2023年4月1日から、自転車を乗るすべての人にヘルメットの着用努力義務化が課せられる。ヘルメットの未着用の罰則は現段階では無い。しかし、罰則がなくとも交通事故で頭部をまもる役目を考えると着用することが望ましいといえる。
ヘルメットをかぶらない場合は、かぶる場合に比べて致死率が倍以上に上がるという。自転車による事故や転倒による致命傷の過半数が頭部という統計がある。したがって、ヘルメットは安全のために必要であり、規則がなくとも身を守る術として万が一のために備えておきたい装備だ。
警視庁の統計情報によると、自転車乗用中の交通事故で亡くなられた方の約6割は頭部に致命傷を負っている。また、自転車乗用中の交通事故においてヘルメットを着用していなかった方の致死率は、着用していた方に比べて約2.2倍高い(平成29年から令和3年までの5年間の合計)。
筆者自身は、趣味で自転車レースに出場しているのだが落車(自転車から転倒すること)してなんども頭を地面に打ち付けたことがある。ヘルメットは割れ、ぼろぼろになったが、自分の頭は無傷だった。
これら、ヘルメットの重要性を知っているものの、普段の通勤や、子供の送り迎えの際にはヘルメットを被っていないことを白状する。そしてこの機会に、ママチャリ用にヘルメットを着用することに決めた。
今回の記事は、普段使いや通学用におすすめな自転車用ヘルメットを5つ紹介する。
OGK CS-1 帽子感覚で使えるよりシンプルさ
KOOFU CS-1は帽子感覚で使えるよりシンプルさを求めた普段着モデルのヘルメットだ。サイズもS/Mで55-58cmが220g、M/Lで57-60cmが235gと軽くサイズやカラーも豊富だ。最もおすすめできるモデルで、筆者も購入し着用している。
OGK LIBERO ヘルメットに抵抗がある方に
ヘルメットに抵抗がある方は違和感なく使える帽子形状タイプがいい。「ヘルメットぽくない」ヘルメットが好みの場合にもおすすめなのがOGK LIBEROだ。夜間のお出かけにも安全で車などのライトに反射してピカッと光るリフレクター素材が標準装備。
ツバの縁に同系色のパイピングを施し、シンプルなデザインにアクセントを加えている。大きめのツバで日差しをしっかりガード。視野を妨げない角度で設計されている。
¥3,300
ヘルメットの替えも販売されている。
OGK DAYS アウトドアタイプ
アウトドアタイプが好みならOGK DAYSがおすすめだ。軽量でコンパクトな内部設計で安心の安全基準「自転車用・SG 基準」認証品だ。広めのツバで日差し対策にもなる。フチに仕込んだワイヤーで型の形状を好みに応じて変更することが可能だ。
また、ヒモを使ったツバの跳ね上げ構造で、走行時のバタつきを抑え視認性を確保できる。
シクレ
シクレは、女性用のヘルメットだ。いっけんするとおしゃれな帽子のようなふだん着ヘルメットだ。電動アシストサイクルにも使用が可能な帽子形状ヘルメットで 女性向けの「軽量コンパクト」設計にしあがっている。
細めの同系色リボンで帽子に程よいアクセントをプラスされている。
広めのツバ 広めのツバで日差しの気になるシーズンも使用が可能。
パターンにこだわった立体感のデザイン。ツバの跳ね上げ構造 リボンを使ったツバの跳ね上げ構造で、走行時のばたつきを抑え視認性を確保。
リフレクター素材 車などのライトに反射して光るリフレクター素材を装備。
OGK キャンバス:コスパ、カラー、性能重視
5800円で買えるOGKキャンバスは万人におすすめできるヘルメットだ。カラーも豊富でありながら、性能も十分だ。
キャンバス用のバイザーも別売りで販売されている。
まとめ:努力義務であるが着用し身を守ろう
いままでヘルメットをかぶったことがない方は、今回の努力義務化に戸惑っているかもしれない。しかし、自転車乗車中の交通事故や操作ミスによる転倒など、不測の事態がいつ訪れるのかもわからない。
「自分は自転車の扱いが上手だから大丈夫」
と思っている方もいるかもしれないが、筆者自身はシクロクロスやロードレースの大会に出場しバイクコントロールの技術を向上させるために鍛錬をしているのだが、恥ずかしながらママチャリでフロントを滑らせてころんだ時がある。
また、転倒するときは重い頭から行く。安全を考えてもヘルメットは必須だと思う。4月から努力義務ではあるが、いつ起こるかわからない事故や転倒に対してヘルメットを着用し自分の身は自分で守ってほしい。
事が起こってからでは、遅いのだ。