関西シクロクロス 信太山 E1 11位 難コースでテクニックの差が浮き彫りに

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2024年ラストを飾る信太山シクロクロスに参戦。毎年クリスマスシーズンに開催されるため、サンタクロースが多数出没し子供たちにも人気の会場だ。

毎年信太山のレースで思い出すのは娘が生まれた日の事だ。当時、信太山の階段でE1のレースを応援していた妊娠中の妻が会場で破水してしまい(たまたま両親が来ていて速攻で無事帰宅)、私はレース終了後に着の身着のまま立ち会ったという思い出がある。

そんな娘も、信太山のレースに出ているのだからなんとも感慨深い。スタート前に、「娘さん大きくなったよねぇ」と話していたが、関西シクロクロスと共に娘も大きくなっている。

全日本のあと若干気が抜けていたが、普段どおりのトレーニングメニューを完遂した。会場に着くと色んな方から「おめでとう」という言葉を頂いた。全日本選手権で3位にはなんの意味もないので大変恐縮していたのだが、レジェンド福田さんから「良い走りだった!」という言葉を頂きとても嬉しかった。

「結果」と「良い走り」は決して結び付かないが、「良い走り」「良い内容」というものがある。それは選手だからこそわかるものかもしれないが、常々「良い走り」をしたいと思っている。それを見ている人から、自分の走りで「良かった」「感動した」と言われる以上の賛辞があるだろうか。

福田さん、きんつばありがとうございました。レース後の補給にしみました。

色々と信太山は楽しいことが満載だったがコースはテクニカルでトラブルが多いという極悪コースに挑んだ。

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信太山コースレイアウト

信太山はシングルトラックと砂利道、キャンプ場の隙間をつないだ難しいレイアウトだ。抜きどころが本当に少なく、スタートも横6名でキツキツ。毎年スタート直後に落車が発生する確率が高い印象。昨年は右側で落車だったが、今年は左だった。

スタート直後はキャンプ場の芝を走り、円を描くようなコーナーが続く。砂利道の直線があるが抜きどころになるのと、シングルトラック区間に入るための位置取りが加熱するため、一気にインターバルがかかる。

シングルトラック区間は抜くことは難しいが、うねった登り返しや滑りやすい土、むき出しの木の根っこがいたるところにある。そのため、パンクリスクが高くラインを選ばないとメカトラに見舞われる確率が高まる。

さらに、木の根っこが多いため上手く抜重しないとチェーン落ちが多発してしまう。バイクコントロールというよりも、バイクの扱い方を丁寧にしてチェーン落ちにも考慮する必要がある。

シングルトラック区間を抜けるとV字の登り返しから階段区間に。今年は階段区間のコーステープが狭く、登らせないようなレイアウトだった。もう少し広くて、登らせてもいいんじゃないかと思った。

キャンプ場側に返ってくると細かな遊歩道が続く。昨年追加された下りのシングルトラック区間を走り、起伏のあるセクションを過ぎてフィニッシュ地点へ。そこからバリアを通って、下り区間と激坂登り区間がある。

レイアウト的には細いシングルトラックを走るのと、木の根っこの処理、滑りやすい砂利道をいかにスリップダウンしないように走るか。そしていかにメカトラしないかにかかっている。実際にかなりのライダーがパンクやチェーン落ちに遭遇していた。

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信太山 E1 11位

信太山で走る時にいつも思うのは、空気圧の調整が難しいことだ。低くしてグリップを稼ぎたいとは思うものの、パンクリスクが高いため下げ過ぎることはできない。

E2で優勝した同じチームのヨシくんは、DugastのスモバTLRで2.2Bar入れていた。元プロでCJのエリートでトップを走っていたMTBライダーだからこそ扱える空気圧であるが、信太山はとくに難しい。

この日は、GIANTのさいちんさんからお勧めされていたIRCのインサートを4本買ってSERACとEDGEに入れた。通常の空気圧よりも0.08bar下げて、F1.60bar、R1.67barに調整した。使用感のレビューについてはまた別途掲載する予定。

試走をしてわかったのは、大きなレイアウト変更はない。路面状況も泥区間が皆無で比較的イージーだ。例年であれ場雪や雨の影響で泥区間が増える。マッドコンディションでおなじみの信太山だったが今年はそんなこともなくドライで滑るほどだった。

