ギア比を変えると調子が落ちてしまう理由

写真 辻啓さん

少し神経質すぎる話かもしれないのだが、走り慣れたギア数とギア比を大きく変えてしまうと途端に調子が落ちてしまう。今まで二度経験している。一度目は過去にロードバイクの機材に悩んでいた頃の話だ。そのころ経験したどうも調子が悪い感覚は次のような感じなのだ。

普段と違うギア比のスプロケ(より軽いギアを選択できるようにした)に変えた時のことだ。確かに上りは軽いギアで回せるのだけど、どうも「進まない」のだ。いや、理屈ではわかっている。理屈ではトラクションをしっかりかけてトルクをかけ回す。そう、単純でいつもやっていることなのにだ。

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感覚と事実の剥離

でもどうだろう。いつもは「この坂で、これぐらいかけるとこれぐらい進む」というイメージがある。しかし、実際にかけたギアで自転車と人間という物体が進む量は、イメージと剥離するのである。この「イメージと実際進む量の剥離」が生みだす誤差がわたしの調子を狂わした。

ただ、面白いのは出力はそれほど変わらない。しかし、「カカリが悪い」と感じてしまうのだ。それらが厄介なのは場合によってはレース中に自分自身の自信を喪失させる。それも無意識のうちに、次第に精神を蝕み始め、「力が入らない」と錯覚しだす。

しまいには「調子が悪い」と脳から汚染され、脳からの司令は体をうまく動かすための働きを阻害し始める。レースはメンタルの部分も大いにある。私はその際たる部類で、結構浮き沈みが激しい。納得の行かないレースにはとても自分に憤りを感じるし、とても自責の念にかられる。

まさにギア比が異なることにより、「歯車が狂う」のである。

第三者的な目線で自分自身を注意深く観察してみれば単に「機材のせい」にしてるだけなのかもしれない。責任を機材のせいにすればそれだけでひとつの理由になる。ただ、それらを含んで物事を考えてみても経験上、精神上そう思う要素には変わらないのである。

俗に言う、「根本原因ではないが精神衛生上よろしくない」のである。

メンタルや駆け引きが支配する世界ならなおさらだ。不安要素はレース前に潰しておきたい。フィジカルやテクニックが拮抗している世界に行けば行くほどなおさらだ。というわけで私はそんな世界とは無縁なのだが、昨年のギア比に戻した。そしてクランク長も戻した。

吉と出るか凶とでるかはわならない。ただ、1%を積み重ね不安要素を潰すことはそれだけ自分が望むべき結果へと近づいていくのだろう。

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