売るための高剛性化

新しい物が、必ずしも良いとは限らない。特に自転車機材はそうで、古い機材ほど味がある場合がある。それらとは対照的に、パソコンなんてのは最新が良いわけで、常に最新モデルが求められる。ソフトウェアなんてのは、改良が繰り返されるが、バージョンアップで使いにくくなることもある。

ハードウェアの進化は数値で示される。パソコンやスマホがそうで、特にアップル製品は「前作より二倍の速度アップ」なんて書かれることもある。それらは、市場に好意的に受け入れられるが、事自転車業界は逆の印象を受ける。特に顕著で無駄なのが、フレームの高剛性化だ。もはや、愚かとしか言いようがないフレームの高剛性化だが、スペシャライズドは昨今その路線から明確に脱した。

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なんのための剛性か

ライダーは体重によってパワーは異なる。ある程度の剛性があれば、より乗り味に特化したフレームを選択すれば良い。「高剛性=進む」というオカルトにも似た間違えた理解は次第に駆逐されていくだろう。サイクルサイエンスにも記されているが、BBにある程度の剛性があれば変形によるエネルギーの損失はほぼ無い。

メーカーのカタログや、ショップの誤ったキャッチーな口車に乗せられて、わけのわからないガチガチなフレームに乗ることなど全く持ってライダーのためではない。

という私もあたらしいフレームを注文したのだが、今から届くのが楽しみだ。来月になるそうだが、もはや剛性、剛性という時代はとうの昔に終わったのではないか。ただ、メーカーや市場がむやみやたらに、売る為だけの高剛性化などもはや無意味だ。