2018JBCF実業団E1 おきなわロードレースDay1: 3位、Day2: 7位

ゴールを切った瞬間、なぜだかわからないけど、監督と松木さんとキャプテンの順に顔が浮かぶ。妻の顔は浮かばなかった(笑

できるなら、目の前で結果を出したかった。とても長い時間がかかってしまった。今は一緒にレースを走る事はできないけど、私が走り始めた頃から今日までを知っているから、自然とこの顔が浮かんだのだろう。

ただ、ゴールを切ってしまえば一瞬だった。

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実業団E1 おきなわDay1 3位

代休をもらって金曜日に出発。夜8時に宿につく。これぞリゾート!という感じでいい感じ。ハンモックでカップルが遊んでる横でオッサン三人がレーパンで通り過ぎるカオス。前日は沖縄そばとジューシーのセット。懐かしい味。親の転勤で小学校二年まで那覇市に住んでいた。

ジーマミー豆腐をまず食べる。ムーチーも食べたかったが、空港とかにはないから残念。そういや昨日夕飯を食べているときに地元の子供が「ジーマミー豆腐たべたい」と泣いていた。やはりキッズに人気だ。レースが終わってからは、小学校を観光して、なかよし公園に行って、マンションに寄った。「こんなに道せまかったんや」と思った。

子供の頃に見た景色を大人になってから見ると、こんなにも違うものかと思う。すべてが小さい。駄菓子屋も潰れた。思い出がよみがえりつつ、全く知らないダムのレースへ。

今回のレースに合わせて何か特別なことをしてきたわけじゃないけどシクロクロスのトレーニングの延長ぐらいに考えて毎日コツコツとやる。パワーデーターを見れば、この時期にしては出力が高い。なんの不安もなくオキナワへ。空港についてすぐに沖縄そばとジューシーセット。カーボローディング。

着いてからもバナナ食べる。ともさんとソリさんと合流点。疲れてたので、寝る。

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ロードは久しぶりに機材を大幅に変えたし、ポジションを変えた。勝負どころになった時に、少しでもスプリントできるようにハンドルはトラック競技と同じ380mmになった。ステムは冬の間80,90,100,110,120,130mmすべて使って、シラノ110mmの20°という長めに落ち着いた。サドルはPOWER ARC。これ最高。セットバックはBBから80mmぐらい下がった。ハンドルリーチが17mm短くなったので遠くなったわけではなく、バイクの後ろに乗る感じでセッティングした。

「もしも」スプリントになったらしっかりやれるようにと、「よけいな」準備をした。そんなシチュエーションは訪れないかもしれないけど、と冬の間何度も思った。でも、その時に後悔しないように、やれるだけの機材調整はする。ホイールも人に借りたりいろいろテストして、今シーズンはシクロクロスシーズン中にMAVICの新型コスカボUSTにする。

タイヤは純正のハッチンソン製は経験上避けて、IRCのFORMULA PRO TUBELESS Light 23Cを使う。チューブレスタイヤで使ってマトモなのはMAXXISかIRC。さらにCRR調べるとスーパーソニック並みだから、もはや鉄板。シーラントも不要。IRCの最大の利点はその精度。マビックUSTの設計とも最高に相性がよく、一発で上がるわ、シーラントいらんわで最強。

ただ、Lightなら25Cでも良いなぁという印象。エアボリューム稼げるし。空気圧は6.0BARと信じられないくらい低いが、全然問題なし。逆に高すぎるとチューブレスタイヤはあかんな。7.6, 7.4, 7.2, 7,0…と下げて使った。シクロクロスで慣れたもんだ。

レースは、群馬CSCの心臓破りに似た急な上り一箇所、あとはアップダウンで緩急がついた走りやすいコース。危ない箇所もない。最後まで集団で行って、スプリントかなぁ、という展開予想。実際そのとおりになる。そうするとほとんど勝ち目はないのだが。ローリングスタートして、すぐさま登りに入る。

