2025全日本CXの地へ 二色浜 E1 18位 コースレイアウトが良くなった

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2025年の全日本選手権の会場に決まった二色の浜へ。

海辺の砂を使ったレイアウトでWNPともマイアミとも違う砂質。昨年は、砂浜区間のレイアウトがとても長く、上位選手でも押していたので観戦していても走っていても、正直なところ微妙な会場だと思っていた。好きではないコースだった。

昨年は・・・。

しかし、今年はなぜか走っていてコースが楽しい。砂区間と芝区間のバランスもレイアウトも良い。全体的に流れがある。さらに、砂区間も改良され、乗れる上位選手は乗れる、砂の訓練を積んでいない選手は乗れない、というテクニックの有り無しがハッキリと分かれる良いレイアウトに変わっていた。

観戦していたのだが、スピード感と練習してきたライダーのテクニックが垣間見れた。36隊のタモさんが全乗車していたのは流石だなと思った。

前回の希望ヶ丘で肋骨が逝ったが、ご存じの通りこの骨はやりようがないのでガチガチにホールドして「なかったこと」にした。肺に穴が空かなければば大丈夫だ。あとはもう一度転ばなければ良いだけだ。と、思っていたがレースはそう甘くない。

いろんな不安もあるが、今回は全国から色んな選手が参加していて楽しみなレース。準備はいつも通りしてきたので、前回の希望ヶ丘の反省を生かして気合を入れて走った。

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二色の浜コースレイアウト

全日本選手権の前に読み返して思い出せるように、できるだけコースの事を詳細に書いておこうと思う。昨年と芝区間のレイアウトはあまり変わらない。ところどころ折り返す区間や逆バンク区間などがある。全体的に砂が浮いているので滑りやすい。

スタートは舗装路の直線だ。スタートグリッドが若干カーブしているため列が狂っていた。3列目の左端に並んだのだが、ゴールテープを基準に水平をとると実質4列目の位置になってしまった。

その影響なのか、隣にいたゴセは前の選手のRD付近までフロントタイヤを差し込んでスタートしていた。「わかる、俺もそうしたい」と思ったが、ハスったら終わりなので、私はご安全にスタートしている。

舗装路を過ぎると左側に入っていく。レイアウト的には開口部が狭く感じた。実質横3人分ぐらいのスペースしかないだろう。ヘアピンを一気に抜けるが、ここでもスリップダウンが多発していた。理由はサンドタイヤかもしれない。

芝生区間からすぐに歩道用の目の粗いアスファルトがある。晴れなら良いが、雨の場合は路面抵抗が変わるので滑ると思う。当日はどうなるかわからないが、この序盤でスリップすると一気に遅れるので気を付けたいところだ。

小さな「逆バンク山」(勝手に命名)が今年も使われた。全日本でもこの特徴的な「逆バンク山」は使われるだろう。全体的に逆バンクになっているため、外から入って、抜けるほうがよいのだが、脱出した先には木の根っこがある。

外側のラインを選んだほうがバンプは少ない印象だった。ところどころ小さな山があるが、縦の動きができていればなんてことはないだろう。

芝生区間の奥まで行った箇所に大きなへこみがあるが、杭の際を通れば平坦と変わらずそのままのスピードでコーナーリングができる。立ち上がった後はいくつかの砂区間があるのだが、砂のない場所を通ればただの芝だ。そのあとは3~4連続のクランクがある。

このクランク区間はタイヤ差が顕著に出る。芝区間を抜けると海岸線に向けて直線的な舗装路と芝区間が続く。

砂浜に入っていく舗装路は文字通り「砂が浮いていて」滑りやすい。この辺りも雨が降ったら大変なことになりそうだと思った。浜辺の林区間も砂がふかふかで、わだちをトレースしないと一気に失速する。

