またドロかよ!関西シクロクロス第2戦 美山 E1 10位

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開幕戦は、泥に阻まれ、思うようにバイクを走らせられないレースだった。だからこそ、第2戦の美山では、乾いた路面を気持ちよく駆け抜けられるものと期待していた。

しかし、その期待は早々に裏切られた(笑

金曜日に結構な量の雨が降り、土日の空は晴れていたものの、山から染み出した水がコースへと流れ込み、路面のいたるところに泥水が残っていた。開幕戦に続き、美山もまた泥のレースになった。

午後になって気温が上がると、泥から少しずつ水分が抜け、路面は粘り気のある重たい質感へと変わっていった。それでも完全に乾くことはなく、コース上には泥をたたえた水たまりが点在している。

ただでさえコーナリングの難しい美山のコースは、刻一刻と表情を変えながら、さらに難易度を増していた。

試走の段階では、すべてのセクションを乗車したままクリアできた。ただし、一か所だけ判断に迷う場所があった。乗れることは乗れる。しかし、それが速いかどうかは別の話で、ランに切り替えたほうが速いようにも思えた。

私の自転車の先生、カズさん。

乗るべきか、降りるべきか。ラインを選ぶべきか、勢いで押し切るべきか。そんな問いを突きつけられながら、ようやく今シーズンのシクロクロスが始まったのだと実感できるレースだった。

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コースレイアウト

今年は例年とは逆回りのレイアウトだった。ただ、記憶が正しければ、かつてはこちらが正回りだったはずだ。

昔はスタート直後、一気に山の中へ飛び込んでいった。今回は反対に、山を背にしてパターゴルフ場へと向かう。

スタートループは道幅が狭く、毎年のように落車や接触が起こる。今回のE1でも、スタート直後にイン側で接触が発生し、数人の選手が足止めされていた。スタートの勢いだけでは抜けられない。

どのラインを選び、どこで自分の居場所を確保するかが、序盤の展開を大きく左右する。

山へ入ると、細かなアップダウンを繰り返しながら高度を上げていく。登坂時間は以前より短く、およそ30秒から40秒ほど。ただし、路面はややぬかるんでいるため、力任せに踏み込むと簡単にトラクションが抜ける。

丁寧に荷重をかけたい一方で、悠長に登っている余裕はない。タイヤを滑らせない繊細さと、一気に駆け上がるパワー。その両方を同時に求められる登りだった。

下りそのものに、極端なテクニカルさはない。

しかし、速く通過しようとすれば、話は変わる。逆バンクになっている区間もあり、進入位置とラインを誤るとバイクが外へ逃げていく。勢いだけに任せず、タイヤが路面を捉えている感触を確かめながら、丁寧に通したい場所だ。

直線的な下りを抜け、さらに少し下った先には、泥が厚く堆積したセクションがある。多くのライダーがバイクを降り、ランでクリアしていた場所だ。

1回目の試走から乗車したまま抜けることができた。だが、ここでも「乗れること」と「速く通過できること」は同じではない。

ランのほうが速ければ、無理に乗車する理由はない。ただし、バイクを降りればシューズに泥が付着し、その後の再乗車にも時間がかかる。乗車とラン、それぞれの通過時間だけでなく、その先に残る泥や動作まで含めて考える必要がある。

実際のレースでは、1周目から5周目までは乗車でクリアし、それ以降はランへ切り替えた。結果として後半のタイムは落ちたが、セクションの選択というより、単純に身体が垂れていた影響のほうが大きかったのだと思う。

その先では、泥の壁を登る。もっとも、溝にタイヤを通せば、見た目ほど難しいセクションではない。その後も、ラインさえ選べば特別に危険な区間はなかった。

ただし、路面には凹凸が多く、少しでもバイクを前へ進めるためには、できるだけ平らな場所をつなぐ必要がある。コース全体を一本の線として捉え、どこを通れば失速を抑えられるのかを探し続ける走りが求められた。

