価になる。

その中で体に塗る「オイル」についてできるだけわかりやすく綴っていきたい。ただ、数値やリザルトで表せない部分をどう綴って行くのか悩ましい。今回は、自身のレースで使用した体験談を元にして「イナーメ CXオイル」を綴っていく。

一体なぜ「シクロクロス専用」と銘打っているのだろうか。オイルでシクロクロス用とはいかなる代物なのか。なお、上の写真に写っているオイルは私物。

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イナーメ CXオイルとは

まずは「イナーメ CXオイル」の成分から確認していきたい。このオイルの特徴は「体を温める」効能がある。しかし、なぜ体が暖まるのだろうか。その成分を見ていく。主要な成分は「ジンジャー」だ。ジンジャエールのジンジャーで、日本語で言うと「しょうが」である。かっこ良く言うとジンジャーではあるが。

なぜこのジンジャーが身体を温める効能を持っているのだろうか。昔から日本や中国において、ショウガは血行をよくする、体を温める作用があることが知られている。ジンジャーは血行を促進する為、結果的に体が温めるられる。そして、加温作用がある。ショウガ湯を飲んで、体の芯から温めるのもこの効果を狙ってのことだろう。

イナーメスポーツアロマのページを見るとこのように書かれていた。いくつか抜粋したい。

「先週のJCXマイアミで使用してみましたが、かなりレース仕様という感じがしました。このマッサージ効果で、スタートからしっかり脚が動いて、強度を上げても乳酸が溜まりにくかった。そして、これまで以上の成績が出せたことにビックリしています。 マッサージ効果で呼吸を楽にするBreathとの組み合わせで、しっかり自分のパフォーマンスを出せました。」

ふむふむ、私がほぼビリでゴールしたJCXマイアミでの話のようだ。では、次の体験談。

「その日は調子が悪く、全然パワーでなくてヘロヘロでした。 でも、このオイルいいよと差し出され、使ってみたところ・・・、なんか、足が軽くなって、汗が止まらず、出力上がるし、心拍も上がりすぎて、、。このマッサージ効果、レース前に使えば凄いだろうなと思いました。」

やや信じがたい内容ではあるが、これもジンジャーの力なのだろうか。では、次。

「いつもは諦めてしまうところからの30秒を、なぜか頑張ることができてびっくりしています。」

諦めてしまう、という限界は私の場合精神限界が先に来る。やはり肉体的に不安がない場合は、もう一歩おいこめるということだろうか。さて、ここまで色々と見てきたが、本当にジンジャーの効果は得られるのだろうか。早速私が実際に試したインプレに移ろう。

イナーメ CXオイルインプレ

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正式名称は「イナーメ for CX up oil」だ。ここからは「イナーメ CXオイル」と呼んでいく。このCXオイルは文字通りシクロクロス(CX)用だ。話の前に冒頭の写真をご覧頂きたい。恐らく「並べて撮ってはいけない写真」だ。自転車競技のオイルといえばスポーツバルムやイナーメオイルの二大巨塔がドッシリと鎮座している。

もちろん、双方が双方に特徴があり、効果やその特性は異なっている。実は昨シーズン、シクロクロスで愛用していたのがスポーツバルムだった。もちろん「ド定番」の赤だ。スタート前に塗りこむ。あのヒリヒリとした感覚で体を暖めていく。もちろん冬の寒さの中で戦うシクロクロスにおいてオイルを使う人は少なくない。

ここで一つ注意書きをしたい。「どちらかが良くて、どちらかが悪い」という話をしたいわけではない。

それぞれのオイルが、それぞれに特徴があり、使用する用途を明確に分けている。言うなれば何かのメーカーに固執する必要もないし、ラベルを揃える必要もない。私がオイルを使う際に一番気をつけているのは「使うシチュエーションを正しく守る」それだけだ。

極端な話、レーススタート前に「リカバリーオイル」を塗る人は居ない。そこから徐々にカメラのピントを合わせるような作業をしていく。レース時間、レースの展開、レースの時期・・・。無限にある組み合わせを一つ一つ精査し、一つのオイルを導き出していく。

ではなぜシクロクロスに「イナーメ CXオイル」を私は選んだのだろうか。

イナーメCXオイルを使ったキッカケ

実は「たまたま借りて使ってリザルトが良かった」からだ(ここまで偉そうに文章を引っ張ってきて憤慨する人が居るかもしれない!)。しかし、実際に何の情報もなく(存在は知っていたものの)使ってみて良い印象を持った。なにが良かったのだろうか。

先ほど機材は「相対評価」だと言った。イナーメのCXオイルは塗らなかった場合と比べて、相対的に心肺の暖まりが速い印象だ。印象と言っているには理由がある。「暖まりが速い」と断定表現をしてしまうと、数値的に表現することが必要になってくる。当然そんなことは出来ないし、不可能だ。