試走段階で注意したいのは最速のラインばかりを求めず、レース中に前の選手がコケても巻き込まれないように第二のラインを用意しておく等、予備のラインも見つけておくべきだと思った。

砂区間はテクニックの差が顕著にでるので、わだちをトレースする能力がものをいう。砂浜区間に入る前の区間でも、ラインを通せば素早く走り抜けられたものの、砂の山にぶつかると一気に失速するという感じだった。すなわち、

  • わだちを通す
  • わだちを通す
  • わだちを通す

これができればいいのだが、ハンドルを取られたり、バイクのバランスを崩したり、疲れてくると足元ばかり見たりとうまくいかない。バイクを真っすぐにすすませるために、体でバランスを取るのが良いのだろう。

砂区間は調子のいい時は半分過ぎまで乗れたのだが、体力の消耗具合で乗れないときもある。走ったほうが速いこともある。ただし、乗ることにこだわらず「セクションを最速で通過できる手段」を選ぶことが望ましいと思う。

ランだろうが、乗車だろうがとにかく手段は何でもいい。

階段を上り、少しの芝区間を抜けてホームストレートに戻ってくる。テクニックがかなり要求されるコースだ。

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難解なタイヤと空気圧

WNPやマイアミ、二色の浜へ向けて12月から砂の練習していた。武庫川サイクリングロードに二色の浜とよく似た砂質のエリアがある。ここで1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5と試したが正直、乗れないときはどんな空気圧でも乗れない。ただ、空気圧の変化で「かかる」感覚がかわってくる。

本番のレースは前後1.5barと通常よりもフロントを-0.18bar、リアを-0.25bar下げた。ただ、これは砂区間に100%振ったタイヤセッティングではなく、「良いところまで走れたらいいな」というセッティングだ。砂にフォーカスするならば、この空気圧は高い。

リア側を1.3~1.4barぐらいまで下げて、フロントは据え置きで1.5barぐらいでも良いと思った。乗り方、体重、テクニックなどの条件によって変わるため、色々と試すしかないと思う。

そしてブロックパターンはサンドを使いたいところだが林区間は砂が浮いているためスリップしやすい。砂区間が乗れないのなら、あえてサンドタイヤを使うのは全体のラップタイムを落とすことになる。

一昨年、昨年と9割のレースをセンタースリックで走って成績も出ていたのだが、あれはほぼ毎日スリックタイヤを使って公園の滑りやすい条件で8の字や高速でコーナーリングの練習をしていたから走れた。ただ、今はそこまで練習できていないので突然使うとかなり怖いと思う。

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二色の浜 E1 18位

 

E1にはたつーみ選手、コータプロ選手、竹ノ内選手、ゴセら格上の選手らが参加しているが、普段の上位勢もほぼフルメンバーで大体の順位は決まっている感じ。そこにどこまで食い込めるかが勝負だ。さらに県外からも、全日本選手権の下見という感じで参加者も多い。

生田目さん、おーたさん、石川さん、田崎さんなど、おじさん日本一を目指すメンバーもE1参加している。裏番組的にこのメンバーとの影のおじさん争いも楽しみだった。

話は変わるが、オジサンカテゴリのゴローさん、塚本さん、斎藤さん、杉原さんがどうやって砂を走るのかが気になって、2日目のM1のレースも見に行った。なかなか面白かった。松木さんの追い上げもすごかった。

スタートはリスクを取って左側に並んだ。スタート位置で1点だけ難点があったのだが、3列目左側に並んでいたのだが舗装路がカーブしていたため実質4列目のような位置だった。陸上競技場のトラックの内側が狭くなるのと同じように、外側はスペースがある為選手が前に詰めることができる。

左側は詰まって後ろに追いやられて、実質4列目という感じだった。まぁ、細かいことだが、できるだけ前でスタートしたいというのはどのシクロクロッサーも同じだろう。全日本選手権でどうなるかはわからないが、もしも改善できるのであれば、全員が真っすぐに並んでスタートできたら安全性も高まると思う。