ウォーミングアップもいつも通りしたが、かかり方は1.1倍程度。調子は悪くない。スタートは3列目。悪くはないが抜きどころが無いため困るだろうなという位置だ。

スタートは定刻だったが、ピストルの音は数秒遅かった。スタートループで何事もないことを祈ったが、左側で落車が発生。なんとか巻き込まれずにトレイル区間まで突入することができた。16番手ぐらいの位置でスタートループを回るが、先頭を走る上位陣は走りが安定している。

特別な混乱もなく1周目が終わる。

ラップタイムをできるだけ整えて6分後半になるように走っていたのだが、徐々にラップタイムが落ちてきて気合を入れ直す。途中、コッシー選手に追いついた時に意図せず外に膨らんでしまったので思わず「コッシーごめん!」と言ったのだが、さすがに上手いので肩が擦れただけで済んだ。

その後、淡々と走っていると前との距離が詰まってくる。11番手付近で落ち着いていると、KUCCの濱田選手が合流してきた。MTBがベースのようで、セクションの処理や激坂もトラクションをかけて登っているので上手かった。

自分が疲れていたのと、ラインが見たかったのもあり、人と走る事を渇望していたので後ろにつかせてもらった。やはり、コーナーの立ち上がりで僅かに遅れてしまうことがある。ほんの僅かな差ではあるが、1つのセクションで1秒をいかに削り続けるかにこだわると見逃せないロスだ。

シケイン後の登りは私は乗車できなかったが、上位選手たちは乗車してる。この区間で差がつくものの、キャンプ場区間で差を取り戻そうとダッシュを繰り返して若干消耗してしまった。

最終周回へ向けて残り1周というところ、たつーみ選手が迫ってきている事を知りペースアップを図る。何とかフルラップしたいところだったが、前を走る濱田選手がチェーン落ち。ここからは単独で走る。

たつーみ選手がトレイル区間を走っている時に、なんとかホームストレートまで戻ってきてラスト1周。フルラップはできるが、ここからは追い込んで攻めて走ることに。後続がまったく来ないので最終走者かもしれないなと思っていた。

たつーみ選手が今回は全日本選手権の悔しさを信太山にぶつける、という本気で走る話を聞いていたので正直フルラップできるか心配だった。実際、72名中フルラップは17名で全体の23%という厳しい戦いとなった。11着でゴール。またもやシングルリザルトは遠かった。

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ラップタイムを見返しても、今回は波のあるラップだ。確実に最終周回は気が緩んでいる。冒頭で「良い走り」という話をしたが、最後の一番つらい時にラップタイムが落ちても5秒以内には抑えたい。

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2024年もありがとうございました

信太山はサンタさんが大勢参加するということもあって、子供たちが多かった。それゆえ、応援もすさまじかった。いろんな所から応援を頂いて大変嬉しかったです。ありがとうございました。

2024年のシクロクロスはこれで終わるが、徐々に上がってきているので引き続き基礎練習を積み重ねていく。上位TOP10は、毎年ほぼ指定席になっているが、どこまで食い込めるか年明けから改めて挑戦したい。

課題としては、タイヤ空気圧をもう少し下げた時の扱い方や、コーナーリング中にどこまで減速せずに走り抜けるかなど改善点は尽きない。パワーは必要だが、それ以上にパワーを無駄にしない走りをするためにはどうしたらよいのかを考えていく必要がある。

希望ヶ丘まで2週間ほど空くが、年末は2024年12月29日(日)に菖蒲谷のMTB2h耐久レースに参加する。それ以外も基本的にMTBで遊ぼうかなと思っている。だれか誘って走りに行こうかなと。

龍野マウンテンバイク協会 [要項] 2024/12/29 MTB耐久レース&ヨツバカップ in菖蒲谷
関西・兵庫の自転車レース・大会

来年も年明け早々、CXのレースが4戦、MTBが4月までに3戦あることを考えると計画的に調整していかなくてはならない。おっさんは、いちいち悩んだり悲壮感に浸っている暇はない。自分で目標を決めて、計画を立てて、日々少しづつ積み重ねていくだけ。

2024年の振り返ると、新しいことに挑戦して、新しい世界が見えた1年だった。振り返りはこのあと書くけど、来年もよい年にしたい。皆さま、よいお年をお迎えください。

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