散発的にアタックがかかるが、初戦というとこともあり様子見。練習仲間の雑賀さんの近くでおとなしくしてる。この安心感は、沖縄にいながらにして、関西だ。動きをよく見る。私は展開見るの下手なんだよね。途中二名の逃げができるも、追わない。

今日のメンバーは沖縄に来るだけあって、昨年のプロツアー選手2名、E1年間総合TOP10が2名、6位以内5名の合計9名の強者たちが。。。事前情報で、少し諦めが。なので、基本はおとなしくしてる。普通に走るし、ローテも回すし、セコい走りはせずに、展開を常に前で見る。

集団前には、FORCEさんや、スペードエースさん、湾岸さん、沖縄選抜が人数揃えているので、ローテに混ぜてもらう。人数的には完全な単騎決戦で辛いが、しっかりと走りつつ、展開を見定める。逃げは散発的に繰り返される。上りは予想以上に楽で、体が絞れてるからするする登る。30秒のダッシュは死ぬほどやったから回復も早い。

雑賀さんが、集団を絞ろうと何回もアタックをかけてたら、うちのチーム員ともさんが居なくなってしまった笑

ソリさんもいなくなってしまい一人に。困った(。-人-。)。。。その後は上げ下げが繰り返されて、徐々に先頭の顔ぶれは落ち着く。結構足を残したたまま最終周回へ。人数も多いからスプリントになったらヤバイ。なので、300m手前から誰か行ったらついてく感じで。

最終周回の500m手前で一旦かかる。そこを耐えて、一瞬緩む。横に大きく広がった時に右から上がっていく。優勝した八幡さんに食らいついて残り300mなんかわからんけど、雑賀さんもおると雰囲気でわかる。そのまま二番手で残り100m、この時「この機会逃したら、もう何も残らない」と。

ここまで来たらフルもがいてゴールへ向かう。こんなに長いんだな100mって。そりゃ、弱虫ペダルもゴール前だけで1話分使うわ。雑賀さんが上がってくるのが見える。スプリントになると勝てない。どうにか、どうにか、あのゴールを早く切りたい。ゴールラインが見えた瞬間、ふと冷静になった。

「多分、この日のために何年も辛い練習してきたんやろな。」

と。ゴールを切った時は、前に二人しかいなかった。いつもとは違う光景。三位だった。終わってしまえば一瞬だけど、その一瞬の上には、それよりも何倍もの失敗や、悔しい思いや、挫折や、辞めようと思った、多くの分母がある。

喜びにレバレッジがあるとするならば、悔しい思いをたくさんしたほうが良いのだろう。でも、それに耐えられなくてやめてしまう人も多い。実際今年結果が出なければ、辞めようと思っていた。ツアーオブジャパン併催堺クリテのときに、沿道に居た知らない観客の方に心無い(しかし的を射た)言葉を頂いたけど、これで少しは報われたのかな。

ああ、監督と松木さんに連絡しないと思う。でもすぐに携帯がない。個別にこの二人からLINEで連絡もらっていて、なんとか成績をと考えていた。あと、キャプテンだ。いろいろ知ってるから、キャプテンにも。ともさんと、ソリさんがめちゃくちゃ喜んでくれた。いろいろ知ってるから余計にかな。

なんか、自分よりも周りの方が喜んでいてくれて本当に嬉しい。普段、全く表彰台にも上がれずに、しまいにはやめてしまうんじゃないかって自分が、こういう結果を出す、というのが良いのかな。昨年の秋吉台で「もう辞めよう」と思ってシーズンを終えた。こういうのは悪影響だから、誰にも何も言わず、帰りの車の中で妻だけに言った。

20170915-17@JBCF-AKIYOSHIDAI-141

それから、ロードには全く乗らなくなって、エントリーしていた輪島も走れる自信が無くなって、DNSという形でレースを破棄した。ロード自体が嫌いになったのかもしれない。