パターゴルフ場の区間は、例年どおりの雰囲気だった。

今回は芝がいつもより締まっており、タイヤの転がりも軽い。滑りやすい砂利区間もなく、レイアウトも改善されていた。無理に距離を延ばすためだけの、不自然なコーナーが設けられていなかったのも好印象だ。

左右に細かく振られる区間はあるものの、無理やりバイクを曲げさせられる感覚はない。リズムを作りやすく、走っていて気持ちのよいレイアウトだった。

個人的に、美山は好きなコースだ。山の中へ入り、土と木々の匂いを感じながらバイクを走らせる。シクロクロスらしい難しさと楽しさが、短い周回の中に凝縮されている。

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E1 10位

疲労感MAX。

余談だが、この週はITおじさんの本業が、珍しく本業らしい忙しさを見せていた。今回は夜勤明けで会場入り。さらに直前には体調を崩し、2日ほど寝込んでいた。なかなか体調を合わせることが難しい。

なんとかレース当日までに調子を戻したい。そう思って前日にロードバイクへ乗ったところ、走ることが楽しくなり、気づけばかなりの距離を走り込んでしまった・・・。

その結果、TSBはマイナス。推定回復時間は70時間。

あほちゃうか。

自分で自分に「あほか、お前は」と言いたくなるような状態で、スタートラインに立つことになった。当然ながら、レースでは思うように踏めなかった。

スタートゼッケンは20番。この番号では3列目になる。スタート順はAJOCCランキングで決まるため、9月からレースを重ねている選手ほど有利な番号を持っている。こればかりは仕方がない。

スタート位置には右側を選んだ。結果的に、この判断は悪くなかった。

ウォーミングアップの段階では、体感で93%から95%程度の仕上がりだった。調子のよい日は、狙った出力に対して105%から110%ほどまで自然に上がる。しかし、この日は明らかに低い。脚に力が掛からず、身体の反応も鈍かった。

簡単に言えば、調子が悪い。

タイヤについては、ノーマルで行くか、マッドを選ぶか、最後まで悩んでいた。兼松さんと雑談していて、マッドタイヤで出走することに決めた。終わってみれば、この選択は正解だった。兼松さん、ありがとう。

普段、人から聞いた空気圧や機材の話を、そのまま信用することはほとんどない。ライダーの体重も、乗り方も、速度域も違う。他人に合うセッティングが、自分にも合うとは限らないからだ。

ただし、この日のように路面状況が短時間で変化する場合、直前にコースを走ったライダーの情報は大きな意味を持つ。結局のところ、情報は内容だけでなく、いつ、どのような条件で、誰が話したものなのかが重要なのだと思う。

使用した機材は以下のとおり。

  • バイク:GIANT TCX XS
  • ホイール:ROVAL × Chris King R45D
  • タイヤ:S-WORKS TERRA 33C
  • ペダル:TIME ATAC XS
  • ジャージ:サンボルト
  • ヘルメット:OGK FLEX AIR
  • サングラス:OGK FA-2
  • グローブ:OGK
  • シューズ:Suplest
  • 補給:ACTIVIKE ビーツ

余談だが、泥のレースでは、あえてChris KingのR45Dハブを使用している。構造上、防塵性が高く、水没するような状況で使った後もメンテナンスしやすいからだ。

今回もレース後にハブを開けて確認したが、内部はほぼノーダメージだった。泥水の中を走ったことを考えれば、十分すぎる耐久性だと思う。

レースがスタートすると、直後に左側で接触が起こり、数人の選手が止まっていた。自分は右側からすり抜けていく。ただし、右のラインには大きなバンプがあり、バイクも身体も激しく揺さぶられた。

振り返れば、中央に位置していた選手が最もスムーズに抜けられていたように見える。右側という選択自体は間違っていなかったものの、最速のラインではなかった。

直線区間へ入る前までは、比較的よい位置で走れていた。

そこへ左側から、コータ元プロが勢いよく抜けていく。反応して後ろへ付きたかったが、速度差が大きい。間もなく集団全体が山の中へとなだれ込み、狭い登りでは多くの選手が詰まり、押し上げる展開になった。

