ジオラインの性能
モンベルジオラインの本当の性能を体験したいなら、ぜひ洗わないでほしい。というのも、山で何日も泊まり過ごされた方ならご存知かもしれないが。下着を何日も替えないことは「あたりまえ」である。
なぜか。山は普段地上で生活する際のライフラインである、ガス、電気、水道等は自由に引き、使う事も出来ない。日の出とともに起き、日の入りと共に寝る原始的な生活である。
そこで特に重要なのは「水」だ。なぜなら人間が生きる上で必ず必要な物質である。山でも同様であり、そして「貴重」な存在である。その貴重な水を使い、衣類を洗濯する事は優先度が非常に低いのだ。そうすると、何日も下着を使い続けるという事が「あたりまえ」になる。
会社の人には内緒にしていることがある。私は適当な性格なので、あまり汗をかかない冬の時期に、平日仕事5日間+土曜日のトレーニング計6日間ぶっ続けでジオラインを着たことがある。実際やってみるとわかる事がある。
あの使った衣類の独特の臭がない。なぜだろう。
臭いは菌の繁殖
衣類のにおいの原因は菌の繁殖だ。衣類も同様で菌の繁殖が原因であの匂いが出てくる。使い続けていくうちに比例して菌も増えていく、結果においの原因になるわけだ。ここでジオライン自体の繊維の特徴である「制菌効果」について着目する。
制菌効果とは、においの原因となる菌を時間とともに減少させることができる。いやちょっと待ってほしい、「抗菌防臭」という機能もさまざまなインナーの機能として存在しているが何が違うのだろうか。
抗菌防臭とは菌そのものの減少にはつながらない機能で、「菌を増やしにくい」という意味だ。したがって徐々に菌が増殖していく事を止めることはできないのだ。増やしにくいのか、減らすのか大きな違いがそこにある。
ちなみに、この繊維自体の特徴として半永久的に制菌効果が持続する。着ている間発生した菌を減らし続ける。これにより着続けても匂いがあまり感じられない理由がそこにあるのだ。
ジオラインは寒い年末こそ
我々は普段の生活で一日下着を着たら洗う生活が習慣化している。これから年末が近づき仕事が忙しくなるにつれ、
「くそっ、今日もオフィスでビバークか…..」
というシチュエーションもありうるだろう。そんな時こそ「制菌効果」を持った高機能インナーを身につけておきたいものである。
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