ROTOR POWER

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ROTOR POWER長期インプレッション

・サンプリングレート500Hzってそんなにすごいの?という内容。
ROTOR POWER サンプリングレート
・もしかしたら予想が結構当たっていたという内容。
詳報 ROTOR POWER CRANKS Eurobike2012より
・MEPってROTOR POWERと似てるから確定じゃね?という内容。
続報2 ROTOR POWER CRANKS MEP System
・もしかしたらセンサーはSTUDIO A.I.Pじゃね?という内容。
続報1 ROTOR POWER CRANKS センサー部品編
・ユーロバイク前の情報が少ない時の見た感じの予想等。
ROTOR POWER CRANKS パワーメーター発表

■まとめ
・製品名:ROTOR POWER CRANKS
・クランク長(mm):170、172.5、175
・対応PCD(mm):110、130
・シャフト経:24mm、30mm
・エアロチェーンリング:可
・対応スピード:10s and 11s
・歪みゲージ数:クランクあたり4、左右合計8
・測定精度:+/- 2.0% (実験環境では+/-0.5%)
※リリースまでにチューニングされる可能性があり。
・サンプリングレート:500Hz
・駆動時間:300時間
・電池:交換式
・電池種類:CR2477
・無線方式:Ant+
・センサー製造:A.I.P
・ファーム更新:Ant+を用いた更新(qalvin的な)
・重量:588g(センサー部30g)
・価格:1700ユーロ
・発売:12月24日頃
・その他機能:左右ペダリングバランス計測、PC解析ソフト付属、MAS (Micro Adjust Spider)

■ROTOR POWER CRANKS 追加情報
1点勘違いしている点が有った。EUROBIKEでお披露目されたROTOR POWER CRANKS(以下RPC)だが、展示されていたものはモックアップで、パワー測定はできないものだと勘違いしていた。しかしよくよく調べていくと、実際に出力が測定できる歪みゲージが搭載されたパワーメーターだったようだ。その裏付けとしてEUROBIKEのROTORブースでRPCを使用したパワーコンテストが開かれている。と言うことはあのやや残念であるプラスチックの電源カバーを装着したRPCがおおよそそのまま12月の発売で出てくる事になるかもしれない。ちなみにそのコンテストで優勝した方の記録は12.1w/kg 10secとのこと。

以下は頭の中の話。

■RPCの歪みゲージはどこ?
一つ疑問なのが以前紹介したMEPはクランクのBBシャフト部を”電気的な何かで接続している”という点が、このRPCの機構には見られない。そればかりでなくあのモックアップだと思っていたRPCは想像するにMEPと同じく歪みゲージがクランクシャフト内に埋め込まれていると予想できる。ともすれば、中空クランクのDURAACEのクランク断面図を見た事が有る方も多いと思うが、あの隙間に歪みゲージが入っているようなイメージとすると、PTよりも外皮が非常に厚く温度変化に強いという事も頷ける。歪みゲージはいくら精度が良いものでも見かけ歪の影響を受けて狂ったら意味がない。

では、ROTORのクランクではそんな隙間があるのか。もともとROTOR 3Dは凹みが2つある。これは中が3本のストロー状の空洞が3つ開いている。ROTOR 3Dも中空クランクのようだから、あの薄いセンサーをいれる事は容易だ。

■スパイダーアームを使用しない理由
恐らく測定器メーカーと金属成形メーカの協力体制によるものかと思う。餅は餅屋という話と酷似しているが、例えばスパイダーアームの代表格SRM社はカンパ、シマノ、キャノンデール、スラム、FSAと多種多様なメーカーの測定器を作っている。SRMはどのメーカーのクランク部に取り付けやすいスパイダーというセンサーを用いることにより汎用的な計測器として成り立っている。Quarqも同様に新型Quarqはキャノンデールのホローグラムとスペシャライズドのファクトクランクにスパイダーアームとして対応したが、旧型QuarqのラインナップにあったROTORが新型Quarqのラインナップからは無くなっている。これはやっぱり今回のRPCが出る影響か。

スパイダーアームの方が精度が高いイメージがあるが、実際どうなんだろうと考えた。単に普及しているイメージの問題もあるだろうが、ものつくりを考えると測定器メーカーと金属成形メーカの協力体制などもあってスパイダーアームという方法を取ったのではないかと考えている。事実MEPは歪みゲージをクランクアーム内蔵型として売り出しておりその精度は0.25%。SRM等のスパイダーアームよりも十倍以上の精度を実現しているのでRPCがスパイダーアームではない点は気にする点ではななさそうだ。そもそもSRMの特許もきれているし、使いたかったら使うんだろう。

このような背景からA.I.P社とROTOR社は今回のクランクアーム内蔵という出来を見る限り、他のパワークランクメーカーと比べて強固な協力体制であることがわかる。その結果が、電池部しか突起していない軽量なクランクに仕上げ、他社にできないクランクアーム部に専用のスペースを設けた内蔵歪みゲージを搭載したパワーメーターに至ったのではないかと思う。それはクランクの設計段階、測定器の設計段階から両者が協力して開発した賜物なのだろう。
アルミ筐体と中の電子機器類も美しいMacのG5Serverと似てる。

■ROTOR POWER CRANKSからみるパイオニアのパワーメーター
DURA79の左右のアームにタイラップでちょこんと固定されたセンサーと発振器、パイオニアのパワーメーターを一目見て思ったのは
「クランク内に入れなかった苦肉のセンサー」
という印象を持った。国産のパイオニア、国産のSHIMANOがそれぞれの弱点を補うように協力したならば、まさにROTORとAIPが協力して作ったROTOR POWERのような製品ができたのではないかと思うと残念だ。パイオニアのパワーメーターを内蔵式にした進化系が、ROTOR POWER CRANKなのかなとEurobikeの記事をみて思ってしまった。パイオニアのパワーメーターは大きな流れから取り残されてしまっている印象が拭えない。
SHIMANOとの協業という道は、SHIMANOが電動丸という電動リールや、探見丸という魚群探知機といった、電子機器の展開もしている関係上ちょっと難しいかもしれないなと感じた。

いづれにせよ、スペックだけみるならRotor Powerは買いだとおもう。
ただし、クランク長が170mmからなのは何故だ!とすごくすごく残念に思うのである。

こないだROTOR社にメールで問い合わせた短足な日本人のために167.5mmと165mmお願いしますメールの願いは届くのか。

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