序盤なので仕方がないと割り切る。ただ、山の中には抜ける場所がほとんどない。できるだけ前で位置を確保し、周囲がばらけるのを待つしかなかった。

1周目の後半になると、集団は少しずつ分裂し始めた。こういう状況では、自分よりわずかにペースの速い選手を見つけ、その背中を追うほうが走りやすい。

前方を走るコッシー選手に追いつき、その後ろでツキイチを開始した。やがて井上選手も加わり、3人のパックになる。

ただ、この日の自分には、前へ出て展開を作る力がなかった。フィジカルの調子が明らかに悪く、2人の後ろにぶら下がり続けるだけの走りになった。追いついた時点で1度も前に出ることは無かった。

コッシーのライン取りは、やはりきれいだった。無駄な加減速がなく、バイクの動きが滑らかだ。後ろに付いて走ると、同じコースとは思えないほど流れがよくなり、明らかに速い。ライン一本で、これほど走りやすさが変わるのかと改めて感じた。

パターゴルフ場の区間では何とか遅れずに付いていける。しかし、トレイルへ入ると技量とフィジカルの差がはっきり表れた。

特に登りでは、コッシーがシングルギアにもかかわらず、力強く踏み込みながら速度を落とさず駆け上がっていく。その動きに合わせるたび、脚の中から体力が少しずつ削り取られていった。

それが毎周回続く。これは時間の問題だと思った。

わずか30秒から40秒ほどの登りが、この日は異様に長く感じられた。本来なら得意なはずの登りで、明らかに余裕がない。今日はバッドデーだ。そう認めざるを得なかった。

下り切った先の沼地は、乗車したままクリアできる。ただ、あえてバイクを降り、ランで抜けたほうが速いようにも見えた。

とはいえ、泥の中で再乗車する時間まで考えると、どちらが正解なのか最後まで判断できない。シューズへの泥の付着も抑えたい。一方で、乗れる場所なら可能な限り乗っていたい。シクロクロスらしい迷いが、毎周同じ場所で繰り返された。

しばらくは8番手を走っていた。しかし、周回を重ねるうちに、身体の芯が少しずつ揺らぎ始めた。バイクの上で身体が安定せず、視界の焦点も定まりにくい。エネルギーが底へ近づいている感覚があった。

まずいと思ったのは、登りが終わるたびにフラフラと脳に酸素が行っていない感じがしたことだ。立ち眩みみたいな感じ。これで下るのは危険なので、スローペースで走ることに。

当然ながら、やがてパックから遅れ、まず1人に抜かれた。さらに最終周回へ入る直前、藤川さんにも先行を許した。

いつもの垂れるパターンだが、立ち眩みのような感じになり走るのは危ない感じもした。ここから順位を上げるのは難しい。方針を切り替え、これ以上順位を落とさずに安全にゴールへたどり着くことを優先した。

最終周回には完全にパワーが尽きていた。登りで踏み込んでもバイクは進まず、コーナーを立ち上がるたびに速度が落ちる。ラップタイムは序盤より1分近く遅くなり、長い失速の末にレースを終えた。

結果は10位。

6位、7位、8位を争うパックの中にいながら、最後まで耐えられなかったことは大きな反省点だ。もう少し上を目指したかったが、この日の自分には、その位置を守り切るだけの力が残っていなかった。

不甲斐なさの残る10位だった。

反省すべきは、レース中のペース配分よりも、万全の状態でスタートラインに立てなかったことだと思う。実際、明らかにパワーが出ていなかった。得意な登りでダッシュを繰り返せなかったことも、大きな痛手だった。

フィジカルそのものは、かなりよい状態にある。ただし、体調を崩しやすいことに加え、トレーニングの負荷がオーバーにならないよう、これまで以上に管理しなければならない。

CTLを落としたくないという気持ちはある。しかし、数字を積み上げることが目的ではない。最大の目的は、レース当日に力を発揮し、納得できる走りとリザルトを残すことだ。

今週は、身体にかなりの疲労が残っていた。

次戦は二色浜。今度こそ、余計な疲れを抱えず、フレッシュな状態でスタートラインに立ちたいと思う。

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