それからシクロクロスばかりやってたら、少しづつどんくさいながらも成長していって、去年は走れないような位置まで上がっていった。それでも、やっぱり「相手を蹴落としてまで勝ってやろう」という気が無いのは今と変わらない。シクロクロッサー達は、自転車という競技を楽しんでいる。

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彼らはレースがどんな結果になっても、どんな順位になっても、表彰台に乗れなくても、「楽しい」という一つの動力で走っている。だから、ロードもそれでいいんじゃないのか、と思い今日ロードの初戦を走った。秋吉台で本当に辞めていたら、今日の結果はどこへ行いってしまっていたのだろう。三位には、誰が座っていたんだろう。

あの時の自分には、何も言葉はかけられない。けど、もしもこの記事を読んでいる人で練習しても成績が出なくて右往左往している人がいるとしたら、望んだ結果なんていつ転がり込んでくるかわからないのだから、転がり込んできた時の為に、日々の練習や、コツコツ続けること、勝負時を逃さない準備を毎日やっているんだと、自分に言い聞かせてみてほしい。

多分、あの時の自分には言っても無駄だと思うけど。でも、やり続けることと、諦めないことは、自分の知らない結果を少しづつ、ゆっくりとたぐり寄せていた。

Day2は7位だった。去年までなら「惜しい!あと一つで表彰台!」とか言ってもらえそうだけど、今回ばかりはLINEは全スルーだった笑。松木さんが二位だと「残念でしたね」と言われるように、次は勝たないとやはり進歩したと見なされないのだな。。。勝負に終わりはない。

二日目は二倍に周回が増えた。そして、SHIDOの中尾選手へのマークがきつい。雑誌やシクロワイアードで見る有名人や!と思いながら一緒に坂をアタックについていったり、二人で回しながら逃げてみたり。摑まっちゃったけど、良い経験だった。にしても、前日とは打って変わって、メリハリのあるレースだった。

最後は集団スプリントになり、7位。また反省も出てくる。なんとなく、こうやったらいいんじゃないか?という、展開が見えた。とにかく練習はもっと高い強度のインターバルが必要だな。車に戻ってラインを見ると数十件溜まっている。春が近づいているせいか、メンバーのやる気も上がってきている。

今年は松木さんが居ないし、監督それほど走らないだろうから(そもそも頼る人を間違ってる)から、一人ひとりが頑張らないと、ただ人数が多いだけの弱いチームになってしまう。私にもできるのだから、他の人はもっとできるはず。遺伝子結果上も20%の残念な人なので、余計にだ(笑

次は最難関の日本トップクラスのコース、修善寺。

今年は群馬に行けないから、修善寺まで全力で練習して、そこから一旦お休み。やっぱり、マウンテンバイクが走りたくて、ロード期間中でも乗る予定を立ててる。朝の試走の時に、縁石を使ってウィリーやバニーホップの練習をしてたら、ともさんに笑われた。

二日目の朝も、ウィリーのコソ練習をしてたら、ともさんに見つかり笑われた。今年はりょうへいさんみたいに、ステップを飛びたい。やはり、楽しみながらロードも続けていこう。仕事じゃないから、楽しく、辛く、それでいて達成感があるなら最高じゃないか。

飛行機が飛び立って、沖縄の街がだんだん小さくなっていく。「行く意味あんのかな。」出発前の家の玄関で、重い荷物を持ちながらふと思った。でも、誰もわからないこの先のことを想像したってしょうがない。次結果が出るのはいつなのかはわからない。でも、それを日々たぐり寄せていると思って、また明日から普段と何も変わらない生活が始まっていく。さぁ、明日からまた練習開始だ。

シクロワイヤード

レースバイクセッティングメモ:

  • タイヤ:IRC フォーミュラライトチューブレス23C
  • 空気圧Day1: F6.0bar/R6.0bar
  • 空気圧Day2: F7.0bar/R7.4bar
  • ホイール:Mavic 新型コスカボUST