スタートはまずまず混乱もなく消化していく。思いのほか前で展開できてはいるが、全体的に流れるようにスムーズな印象だった。序盤のうちにできるだけ前を走る速い選手と一緒に進むのがよいのだが、スタートループの林区間で既に中切れが発生してしまっていた。

スタートループが終わる前にこの状況はまずいと思って、「間を開けないで詰めて!」と言って抜いた。もう少し、言い方考えれば良かったなと反省したが、スタートループはほぼ一瞬で状況が変わっていくのでなかなか難しいところだ。

舗装路の直線から砂区間へ入っていくときはおおむね12~15番手の集団パックだった。序盤にこの位置だと安心感がある。砂場セクションも混乱なく進むが、砂はできるだけ一人で走ったほうがいい。自分はミスらなくとも前の選手がミスると避けきれずパック全体が崩壊する。

自分もその状況を引き起こす可能性があるのだが、他の選手の後ろを走る時はラインを外して危険回避していた。とはいえ、毎周回といっていいほど巻き込まれたり、巻き込んだりしていたため、単独走行のほうが結果良かったのかもしれない。

いったんは、11位の笛木選手と珍しく周回を共にしていたのだが、自分のミスが重なり離れてしまった。これはとてももったいない。砂をクリアするために脚も心拍も余裕をもって走っていただけに、ミスで遅れたのは致命的だった。

シクロクロスは一度ミスをすると立て直すのに妙に時間がかかる。リズムよく周回をこなしている場合は、あっという間に時間が過ぎるがこの日は周回がなかなか消化できない。そして、後半になり集中力が切れ始めてくるのがわかった。砂場区間に突入すると、砂のトレースをミスってしまい派手に前転する。

RDがいわゆる脱臼してしまい、トップの重いギアに入ったまま動かない。これはまずいと思ったが、ピットまでかなり遠いのでそのまま重いギアを踏んで走れる場所は走り、砂地は全部担いだ。一時は12~13番手を走っていたが、どんどん抜かれて最後は18番ほどに。

一気に30秒以上タイムロスをしたが、このトラブルが無ければリザルトは変わっていたかと言えばそうとも思えない。後半にかけて5秒程ラップタイムは落ちていったし、本来であればラップタイムを上げていく必要があった。

後半にかけてラップタイムが落ちていったのは、テクニック不足とフィジカル不足だろう。ajoccのラップタイムを眺めていると、速い選手は後半にかけてどんどん早くなっている。走り方や配分はまだまだ下手くそだ。

ラスト2周で走りが雑になったのは今回の反省点と言える。最後まで追い込んで走らねば、練習してきた意味はない。E1で上位の順位でゴールしたい。堺でなんとか達成したい。

余談だが、二色の浜の全日本選手権で一緒に走る人たちがどれくらいのラップタイムなのかが気になっていた。村田さんはEかMかわからないけど、圧倒的なタイムで今のままだとやっぱり勝負にならないなという感じだ。

田崎さんや石川さんやおーたさんらはトラブっていたようで、実質ラップタイムや順位は参考にはならないので比べようがない。

2日目で同一条件ではないのだが、M1の優勝者のラップタイムを確認すると1周あたり大体15秒程、自分のタイムのほうが速かった。トータルで1分2秒早いのだが、同一条件ではないためなんとも比較しようがないし、私のタイムはE1では勝負にならない。

参考程度に留めておく必要がある。

全日本選手権の事を考えると今からとても緊張しているのだが、良い砂場を見つけたので砂を走る練習を通年かけて引き続き取り組んでいきたい。さらに速く走るために、基礎練習をまた地道にやらないと。

機材メモ

  • タイヤ:SERAC CX / SERAC EDGE
  • 空気圧:1.5bar/1.5bar

今回も応援ありがとうございました。あと2戦だと思うと寂しい。

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