「自転車美容室?」CRANKが切り出す世界

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やっと訪れることが出来た。この外観の通り、外からパッと見れば自転車ショップにしか見えない。しかし紛れもなくここは「美容室」だ。しかも「男性限定」というこだわりのコンセプト。そして驚くのは洗練されたお店の一部として、自転車機材が華を添えている。

まさに自転車好きにはたまらない、そして「美容室」という空間に少し抵抗がある男子でも「男性限定」なら足を踏み入れやすい。ただ、少しの疑問が残る。ここは本当に「美容室」なのだろうか。一見外から見ると、どう見ても自転車屋そのものだ。

今回は知る人ぞ知る美容室「HAIR STUDIO CRANK」へ(少しドキドキしながら)お邪魔することにした。

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HAIR STUDIO CRANK

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大阪の本町駅からすぐの所に「HAIR STUDIO CRANK」がある。お店の名前からも分かる通り、自転車の重要な部品クランクだ。数値と計器にまみれた当ブログで、こんなおしゃれなお店が登場するのはおそらく初だろう。お気づきの方もいると思うが、もちろん私がサラでこんなオシャレなお店を見つけ出せるわけがない。

教えてもらったのはサイクリスト仲間のYBさん。乗鞍ヒルクライムでは常に表彰台の日本屈指のサイクリストだ。それでいてオシャレなサイクリスト(狸ジャージの私とは無縁な)でもある。先日着ていたジャージがオシャレだったので聞いてみたところ、このCRANKさんのジャージだったのだ。

実は引っ越しをしてから良い散髪屋(いやサロン、いや美容室と言ったほうが良いかもしれない)を見つけられていなかった。ただ、このCRANKさんは職場から近く行きやすい環境にある。実に2ヶ月ぶりに髪を切りに行くことにした(←忘れてた)。

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店内に入るとオーナーの大満さんのバイクが出迎えてくれる。ああ、一瞬で思った。「これはキテる」と。バイクはその人を表すというが、KUALISをチョイスしている時点で一目置いてしまう。KUALISはハンドメイドのメーカーである。もう説明不要であるが、ビルダーの西川さんはSEVENの元ビルダーだ。

私の周りでもTTスペシャリストのLさんや、ミッチーのお父さん、京都の永松先生、664の菅原さん、西薗選手がKUALIS乗って群馬で勝ったりと、イケてるサイクリストがこぞって乗っている。私もKUALISでCXかMTBの650bでスチール作ろうかと迷っていたが、いまだに踏ん切りが付いていない。

そんな事に思いを馳せながら、いよいよカットが始まる。

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私は以前住んでいたところでも、自転車好きなおっちゃんの店に行っていた。今回も何かの縁があって訪れている。いつも自分で良くないとわかっていながらやっていることは、ザックリとしか髪の毛の要望を伝えない事だ。どうも苦手で「こんなかんじ」としか言わない。

それでもできるだけ要望を汲み取り、大満さんは髪をデザインしていく。実は大満さんとはのむラボののお店で初めて出会った。のむラボのノムさんも職人だが、大満さんも職人だ。職人は顧客の要望をいかに具現化出来るのか、自身の技術で形にしていく。

握るニップルレンチ、切るハサミ、職人の道具は違えど、一つの作品を作り出す技術力に人が引き寄せられていく。私は男性限定の美容室に安心しながら緩やかな時間が過ぎていく。「こんなかんじ」としか言わなかつたボサボサの頭は次第に整った髪を形成していく。

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話しながらも気になっていたのは大画面で映しだされていたシクロクロスのワールドカップだ。気になってしょうがないぜ!美容室にシクロクロスの映像が流され、KUALISのバイクが置かれ、そして雑誌のRouleurが置いてある美容室なんてそうそう無い。

レジの横にはCHRIS KINGの文鎮だとおもったら、どうやらコーヒーに使うモノらしい。どこからどこまでも自転車だ。心躍る。

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このKUALISにアッセンブルされているパーツもこだわりだ。メインコンポーネントはSRAM REDだ。クランクは漢のギア53/39。リアはプロでもメジャーになってきた28のワイドレンジ。ハブはCHRIS KINGのピンク。リムはオープンプロ、ビルダーはのむラボだ。

この時点で既に自転車好きと見て取れるが、フォークとハンドルはENVE、ヘッドパーツはCHRIS KING。こちらもピンクで統一されている。驚いたのはトップチューブに仕込まれたポンプだ。このポンプはトップチューブと添うように付いている。なんとフレームと同じマジョーラカラーで塗装されているこだわりよう。

チタンフレームにさらに純正チタンステムというもはや全部入りの機材だ。

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機材に見とれながらも、髪の毛はどんどん形を変えていく。話も自転車の事、走る場所も私と全く同じ北摂方面だったので話があう。しかし、妙見山や野間の怖い話を聞いてビビリの私は目をつぶった。こんな話をしながら時間が過ぎていく。

ある程度カットが終わり、洗い流す。洗い流すときに天井を見上げると所狭しとボトルが並んでいる。なかなかこのアングルでボトルを見ることはそう無い。左から懐かしいCSCのボトルやディスカバリー・チャンネルのボトル、見ているだけでも楽しめる。

あっといまにカットが終わり、しばし休憩。「HAIR STUDIO CRANK」はカフェにしてもイケそうな佇まいだ。自転車の話は尽きず時間が過ぎていく。

「HAIR STUDIO CRANK」は見たことのない個性的な美容室だった。自転車は売っていないが、こだわりのボトルゲージや、なんとローラーも売っている(もちろんメインは美容室だ)。私は男性限定という点と、そうとうにマニアックな自転車が気に入った。

なかなか「美容室」というと入りづらい男子も多いことだろう。しかしここは男性のみ訪れることが出来る「美容室」なのだ。その点を踏まえても、サイクリスト男子はぜひとも訪れてみてほしい。私の頭もさっぱりイケてる髪型にしてもらった。あの機材、あのこだわりはもちろん創りだされるスタイリングにも反映されている。

「HAIR STUDIO CRANK」はきっとお気に入りのスタイリングと、独自の自転車の雰囲気を楽しめるだろう。髪を切らない時でも、ふらりとお邪魔していつまでもくつろいでみたいと思わされる、そんなお店だ。

余談だが、自転車に気を取られすぎていてさらにオシャレな店内を撮り忘れた(笑 気になる方はぜひ一度行ってみてほしい。営業時間も夜は22時までやっており、わたしのようなリーマンが残業終わりでも気軽に行けるのが嬉しい。ベックオン→CRANK→のむラボという歩いていけるルートがアツい。

—– SHOP INFORMATION —–
HAIR STUDIO CRANK
CRANK FACEBOOK PAGE
TEL:06-6245-5011
大阪市中央区北久宝寺町3-1-6 船場ミッドキューブ1F 「本町駅」から徒歩4分

なお、以下のBICYCLE PLUS内でも特集が組まれている。

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