関西シクロクロス25-26シーズンが開幕。
毎年あっという間だなぁと思う一方で、開幕戦は各選手の調子がモロにわかる重要な指標となるレース。おおむね、初戦の順位付近のライダーとシーズン中に競うことになるので、自分が今どこにいるのかを見定めるには丁度いい。
さて今年は、MTBメイン→ロード→CXとやってきたけどシーズン中盤にクラッシュしてからまともに自転車に乗れない時間が続いた。
その話は以下の通り。

シクロクロスシーズンに間に合うかなと不安に思いながらも、トレーニングの方法を変え、落ちたフィジカルをまず元に戻すことを重点的に乗り込みをした。まずまず走れるようになったJCX開幕戦の土浦MMは、タイヤやコースがはまってなんとか優勝出来た。
ここからいよいよ主戦場とする関西シクロクロスE1に。不安しかないけど、シクロクロスはなるようにしかならん。
長年やってると悟りのような境地にたどり着く。
桂川コース
毎年、芝を刈るのでボコボコ。スタート直後のストレートは刈った草が残っていて絡みつく。右が速いのは誰でもわかるけど、左の残った草を走った時にどれくらい重いのかも確かめておいた。草が絡まる以外には特段思い感じはしない。
グラウンド奥まで行って、折り返してくるポイントは前日降った雨で濡れて泥が堆積していたが、ラインができていてほとんど舗装路だった。ただ、トレインを組んでいると跳ね上げの泥がサングラスについて厄介。一つラインを外して走るほうが良さそうだった。
芝区間、ピット前は滑りやすかったため、慎重に走る。芝ならまだしも、コンクリートで滑ると機材ダメージがでかい。全体的に芝はグリップするが、スリックタイヤは滑って明らかに遅い。普段ならEDGEを選択するところだが、迷わずSERAC無印にした。
空気圧はF1.68Bar, R1.75Barからスタートして結局跳ねすぎるので、F 1.63bar、R 1.70Barにした。もっと落としても良かったんだけど、おそらく直線でスピードに乗らないので、微妙なラインの空気圧に落ち着いた。
階段は乗れたが、ワンミスするとタイムが崩れるのでできるだけ階段まで真接近してから下車してクリアした。泥を走るとシューズに詰まるので、できるだけ歩数を少なくする。実際、乗車でも下車でもそこまで差がつかないようだったので、保守的に走った。
登り返しは二箇所あるけど、基本ノーブレーキで勢いをつけて登って省エネ。この手の走りはMTBがかなり生きた。出口の杭ギリギリに走って最短ラインを走ったけど、もう少し膨らませてスピードを乗せても良かったかもしれない。
橋側の奥から戻ってきたあとは、イージーなキャンバーが二箇所ある。試走の段階で両方試して走ったが、それほど大きな違いはないので、前の選手が危なそうなライダーだったらラインを外すぐらいで考えていた。実際のレースは上手い選手だけが回りにいたので同じラインを通した。
次のキャンバーは上と下を試したけど、上を通ったほうが早い。ただ、タイヤを通すスペースが少ないけど、全く問題なかった。少しは上達したみたい。
全体的に難しいセクションはないものの、休みどころがないパワーコースで、フィジカルがあるライダーがかなり有利。さらにボコ芝の処理でトラクションのかけ方が悪いと全く進む感じがしなかったから、空気圧とペダリングの仕方には注意して走った。
桂川 E1 8位
スタートゼッケンは19と昨年のダメっぷりがわかる。ここからどこまで順位をあげられるかなぁと思いながら準備をした。機材は以下のとおり。まぁ、いつものやつです。
- カテゴリ:E1
- 順位:8位
- コンディション:土、芝、砂利、うき砂、ドロ
- 天候:曇り
- タイヤ:IRC SERAC CX
- ホイール:Nepest NOVA 35
- フロント空気圧:1.63bar
- リア空気圧:1.70bar
- 空気圧調整:パナレーサーデジタルゲージ
- バイク:GIANT TCX XS
- オイル:イナーメCXオイル
- レース前:ミトロング、飲む血液
- チェーンオイル:チェパークBIC-60Pセラミックチェーンワックス

すくみずも使っているけど、チェーンオイルはチェパークのワックス。ロードでも今はこれ一本。ワックスカスがたまらないし、フリクションも低いし、砂もつかないし、何よりメンテナンスがしやすい。
ウォーミングアップはピドコックがCXやMTBレースやっている、いつものやつで。かかり方でその日の調子がわかるし、心拍上げやすく感じる。ウォーミングアップの時点でいつもよりもパワーの出方が良い。
ターゲットのパワーをかけても辛くない。ラストの一本は100Wぐらい上ブレしていたので、パワメ壊れてるんちゃうかと疑った。スタート前にカンクローキッズ達が応援しに来てくれた。子供に好かれるのは良いことです。
この日は、竹之内選手、横山選手、島田選手と「これはフルラップ怪しい」感じのメンバー。明らかに速いし、どうにかなるわけじゃないけど、フルラップは少ないだろうなと思っていた。
スタートは右端を取れたが、杭が近いので意外と危ないゾーン。スタートループで何かトラブルがないことを祈ってスタートを切った。クリートがはまらず、結構後退して14番手ぐらいで回る。
