砂場をうまく走れた試しがない。
今回はただただ、運が良かった。目立ったミスやメカトラもなく60分苦しむだけで良かった。
初戦、昨年、その前と過去を振り返っても砂場をうまく走れた記憶がない。砂は苦手意識がある。そして、昨年はメカトラでDNF、その前は18位と、はっきりいってマイアミは寒いし相性が悪い鬼門な会場だ。砂じゃなくて塩をまきたい程。というわけで結構レース当日が憂鬱だったのは言うまでもない。
更に今回は人気のマイアミなのでE1のメンツが濃い。竹之内悠選手をはじめ、副島選手、キナンに移籍が決まった柚木選手、島田選手などが参戦しておりフルラップも難しいと考えていた。
コースは20%ぐらいが砂で、舗装路が5%、残りは芝や土がiいろいろが75%ぐらい。自分的としては、どれだけ走らずに乗車できるかが鍵になると考えていた。
マイアミE1 10位
最近、機材トラブルや走行中のミスが多く精彩を欠く走りが多いと感じていた。今回は機材と走りに対して「親切」「丁寧」「思いやり」の精神3つを持って走ることにした。レース全体を通して、一定ラップ、大きなミスもなく、機材トラブルもゼロだった。
コースレイアウトは大きく変わっていないが、昨年よりも走りやすくなっていると感じた。問題は砂区間でわだちから外れると途端にスピードが落ちる。他にもスタート直後に登場する湖畔の砂区間は水際を乗車するか、杭側をランニングするか、自分の場合はタイム差がなかったが、保守的に走ることにした。
あんまり参考にならないが来年のマイアミのために記録を残しておく。これまで砂場でのポジションはめいいっぱい後ろに乗っていたがそれをやめた。前後荷重均等をイメージでニュートラルポジションの状態で進む限り重いギアを踏んだ。
砂場ではハンドルを左右に操作することを積極的にやめた。イメージは、踏み込んで後輪駆動した時にハンドルがセンターに勝手に戻るので、踏み込みでハンドルを操作する(実際にはそうなっていないが、そんなイメージ)ようにした。
最近、呪われたようにトラブルが続いていたのでマイアミは、結構ビビりながら走った。
- カテゴリ:E1
- 順位:10位
- コンディション:砂、芝、砂利、土
- 天候:晴れ
- フロントタイヤ:IRC SERAC CX TLR 700x32C
- リアタイヤ:IRC SERAC EDGE TLR 700x32C
- フロント空気圧:1.68bar
- リア空気圧:1.75bar
- ディスクローター:例の1000円
- ブレーキパッド:例の500円
- 空気圧調整:パナレーサーデジタルゲージ
- バイク:GIANT TCX XS
- パワメ:Magine P505 165mm
- チェーンリング:1500円チェーンリング42T
- スプロケ:11-34T
- ホイール:ROVAL
- オイル:イナーメCXオイル
- レース前:ミトロング、飲む血液
- レース後:飲む血液
- ジャージ:サンボルトCXワンピ半袖
今回、大きな変更点といえば砂場だけどいつものスリックタイヤ(EDGE)をフロントに使わなかったことだ。通常であれば砂場対策でスリックタイヤを使うのが定石だ。どんなレースでもスリックタイヤのEDGEで走っているのだが、あえて色々と考えて今回はフロントだけノーマルのSERACにしている。
¥6,180
スタートは右側から。できれば左側を走りたかったが、結果的には湖畔に向かう途中のイン側で渋滞が起こって外から回避できた。おそらくスタートループは18番ぐらいだったと思う。その後、できるだけもがいて林区間、奥の砂場区間、マイアミ名物の直線砂場区間を抜けた。
砂場からゴールエリアに戻る時に木が置いてあるが、昨年ここをランニングした時に予想以上に疲労したため今回は無理やり乗った。今回のマイアミは、「ここで降りる」「ここで乗る」を愚直に繰り返し動作したのは、リズムが崩れず良かったと思う。
折返しの区間はグリップするのでできるだけノーブレーキで突っ込んだ。180°ターンしたあとの直線はできるだけ踏み倒した。フロントのグリップもいい感じで安心してコーナーリングできる感じがありリズムがいい感じがする。
できるだけラップタイムが崩れないように淡々と走っていると、伊澤選手と、コッシー選手が前に見えるので頑張って追いつく。できるだけ前に行きたいので、後ろにつかずに自分のペースで走った。
林区間で、笛木選手と村田選手が見えてくる。これはチャンスと後ろにつかせてもらった。林区間は一緒にパックになれるが、砂場に行くと結構離される。失敗したのは、長い砂浜の手前で助走するスピードが遅く、踏み慣らされたラインまでたどり着けなかった。
この差が徐々にタイム差を広げて行ってしまう。
単独になってからもラップタイムを落とさないように走る。残り2周からは根っこでリム打ち等もあってヒヤヒヤしたが、コーナーでもペダリングを止めずに追い込んで走った。
結果は10位だったが、上位9名のそうそうたる選手を見れば自分としては出来すぎなレース結果だったと思う(タイム差はアレだけど)。最初気にしていたフルラップできるか否か怪しかったとおり、73名出走してフルラップは18名、正直自分でも何が良かったのかわからないのが逆にモヤモヤするが、メカトラや小さなミスもなかったのが良かったのだと思う。
あとは、苦手な砂場を捨てて、それ以外の大部分を占めるコースをいかに速く走るかにこだわったのが良かったのかもしれない。冒頭にも書いたが、どちらかと言うとトラブルもなく全体的に運が良かった。たまには良いこともあるもんだと思ったマイアミだった。
そういや、先日書いた記事を読んでシクロクロスを初めて観戦に来てくださった方がいらっしゃった。普段はロードしか乗らないらしいが、シクロクロスも面白そうですねと。こうやってシクロクロスに興味を持ってくださるのは嬉しい。自分で走ったらもっと面白いですよ。
年末年始は仕事が繁忙で、ギリギリまで仕事で休みが取れないためそこまで乗り込めないのが残念だ。年明けは希望が丘。そして宇都宮の全日本選手権へと向かう。
¥1,100