各社完組ホイールにおいてある条件下でホイールの外周部であるリムに力をかけ、
ある一定量動かすためにどの程度力が必要かを測定した結果がTOUR 2011/4のオープンバックナンバーに掲載されている。
TOUR MAGAZINE 4/2011
http://www.tour-magazin.de/services/qtr/epaper_4_2011/page88.html#/94
値が高ければ高いほど、剛性がある。
例えばスプリント時のシュータッチが頻繁に発生するホイールは剛性が足りない、
といったようなことからも、剛性は非常に重要である。
・ホイール名
スポーク本数F/R
ある一定量リムを動かすために必要な力(高いほど剛性がある)
・Campagnolo Shamal Ultra 2-Way fit
F16/R21
47 / 44 N/mm
・Campagnolo Zonda
F16/R21
50 / 49 N/mm
・Fulclum Racing 3
F16/R21
51 /48 N/mm
・Fulclum Racing 7
F20/R24
62 / 55 N/mm
・Mavic Cosmic Elite
F20/R20
65 /51 N/mm
・Mavic Ksyrium Elite
F18/R20
53 / 50 N/m
・Mavic Ksyrium SR
F18/R20
51 /58 N/mm
やはり剛性とは、ホイールの組み方だけではなく
使用されているスポークや、リムの総合性能として表されている。
値段が高い = 剛性が高いわけでもない。
特に注目すべきはキシリウムSR
カーボンスポークは一見弱そうだが、カーボンの円柱型ということもあり
横からの力に非常に強そうだ。
面白いのはフランジ幅が広ければ剛性が高いと思われがちだが
ホイールとは全ての構成が作用し剛性を生み出していることがわかる。