南国の雰囲気を醸し出す「マイアミ浜」の名前とは裏腹に、雪がしんしんと降り積もる極寒のレースとなった。
強烈な寒波のため、高速道路の京都東から先は通行止めになるほどだった。気温は上がっても2℃ぐらい、風速は4m程と穏やかだが体に積もった雪が身体の熱で溶けてウェアが濡れてしまう。寒さもさることながら、いつもよりも気づかぬうちに体温が奪われていく感覚があった。
マイアミ名物の砂浜は、気温や湿った環境の影響で走りやすくなっていた。しかし、バイクは進むもののいつもよりも砂が重く感じられた。無理やりやろうと思えば全部乗車できるものの、乗れるか乗れないかは五分五分。ワンミスが命取りになり、ラップタイムも落ちる。
色々と考えつつも、走るしかないなと腹をくくって挑んだ。
マイアミ E1 21位
夜勤で身体のリズムが完全にくるっている。それでも練習しなくてはならないから、ハードなインターバルが祟ってか頭がほわほわおかしくなっている感じがする。寝不足で珍しく当日8時に起きた。会場の開門は7時だから、みんなもう現地に到着しているのかと思いながら布団から出た。
マイアミのコースは、全体的に砂が多いためタイヤは悩んだ。午後は泥のコンディションになると思って前後ともSERACノーマルにした。予想はあたったが、空気圧は最後まで悩んで前後1.60barにした。これぐらいの低圧でもインサートが入っているから安心だ。
チューブラーなら1.4とか1.5の世界になるんだろうなというのが今日の印象だ。
コースは全体的に流れのあるレイアウトだが、小さなコーナーが連続する区間もある。昨年は第一コーナーが絞られていてかなり危険な感じを受けたが、今回は大きくレイアウトが取られていたため恐怖心無くコーナーに突入できた。ただし、右側のラインはハズレで、第一コーナーの後に外に膨らんで砂に追いやられてしまった。
混雑していても、次のコーナーを考えて左側からスタートしたほうが良いと思う。
1周目は不運にも砂場も落車に巻き込まれる。60番台のゼッケンに抜かれたので、こりゃヤバいと思いつつ、淡々と走るか無いと腹をくくる。ただ、妙に落ち着いていてペースを刻むことだけを考えた。
寒さか、夜勤明けかよくわからないが、体の動きはあまりよくない。DNFだけは避けたいので、なるべくペースを刻んで単独で走った。
途中でこの日の最終走者(以下はラップ)になるゴセが上がってきて、ついていくことにした。私がついていけるようなペースで周回しているので、いけるところまでついていった。ただ、次第に自分のペースが落ちてくることがわかる。
30分を過ぎたあたりから、集中力が切れはじめる。砂の処理が雑になって、ラインをトレースできない。できるだけ砂区間を速く走ろうと全部乗車を試みて、かなりのスピードをつけて突入したら前輪が刺さって、ジャックナイフ状態に。
頭から砂に突っ込んで、八つ墓村みたいになった。
気を取り直して走り始めるも、この一番ダメな瞬間を妻と子供が応援していて、2度ダメージを受けた。子供たちは雪だるまを作っていて楽しそうだった。最近、子供たちが「パパ今日は何位だった?」と聞いてくるのでつらい。
走り始めてから気づいたのだが、グローブがレース用ではなく0°対応のモフモフを着けていた。これでは操作できないのでスタート地点で投げ捨てた(無事忘れ物として掲載)。次はサングラスを投げ捨てて走り出したが、この日はサングラスいらなかったなと反省。バイザーでも良かったかもしれない。
先週、先々週と調子は上がってきたが、明らかに動きが悪い。最近の悩みや調子にかなり大きな波があることだ。根性論は語りたくないが、どちらかというと身体がついてこない感じがした。とはいえ年齢が近い藤川さんや、村田さんが上位で走っているところを見ると、まだまだ自分もできると信じたい。
久しぶりにラップされて終了。そんなにパワーも使っていない平均パワーもいつもよりも40Wほど低いわりには、めちゃくちゃしんどいレースだった。レース展開などもはやないが、結構体が疲れている感じがした。
次回は最終CXレース。これにて冬のトレーニングは終わりを迎える。ロード熱が結構高まってきているので、早速いくつかレースをエントリーした。そろそろロードを走る体を作っていかないといけないけど、身体と相談しながら負担がかからないようにやっていこう。









