あなたが太る理由

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450円の雑誌だったが「太るエッセンス」をピンポイントに紹介した良書だった。書店に売っているハヤリの新書だと序文やスペースを埋める為に雑多な文章が並ぶ。肝心の内容はごく一部で、内容が薄い。本書「太る理由 Tarzan(ターザン) 2016年 4月28日号」は本は薄いが中身は凝縮されていた。

我々サイクリストは、常に体重を減らそうとやっきになっている。体重が減れば山も早く登れるし、俊敏な動きだって可能になってる。ただ、ダイエットはあの手この手で年々方法が変わる。過度な低インシュリンダイエットや糖質制限といったメソッドのように「現時点で確からしい方法」を実践している場合もある。

バナナダイエット、リンゴダイエット、糖質制限、過去にはビリーズブートキャンプなど、どこか裏では「物を売りたがる人たち」の戦略的な面も見てとれる。消費者達は新しいメソッドに飛びつき、そしてやがてダイエットを辞めてしまう。ただ、我々サイクリストはダイエットするにしても、一般的に見ても活動量は多い。

確かに一般的には痩せているが、そこから更に体重のコントロールをしなくてはならない。どちらかというと「体重を減らす」というよりも、体重をうまくあやつることが必要になってくる。そんな中、最新のエビデンスや、人間のバイオリズムといった側面から本書はダイエットを捉えている。

ダイエットはそもそも単純だ。体が消費するカロリーより多くたべれば太るし、少なければ痩せる。単純なことなのになぜ太るのだろうか?例えば、ケータイを見ながら、パソコンや雑誌を見ながらご飯を食べていないだろうか?

別のことに気を取られてしまうと、片手間で食べている大事な食事は外に追いやられてしまう。その際に「嗅覚」「味覚」そして噛む回数が減る、といった様々なことが起こる。これらは、本書で紹介しているメソッドの一部であるが、実際に何気なくやっている「太る習慣」に気づくことだろう。

「努力してるのに痩せられない」という事は単に自分自身の「太る習慣」に気付けていない可能性がある。

我々サイクリストはシーズンを迎えさらにフィジカルを鍛えていかねばならない。その際に本書はウェイトコントロールに一役かってくれる。わずか400円ほどの本であるが、400円というわずかな投資で自分自身の「太るくせ」に気づくことができれば、とても安い勉強代ではないだろうか。

何万円もかけて、数グラムしか減らせない軽量パーツを買うくらいなら、自己の努力で何キロも減らした方がよほど有益である。

Tarzan(ターザン) 2016年 4月28日号
マガジンハウス
マガジンハウス (2016-04-07)
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