ROTORPOWER vol.2.4 日本語マニュアル

スポンサーリンク

一部追記 12/31

8月、ROTORPOWERについて調べていたときにAIP社のセンサーが使われているのではないかという予想をしていたが
当時のAIPのセンサーのスペックは以下のとおりだった。
・センサー精度0.25%
・左右独立センサー
・マイナス方向の力を測定
・サンプリングレート500hz
まさかセンサー精度はおおよそ2%程度だろうなとおもっていたが、製品化されたスペックは0.5%
左右独立センサー、マイナス方向の測定は踏襲している。
サンプリングレートは500Hzで全てにおいてSRMを超えている。
温度特性も結果が本当ならば、全てにおいてSRMとPTを越えるパワーメーターが登場したことになる。

初期ロットを偶然に掴めたか否かは不明ではあるが、
ROTORPOWERが届くまでは日本語マニュアルを読んで退屈な正月を乗り切ろう
手元にあるユーザーマニュアルを余すことなく翻訳していく。

ROTOR POWER ユーザーマニュアル
1.製品情報
2.クランクの取り付け
3.ペアリング
4.キャリブレーションとゼロイング
5.セットアップ
6.バッテリー交換
7.パワートレーニング
8.メンテナンス
9.技術情報
10.保障

■1.製品情報

クランクアームは交換することができません。クランクアームは双方でひとつのパワーメーターとして動作しており、特殊なセンサーIDをもっています。
互換性について:
RotorPowerはBB30,プレスフィット30,BBright,BBrightDirect fit,BSA,ITA,BB86,386のフレームと互換性があります。より詳細な情報はお近くのローター公認店にご自身のフレームを持ち込みの上ご確認ください。

■2.クランクの取り付け
ROTORPOWERを取り付ける際にまずはじめに行うことです。全ての手順を実施して下さい。
1.Roadの場合
2.非ドライブ側クランクの取り付け
3.ドライブ側クランクの取り付け
4.ドライブ側の調整
5.各種調整
6.クランクをはずす

1.Roadの場合



ROTORPOWERは阿多なたのフレームに適した調整が必要です。
1.BB30
D:11.5mmのスペーサーを入れてください。
2.Pressfit30
D:11.5mmのスペーサーを入れてください。
3.BBright
D:11.5mmのスペーサーを入れてください。
4.BSA
BSAとBB30互換カップを取り付けてください。
5.ITA
ITAとBB30互換カップを取り付けてください
6.BB86
PF4130カップを取り付けてください。

2.非ドライブ側クランクの取り付け

0.5mmのプラスチックワッシャーを取り付けます。
お使いのフレームに応じてスペーサーが必要な場合は前項に戻り取り付けてください。

3.ドライブ側クランクの取り付け

グリスを右側のクランク軸に塗って下さい。
お使いのフレームに応じてスペーサーが必要な場合は前項に戻り取り付けてください。

4.ドライブ側の調整

8mmのHEXレンチでボルトを締め付けてください。
推奨トルクは35Nmです。

5.増し締め調整

横方向の遊びをなくすために手でナットを反時計回りにしめ、ピンチボルトを締めて、2mmのレンチで時計回りに予圧ナットをロックしてください。
クランクがうまく入らない場合は0.5mmのワッシャーを取り外して下さい。
クランクが遊んでしまう場合は0.5mmのワッシャーを追加してください

6.クランクセットをはずす

ドライブ側のボルトをはずします。はずすときはシマノのTL-LR15か同等の製品を用いてはずしてください。
そしてアルミボルトも同様に時計回りに回転させはずしてください。

次はペアリングです。

■3.ペアリング

ROTOR POWERはANT+対応のセンサーと接続して、出力した値を表示することができます。
ペアリングの前に、他のパワーメーターから10mはなれてください。10mはなれないと別のパワーメーターとペアリングしてしまう可能性があります。
ROTORPOWERはバッテリーを交換しても、 “センサーID”を保持します。

ペアリングの方法
ROTOR POWERはANT+対応のサイコンとペアで使用してください。
1.クランクを数回回転させパワーメーターを起動してください。赤いLEDが点滅します。
2.LEDの点滅がとまったことを確認します。ROTORPOWERは、無線通信の開始 し、パワー測定するための準備をします。
3.お使いのサイコンで”スキャン”をしてください。
もしお使いのサイコンでマニュアルのペアリングができる場合はセンサーIDを入力して下さい。
センサーIDはクランクアーム部に記載されている5桁のIDです。またはパッケージ内にIDカードが入っています。

