MAVICとNASAが創る究極の回転体 IO RIO(イオ・リオ)が登場!

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MAVICの”あの”究極の回転体IO(イオ)がリオ五輪へ向けてリニューアルする。その名もMAVIC IO RIOである。なんとそのままのネーミングに拍子抜けしてしまうが、MAVICが誇る究極のフロントホイールはトラック競技での使用率が異常に高いことで有名だ。

トラック競技では1/1000の世界で競うため、スポンサーがどこだろうと機材を容赦なく変える。日本のナショナルチームに確かアンカーが付いていたと思うが、フレームはサーベロT4と勝つための機材選びは相当シビアである。その中でもホイールは殆どの選手がMAVICのIOだ。

ながらくトラック競技界に君臨してきたMAVIC IOであるが、いよいよリオ五輪を見据え新型がリリースされる。きたる2016年のリオ五輪を見据えた究極の回転体MAVIC IO RIOに迫ろう。

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MAVIC IO RIO

と、その前に意外と国内ではマイナーなスポーツであるトラック競技。その中でどれ程MAVIC IOが使われているかご紹介したい。トラック競技をたしなむ選手は、普通に見慣れている世界のレース風景がこちら。

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IOIOIOIOIOIOIOで、もはや文章レベルで見ても「マルイのロゴ」に見えてくる始末である。

The Sir Chris Hoy Velodrome will host track cycling, as it did at the 2014 Commonwealth Games

何度もしつこいが、ほとんどIOである。もはや「IO以外は勝てない」と言わんばかりのIO率である。もちろんFFWDの5Sも中には居るし、日本ナショナルチームが使っている謎に包まれたRealizeを使う選手も確かにいる(というより私はRealizeを一番使いたい)。

ただし、トラック競技においてIO率は異常に高く、その実績は折り紙つきである。MAVICが公表しているロンドンオリンピックでの勝率がスゴイ。なんとメダルを獲得した90%の選手がMAVICイオを使用している。もはやコレを使わないと勝てないと言わんばかりだ。

そのMAVIC IOだが発売から長らく時間が経過したものの今でもその圧倒的なシェアは緩いでいない。ところがMAVICはその手を緩めなかった。今年2016年8月に開催されるリオデジャネイロ五輪へ向けて新型のMAVIC IOを開発したのだ。

MAVIC + NASA = IO RIO

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正式な情報は海外のニュースサイトでも殆ど明らかになっていない。ただし、色々と調べていくと今回さらに空力性能を見なおしたそうだ。まずトラック競技が特種なのはとにかく剛性、剛性、剛性で重量は増してもかまわないというスタンスにある。

重量は旧型のMAVIC IOと同重量750gだ。しかし、今回のリムプロファイルの変更や5スポークの羽を見ると細くなっている。では旧型のMAVIC IOをご覧頂きたい。

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このぶっといMAVIC IOと同重量なのである。今回公表されていないが海外の情報を見るとなんとNASAの協力の下空力性能を見直しているという。ソースがチェコ語だったので確からしい記述と和訳ができなかった。もしかしたら「NASA」ではなく「NACA」の誤記?と思ったが、NACA翼型を採用した「左回りに特化したホイール」なんて事はないだろう。

NACA翼型の話でも結局はNASAの前身NACAが定義した翼型の話なので、おおすじ間違えていないと思うが空力性能をやっきになってMAVICは改善した。リムプロファイルはもちろんワイド化しており19mm→22mmと太くなっている。これはもちろん空力性能を考慮した結果だ。

そして今回ハブも変更されている。MAVICのハブは渋いというが、この究極の回転体MAVIC IO RIOでは改善されているらしい。ただ、個人的に残念なのはバルブホールがバトン内に収まっていない事だ。HEDのH3やVISIONのMETRONはバルブ空気抵抗を減らすためバトン内に収まっている。

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どうせなら究極を突き詰めて欲しかったのだが、ホイールバランス等を勘案してやはり旧型のIOと同じ位置にバルブホールが付いたのだろう。

さて、きたるリオ五輪へ向けて全く新しいホイールに生まれ変わったMAVIC IO RIOだが、その気になるお値段は2990€から値上がり3400€(41.5万)だ。これは国外の価格なので国内だと486,000円で単純に400€分値上がったとしたら5万〜10万の範囲で値上げして売られそうだ。

どちらにせよ、個人で買うシロモノではない。なんつったって「前輪だけ」なんだから。もしも1kmTTを1フラットで走るような世界レベルに突入したらこのMAVIC IO RIOはその力をいかんなく発揮してくれるだろう。

私もトラック競技に熱を入れているが、やはり1/1000を競う世界はすこし異質だ。その中でこの異質な5本しかないスポークのホイールを「スポーク一本あたり10まんえんか・・・」なんて考えてはいけない。タイムを減らす、ミリ差で勝つ、その極限の世界でMAVIC IO RIOは活躍することだろう。

まぁ、リオ五輪に皆が皆MAVIC IO RIOを投入したら機材差が無くなってしまう・・・なんて野暮なことも少し思ってしまうのだが、いずれにせよ長らくモデルチェンジがされなかったMAVIC IOがリニューアルしたことは非常に大きいニュースだ。