挫折する理由

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トレーニングでも何でもそうだが、何日かやっていると途端にやめてしまう時がある。理由はいくつかあるのだが、途中で挫折してしまうのだ。英語の勉強もそうで、挫折する人も多い。学習やトレーニングでも共通しているのは挫折するポイントだ。

勉強は「ついていけなくなる」と挫折するし、トレーニングは思ったほどパワーが出なかったり、なかなかうまくできなかったり、辛かったりすると途中でやめてしまう。しかし、挫折するタイミングや、挫折した、と思った時は一度立ち止まると良い。なぜ挫折しそうなのか確認するチャンスだ。

実は「やり始め」で挫折する人はなかなかいない。少し進んでから皆挫折する。学習であれば、はじめに覚えたはずの事が後になって出てきた時、「なんで覚えていないんだ」と思い悩む。この時「ついていけてない」と自己嫌悪に陥る。しかし、ここであきらめてはいけない。単純に戻って、もう一度復習すればいい。

トレーニングも一緒だ。昔は300W出せていたとする。今は出せない。では、もう少し低めの出力で復習すればいい。できること、理解できることに戻ってもう一回反復するのだ。私にとって、とても嫌いな言葉がある。

「歳をとったから、物覚えが悪くて」

老化による何かしらの病気でないかぎりは、100歳(実験では115歳)でも脳の性能は大して変わらないようだ。

「オランダの115歳で亡くなった女性の脳を解剖したところ、脳の機能がほとんど老化していないことがわかったのです。この実験結果から、脳の寿命は120年くらいだろうと考えられるようになりました。例えば、脳梗塞は脳神経細胞の病気だと思われがちですが、血管が衰えることによって起こる病気。脳自体はとてもタフなんですよ。

というわけで、年だから物覚えが悪いや、忘れやすい、というのは大人が「そういうことにしておきたい」という都合のいい間違った解釈だ。科学的根拠も何もない。あとは反復して何度も何度も繰り返せば自然と覚えられる。子供や、親の名前を忘れてしまうようならば別の問題であろうが、大抵は覚えることや考えることを怠っている。

とはいいつつも、続けられない人がいるわけだが、挫折した時は、「できるところまで戻る」をおすすめしたい。勉強であればはじめの章に戻る、トレーニングであれば負荷を落とす。それらを繰り返していくうちに、脳や身体は使われ、進化していく。

成長のグラフは指数関数的に伸びない。どちらかといえば、長い時間をかけて成長していく優良企業の株価のように下がったり上がったりしながらも、成長していくグラフに似ている。振り返ってみれば、山もあり、谷もありを繰り返しながら、年平均5%程緩やかに何年もかけて上がっていくイメージ。きっと、人間も長い年月をかけて鍛錬していくなかで、この谷と山が形成されるのだろう。

挫折しているときは、データー上では底かもしれないが、そこで辞めてしまったらそこを打ったままだ。株も安い時に仕込みが大きな結果を生み出すように、学習やトレーニングもできない時、わからない時の時間をいかに過ごすかで、その先の結果は大きく変わってくる。

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