ただ、「あ、そろそろかけられるな」という気分が通常のウォーミングアップの時よりも早かった。体の暖まりもいつも体感するよりも速く仕上がっていく。結果はスタートダッシュからドーンと行ってしまい後半垂れてしまった(オイ)。その模様は「2015関西シクロクロス 第7戦 りんくう C1 15位(28%) 」に記されている。

瞬間的にシクロクロスのC1で7番手を走っていた。これが、オイルの効果なのか、コースがあっていたのか、たまたまなのかは分からないが、明らかに掛かりが良かった。今までレース中にかかっているな、と感じるのは30分ころを過ぎてからだった。しかし開始早々からフルスロットルのような掛かり方をする。

これらの理由は先程記載したイナーメ CXオイルの成分が狙うところなのだろうか。

そこで、翌週のシクロクロスのレースには塗らずに挑んだ。どこかかかりが悪く、心拍も上がり辛く感じる。プラシーボ(思い込み)も大いに受けている可能性はある。結果はうまく足が動かず(二足歩行すらできずに)足を捻挫してなんとDNFだった。これにはひどく落胆した。

毎日コツコツ練習してきたのに、最後の最後でアップを失敗する。根本的にアップ時間にも問題があったかもしれない。それにしても、この差はなんだろう。現時点で感じるのはアップ時間や、オイルを塗るか塗らないか、その二点に限られる。

イナーメCXオイルの使い方

まず、私のオイルの使い方をご紹介したい。と言っても魔法のような、スペシャルなことは何もしていない。まず私は「膝の裏からハムストリング」と「そけい部から内側」と「尻から大腿」に薄く伸ばす。

本オイルの使い方のマニュアルにもあるが、わずかな量でも効果はちゃんと発揮してくれる。

塗る時間について

塗る時間はレース何分前が良いのだろうか。解を知りたい人が大多数だと思うが、その答えを私は持ち合わせていない。なぜなら、オイルの吸収率は人それぞれ違うし、心肺の上がり方も人によって違う。スロースターターの人もいれば、瞬間湯沸かし器の人も居る。

私の場合はウォーミングアップでMAXまで上げない特殊な方法を好んでいる。ただ、そのウォーミングアップの時間が長いのだ。だけど、特に気にせずウォーミングアップを始める前に塗り込んだ。ウォーミングアップの目的は、持ち合わせている自身のパフォーマンスを引き出す為にある。

暖まり切っていない心臓では高出力でギアをかけられないだろうし、上げたとしてもすごく辛い。重要なのは、「準備万端」といえる状態まで持っていくことであり「いつ塗るか」は重要ではない。10分で持っていければ10分でウォーミングが完了するし、60分なら60分だ。

その為のブースト機能としてイナーメ CXオイルが役立つ。

わりと重要なのは「風呂」

皮膚が弱い私だけかもしれないが、冬用の体を温めるオイルの宿命だと思っていたことがある。それは「風呂に入る事」だ。いやいや、汗をかいたら風呂ぐらい入る。しかしだ、私が使っていた「トウガラシ系」のオイルは風呂に入るとピリピリとした痛みを感じる。

この風呂に入るときの「1日のシメ」をトウガラシ系のユーザは通り過ぎなくてはならない。一説には、トウガラシの刺激系成分が悪さをしていると言われている。皮膚を刺激して温まっているらしいのだが、実際にジンジャーでも血行促進を促せるなら、ピリピリはしたくない。その点についてもジンジャーの使い勝手は良いといえる。

まとめ: よりアップを早める為に

できるだけ、スタート前に自身のパフォーマンスを引き出す努力をしたい。かかりがよく、ロケットスタートができて、ライバルより先に第一コーナーに飛び込む。そんなイメージをウォーミングアップ中はどの選手も想像していることだろう。その為にもブースト機能としてイナーメ CXオイルを一度使ってみてほしい。

人によっては効果が感じられないかもしれないし、もしかしたら相当マッチするかもしれない。ただ、年末ジャンボ宝くじのように買わずして当たることはないように、使わずして効果を知ることはできない。

私は公式サイトでCXオイルを買う時(1/2現在)にキャンペーンを申し込んだ。3000円以上買うとお好きなリカバリーオイルを一本プレゼントというものだ。もし、リカバリーオイルを持っていないようならスタンダードな「Recovery(リカバリー)」をお勧めしたい。私も追加でこの一本を頼んだ。

ついでに4000円以上なら送料が無料になるため、CXオイルの他に呼吸を楽にする「ブレス」も注文している。物は試しだ。今からレースで使うことが楽しみでならない。なお、Amazonでもイナーメ・スポーツアロマfor CXの取り扱いがスタートした模様。プライム会員だと一本でも送料無料になるので、ぜひこの機会に試してみてほしい。

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