パイオニアペダリングモニター製品詳細
パイオニアペダリングモニター長期レポート第二回は、「製品スペックの詳細と、実測重量」について紹介する。前回はパワータップとペダリングモニターの実出力比較を投稿した。データーを見ると測定誤差が非常に小さい。
これからいくつものサンプルデーターを取得していき、使い方についても記載する。パイオニアペダリングモニターは予想以上にしっかりとした作りになっている。既に現段階で発売レベルに達している。
サイクルコンピューターはファームウェアアップデートが行われ、7・12にアップデートがあったばかりだ。市場にも同一ファームウェアが出てくると予想される。使用して第一印象は、書きたいことが山ほどある。
一つ一つPower2Maxの時のように積み上げて、紹介する。
SGY-PM900H90詳細スペック
まずは、パワーメーター側”SGY-PM900H90”の詳細なスペックについて。
- 重量:73g
- チェーンリング側送信機(Pioneerロゴ:通称おにぎり):60.7mm(W) x 46.9mm(H) x 21.6mm(D)
- チェーンリング側中継ボックス装置(歪みゲージ近辺): 63.3mm(W) x 47.2mm(H) x 9.9mm(D)
- 左アームパーツ:99.4mm(W) x 48.2mm(H) x 14.6mm(D)
- 防水性能:IPX6相当
- sensor通信方式:ANT+(実は別の独立した通信方式も兼ね備えている:別記事で紹介予定)
- 電池:CR2032(200h)
上記のとおりだ。
クランクアームの実重量
まずはクランクアーム部の実重量測定からだ。全てアッセンブルされた状態では497gという実重量に収まっている。思いの外軽い歪みゲージが搭載されている。では実際に市販されているFC9000はどれくらいかというと、以下のとおりだ
実際に比較してみると497g – 454 = 43gで非常に軽量。無視して良い重量であることがわかる。正直な所、思いの外軽いなというのが第一印象である。次のページでは反対側アームの実測重量を測ってみる。
左側歪みゲージの実測重量は205g
左側クランクアームの実測重量は205、市販されているFC-9000の実測重量は175gだ。205 – 175 = 30g、先ほどの重量は47gであった。合計すると 47g + 30g =73gだ。商品説明との誤差0%であり、非常に優秀な工業製品であると言える。
外部寸法
左側クランクアームはフレームによって、干渉することがある。突き出た外形寸法だ。お使いのフレームが付けられないということも十分考えられる。その点は実際に取り付けてみないとわからない。
2013年のSPECIALIZED S-works Tarmac SL4には問題なく取り付けられている。次のページでは、その他取り付け無くてはならない部品について見て行きたい。
BBはスギノ専用品を使う
BBについても専用品を使う必要があるが、特に重量面でのデメリットはない。
やはり国産で足回りを固める安心感はあるが、実際に取り付ける際にはメカニックの腕が必要である。村上メカニックも相当苦労していたがなんとかやり遂げた。
ROTOR POWERとの比較
重量について。チェーンリングを抜いた状態でパワーメーターで軽量と言われているROTOR POWER の場合は588gである。かたや、FC-9000 & Pioneerパワーメーターは702gである。
単純比較するとROTORPOWERに純正チェーンリング140gを足すと、588 + 140 = 728gで26g軽くPioneerパワーメーターは登場してきた。StagesPowerが日本に入ってくるルートが無いため事実上、最軽量のパワーメーターにほかならない。
まとめ 重量は軽く干渉に注意
今回は機材の中身と言うよりは、実重量面にフォーカスして紹介した。次は細かな機能や、作りこみ具合(特にタイラップ等)について見て行きたい。正直、”これは革命的なパワーメーターかもしれない”と、使いこむ前から思わせてくれる。
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