キャリブレーションとゼロイング

ROTOR POWERを校正する事、またゼロイングが必要な主な理由は正確なパワーを測定する事です。
パワーメーターはキャリブレーションしたとしても、 測定に影響を与える機械的な変更が伴った場合再度キャリブレーションを行う必要があります。 ローターの電源はいずれかの変更の後に校正する必要があります。
・ チェーンリング
・フレーム
・ペダル
ROTORPOWERは キャリブレーションプロセスの完了後は1秒間LEDが点灯します。

ゼロイングの方法

ROTOR POWERをゼロイングします。
ライダーは下車し、6時の位置にクランクをセットします。このときにクランクを動かしてはいけません。
この状態でサイコンのキャリブレーションボタンを押してください。
ゼロイングが完了すると
ドライブ側:700-3900の間で値が返されます。
非ドライブ側:4000-7200の間で値が返されます。
上記以外の値は失敗していますのでやり直してください。

ゼロイングは乗るとき毎回やる必要はありません!
まじかー。

次はバッテリーの話

5.セットアップ

ROTOR POWERには外側にLEDが配置されています。このLEDはスタートする際に電池残量を点灯の回数で示してくれます。
10回光った場合は満タンの100%です。
3回光った場合はもう交換時期の10%です。

6.バッテリー交換

ROTOR POWERは二つのリチウムイオン電池を使用しています。
CR2477Bという電池です。この電池の寿命はおよそ300-400時間のライディングが可能です。
バッテリーを交換する際に+を外側に向けてください。

交換の際には特殊な器具は必要ありません。交換バッテリーを持っていればいつでもどこでも交換することが可能です。バッテリーカバーは手で開けてください。

次はROTOR POWERをどのように使うかについてです。

ROTOR POWER MEASUREMENT
ROTOR POWERはほかのパワーメーターと異なる特徴を持っています。ROTORPOWERはクランクを回転させると自動的に起動します。ROTORPOWERのサンプリングレートは500hz、0.002秒に1度です。
POWER:合計パワーは両方の足で計測された値が出力されます。
BALANCE:左右のパワー分布をパーセンテージで出力します。
CADENCE:1分間の平均RPMを出力します。

TORQUE EFFECTIVENESS
上記の画像で表したトルク分布(左右)をROTORPOWERでは測定できます。
緑色の図はプラス方向に加わる力を示しています。プラス方向(100)に対してマイナス方向の力はどれほど加わっているのかを赤い領域が示しています。

PEDAL SMOOTHNESS(L/R)
左右のペダリング効率を計測します。

8.メンテナンス
ライディング前、レース後のクラッシュ後において亀裂、緩み、磨耗、ダメージなどを確認した場合は使用しないでください。点検修理または交換を行ってから使用してください。日々のメンテナンスはサイクリスト自身が検査する必要があります

高圧洗浄装置または絶対に使用しないでください。防水レベルはIPX7です。
本体を分解しないでください。電源部は、シールが破損したばあい、分解とみなし保証が無効になります。
底の金属製ボルトを分解しないでください。電子故障を発生する場合があります。

動作温度:-5〜55℃
動作湿度:90%
バッテリー仕様:3.0 V (1000 mA CR2477B lithium battery)
推定バッテリ寿命:300〜400時間
供給電圧:1.9 V
標準スタンバイ消費電力: 3.2μA
センサー部:ひずみゲージ
周波数:ANT +2.4 GHz
Max RF Power output: -5 dB
センサー部重量: 36 g
パワー精度:”+ / – 1 W”
ケイデンス精度:+ / – 0,5回転
バランスの精度:+ / – 0.5%
トルク効果の精度:+ / – 0.5%

AIPの性能をそのままもってくるとは恐ろしいパワーメーターですね。

Ads Blocker Image Powered by Code Help Pro

広告ブロックが検出されました。

IT技術者ロードバイクをご覧いただきありがとうございます。
皆さまに広告を表示していただくことでブログを運営しています。

広告ブロックで当サイトを無効にして頂き、
以下のボタンから更新をお願い致します。