落ち着いてスタートループを回るが、初戦は誰が調子よくて悪いのかわからない。そのうち収まる位置に収まるんだけど、走り慣れて安定してるジャージの後ろでやり過ごすことにした。先頭パックは遥か彼方に行ってしまったが第三集団のようなパックを形成して周回をこなす。
はじめ走っていたパックはややゆるく感じた。ここが悩ましいところで、できれば誰かとパックで走りたい。
少し飛び出て単独になってしまったので、後ろを見てダイちゃんが見えたので、ホームストレートでペースを落として合流する。地足があるし、ロードでよく知ってるのでこれはありがたかった。お互いロード選手なので、交代もスムーズ。雰囲気で回せる。
ただ、それでもペースは上がりきらず、笛木くんと藤川さんが上がってきた。明らかに格上の選手で、特に藤川さんは上手いのはみんな知っているし、ミスしない。さらに細かい箇所でダッシュをかけて振るい落とすばかりか、後半のペースがどんどん上がっていくので、昨年は一回もついて行けなかった。。。
去年の桂川も追いつかれて2分近く離されたと思うw
というわけで、この二人にはまともにやりあっても勝てないし、前で邪魔するくらいなら後ろで勉強したほうが得策。明らかにソッチのほうが早いしラップタイムも安定するだろう。笛木くん、藤川さんの後ろについてライン取りやら、走り方を見ながら。
藤川さんは100%階段を乗車していたが、きれいにラインを通して流石だと思った。ミスしないし、安定しているので見ていても不安がない。立ち上がりは乗車のほうが圧倒的に早く3輪差ぐらいつく。あとは、登り返しが圧倒的にうまく少しの登りで差がつく。
この小さな積み重ねが影響してきて、毎周回橋側の奥につく頃には少し離れてしまうことが多くなった。それでも、CXが面白いのはここからで、逆にキャンバー連続区間に戻ってくると余裕を持って脚を休めながら走ることができる。この微妙な差の積み重ねが、ラップタイムの1秒1秒に影響してくる。
特に笛木くんと藤川さんは上げ下げはしないが、ラスト2周はおそらく藤川さんがダッシュを繰り返して切り離しにかかると考えていた。コーナーリングや直線なども藤川さんや笛木くんのほうが早いのでひたすら後ろについて我慢の時間が続く。
最終周回、コーナーで笛木くんがメカトラ。正直、「ヨッシャー」というよりも一緒にMTBもCXの遠征も色々と走ってきたので、「ここで、なんでだ!」という感じだった。一緒に行ったほうが絶対に早いが、結構なトラブルのようで完全にストップしてしまった。
その後は、藤川さんとダイチャンと周回をこなすが、最終周回に向けて藤川さんがめちゃくちゃ上げるのでしんどくて、ツキイチがやっとだった。明らかにペースが早くてこれはちぎれると思っていた。
後で最終周回のラップタイムを見たら、このパックは竹之内選手、横山選手に続く3番目のタイム。ほとんどが藤川さんの一本引きだったけど、明らかに常軌を逸したペースで心が折れかけた。最後は苦手なスプリント勝負になるなぁ、と思っていた。
本日の関西シクロクロス 桂川 E1
▶ラップタイム
▶ラップタイム順位
です。
今後はGeminiのGem使って、ajoccのcsv読み込ませたらWeb上で誰でも使えるようにする予定です。@kansaicross https://t.co/PETMYpzJBr— IT技術者ロードバイク (@FJT_TKS) October 19, 2025
自分はスプリントが全く無いけど、1~3分高出力を出せる。それなら、思い切って最後のバックストレートから一気に行こうと思って、ピットの立ち上がりで一気にかけた。バックストレートは左側よりも右側の芝際が速い。最後までそのラインを取っておいて最終周回で使った。
立ち上がりは後ろを見ずに踏み込んで、なんとか先着。ただ、藤川さんに9割引いてもらいっぱなしで、結局は完全に力で負けていた。ロードっぽいセコイ走りで先着はしたものの、レースの内容としてはイマイチだった。
それでも、ダイチャンと走っているとき、「キツイけどマジで楽しいな!」とドーパミンジャバジャバ出ていたしまたすぐにでもCXレース走りたい。個人的には、復帰戦ということもあってなんとかリザルトを残したいということもあったが、8位のシングルリザルトは最近ではまずまずの結果だと思う。
ただ、目標としている内容やリザルトとはかけ離れているし、反省点のほうが多い。なにより、フィジカルはあまり戻っておらず、FTP 4.2倍がいいところで、上位の選手よりも確実に今は劣っている。
コーナーリング中のスピードも明らかに二人とは離れていくし、良い走りとは言えない。ただ、怪我からまたこうやってCXのレースに出られる様になったことは感慨深い。地道に3ヶ月つらい日々が続いたけど、また一つ一つコツコツとやっていきたいと思う。今回はラップタイムも後半にかけてどんどん上げることができた。
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やはり応援が今回もすごくて走っていて楽しかった。
今年も、関西シクロクロス全戦に参加します。
¥3,580
















