パイオニアペダリングモニターのサイクルコンピュータはタッチパネルである。少し大きいところは否めないが、操作や作り込みは非常に良好だ。タッチパネルといえばいまや、スマートさフォンに代表されるようにあらゆるデバイスに搭載されているわけだが、一つの問題がある。
それは、冬場のグローブをつけた状態で使えるかということ。スマートフォンの場合は人間の微弱な電気を感知して動作する静電電容量方式だ。この場合グローブをつけていると使えないのだ。
■静電容量方式
この方式の仕組みは、タッチパネルに触れた際に発生する非常に弱い電流、いわゆる静電容量の変化をセンサーで感知し、タッチした位置を把握する仕組みを持っている。このような場合、グローブをつけていると、指とパネルの間で電流が感知できないため、専用の電流を通す仕組みを持つグローブがあるのだ。
ではパイオニアペダリングモニターのサイクルコンピュータはどうだろう。使ってみると、電流を通すグローブでなくとも使うことができるではないか。このパネルの方式は「抵抗膜方式」とよばれる。現在はスマートフォンのシェア増により、その座を降りたが以前はタッチパネル市場で最も多く採用されている検出方式だった。
■抵抗膜方式
この方式の特徴は、押された画面の位置の電圧変化を測定し検知する。内部構造としては、透明電極膜という薄い膜のガラス面とフィルム面との間にわずかな隙間を設けた単純なものだ。表面を押すと、フィルムとガラスの電極同士が接触する。その際に電気が流れ、その電圧の変動を検出することにより、どこに触れているか位置を検出することができるのだ。
デメリットとしては、二枚の膜を重ねる関係上、見た目の透過率が下がってしまうところが上げられるがあまり気になるところではない。
■グローブをつけた方が使いやすい
実際使ってみると驚くことがある。普段使っている時よりも使いやすいのだ。なぜか。理由は滑りのよさ。ものすごくソフトなタッチで使うことができることに気づいた。グローブを外して使ってみるとよりソフトなタッチで使えることに気づく。
以上のことから、パイオニアペダリングモニターのコンピュータは、グローブをつけて使用できることがわかった。
これから冬の装備でもストレスなく使用できるコンピュータを使ってトレーニングを楽しむことができそうだ。