プロダクトとしての価値

一つ反省しなくてはならない。シマノのコンポーネントについてだ。私はMTBの機材において、シマノはあまり好きではなかった。海外の選手やホビーライダーはSRAM一択で使っている。何か特別な理由でもあるかのように、SRAMでアッセンブルされている。

2017年モデルのSRAM EAGLEの特殊な歯形状は私の期待の的だった。そして中空カーボンクランクで重さは400g代だ。MTBの機材で最高グレードの機材だ。遅くしてXTR9000が届く。二重になった箱を開けてみる。このシマノのコンポーネントには正直期待していなかった。

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絶対的金属美

開けた瞬間、息を飲み、頭のロジックが変わる。M9000の美しきマシンカットと、その重厚感が私のSRAM XX1 EAGLEを過去の物にした。新型Dura9100で搭載されるダイレクトマウントの構造、大口径のスプロケどれひとつ取っても、作りこみとその堅牢性はSRAMの比ではない。

スプロケひとつとっても、SRAMはインゴットからまさに生まれたスプロケットであるに対して、シマノは歯という一枚を緻密につくり上げる。シマノは歯の位置と大きさを計算して、形状を生み出す。スラムは逆だ。

だからSRAMは見せ方がうまいと思う。写真の撮り方やプロモーション、露出などまさに「cool」だ。しかし、シマノのコンポーネントを見た時の質感、佇まい、重厚感、動かずとも高い変速性能を秘めたコンポーネントは私にとって「rad」だった。

でも、シマノの機材は写真うつりが絶望的に悪い。

というわけで、29erは9月の王滝向けの速さを競うレース機材としてXTR、もう一台予定している27.5(650b)はxx1で組む。どちらも機材としてのアプローチは全く異なる。29erはs-works tarmacのようなバイク。27.5はTIMEのようなバイクにしたい。考えている時が一番楽しいが、オフロードの機材を知ることは、未来のロードバイク機材を知ることにつながる。

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