パワーメーターの黎明期よりその測定精度と信頼性から数多くのプロに使われてきたSRMが大幅な値下げに乗り出した。一説には、今年発売されるとされるシマノのパワーメーターへの先手と、stagesやP2Mといった廉価版パワーメーターへの対抗策としても見て取れる。
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どちらにせよ、値下げされたとしても腐っても鯛、そのドイツが生んだパワーメーターの王様の性能はそのままだ。しかし、その値段たるややはり王様で、日本円換算30万以上する。そうするとペダリングモニター一択ではあるとおもうが、どうしてもカンパやホログラムといった制約がある場合SRMという選択はアリだろう。
では実際にどれほど値下げされたのか確認していく。
- カンパニョーロ €3,499→2,879 -18%
- シマノ9000 €3,239→€2,399 -26%
- ローター3D+ €2,759→€1,799 -35%
- ローター3D €2,759→€1,679 -39%
- SRAM S975 €2,699→€2,039 -24%
- キャノンデール €2,099→€1,439 -31%
確かに値下げされて以前よりも割安感はある。しかし、故障時の保守の問題や、バッテリーが電池交換が難しい内蔵型(半田付けできれば良いが)であることなどパワーメーターとしては他のメーカよりも一歩遅れつつある。パイオニア、ステージ、Quarqと競合他社が台頭してきている今、SRMが価格を下げてきたこともうなづける。
確かにパワー計測に絶対の自信があるであろうSRMだが保守性や利便性などを考えると安くなっても選択肢には上げづらい存在だ。
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