世界的な自転車販売不信が取り沙汰されるなか、CANYONだけは違うようだ。2023年の第3四半期末時点で、CANYONの販売台数は前年同期比で23%増加した。2023年は世界選手権のタイトルを獲得し成功裏に終わりそうだ。
世界経済が厳しい中、CANYONのハイエンドバイクに対する需要が高いという。2023年、CANYONのバイクはかつてないほどの勝利を量産した。8月にスコットランドで開催されたUCI世界選手権では、CanyonのAeroad、Speedmax、Luxのワールドカップバイクを使用したライダーが13個の金メダルを獲得した。
マチューがロード世界選手権で優勝、クロエがトラック個人タイムトライアルで優勝したことも話題になった。さらに、グラベル世界選手権ではCanyon/SRAM RacingのKasia Niewiadomaが、E-EnduroワールドカップではFabien Barelが総合優勝を果たし、トライアスロン世界選手権ではSam Laidlowが優勝した。
ほとんどの競技でCANYONのバイクが勝利したと言っても過言ではない2023年だった。
日本でもAEROADがヒットし多くのライダーが購入している。また、シクロクロス界でもINFLIGHTのシェアは高く会場で見かけない日はない。直販メーカーの先駆けのCANYONは、当初メンテナンスや持ち込みができないというデメリットがあった。
しかし、CANYON日本法人の地道な活動で今では日本全国にCANYONのバイクをメンテナンスできるショップが多数存在している。
WiggleやCRCの閉店、シマノや他社メーカーの在庫過多や販売不振といった暗い話題ばかり取り沙汰される自転車業界だが、CANYONは違うようだ。