
37万円には見えない、AEROAD CF SL(Team Replica Alpecin-Fenix):Photo CANYON
ドイツの自転車検証雑誌TOURマガジンの2022年8月号によると、37万円のCANYON AEROAD CF SLの空力性能が206Wであることが明らかになった。CANYONは37万円でお求めやすい廉価版AEROADの完成車を作ったが、
うっかり他社のハイエンドバイクの空力を超えてしまった形だ。
うっかりさんの実験データーは以下の通り。
- CANYON Aeoad CFR Disc:202 W
- CANNONDALE SystemSix Disc:203 W
- CERVELO S5 Disc:205 W
- CANYON Aeoad CF SL Disc(37万円):206 W (←NEW!)
- FACTOR One:206 W
- SPECIALIZED S-Works Venge Disc:208 W
- PINARELLO Dogma F Disc:208 W
- SPECIALIZED S-Works Tarmac SL7 Disc:210 W
- BMC Timemachine 01:210W

ホースは外装式。AEROAD CF SL(Team Replica Alpecin-Fenix):Photo CANYON
AEROAD CF SLは上位モデルのCFRと同一の金型を採用しつつも、ブレーキホースなどを外装化している。コンポーネントもアルテグラや105を使用しているため重たいが、空力性能は上位モデル譲りだ。

AEROAD CF SL(Team Replica Alpecin-Fenix):Photo CANYON
最近話題になったサーベロS5の旧型よりも、なんと1ワットも劣るがそこは「完成車価格37万円」という価格を考えると妥当だと言わざるをえない。

AEROAD CF SL(Team Replica Alpecin-Fenix):Photo CANYON
AEROAD CF SLに付属するホイールは、レイノルズのフルカーボンチューブレスホイールのAR58/62、もしくはDTSWISSのARCホイールが付属する。ホイール単体価格は20万円、コンポーネント一式、サドル、ハンドルを考慮すると「世界最速級のフレームがおまけでついてくる」ということになる。

AEROAD CF SL(Team Replica Alpecin-Fenix):Photo CANYON
上位モデルのCFRもお値段は100万円ほどするが、DTSWISS ARC 1100の最高峰ホイールと新型DURA-ACE R9200コンポ一式を合わせて90万円ほどだから(意味不明)フレームがおまけで付属してくる計算だ。


AEROAD CF SL(Team Replica Alpecin-Fenix):Photo CANYON
「ロードバイクは高くて買えなくなった」と聞かれるようになった昨今の自転車業界。CANYONの企業努力とユーロベースからなる価格破壊と性能破壊は、消費が冷え込み、給料が上がらない日本にとって、ありがたいメーカーだ。

AEROAD CF SL(Team Replica Alpecin-Fenix):Photo CANYON
(追記)現在、CF SLはほぼ完売。次の販売は9月ころ。





¥860