パイオニアペダリングモニター新型の実機をみてわかった改良点とは

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タイラップからプレート固定へ

西日本チャレンジでたまたま停めてあった宇都宮ブリッツェンのマシンに新型ペダリングモニターが付けられていたので実機を確認してきた。発売前の貴重な機会である。まずはタイラップがどの様に無くなったのかだ。

旧型のバッテリー部はタイラップの2点間で固定されていたが、新型はチェーンリングのボルトネジ間で鉄のプレートを”ワタリ”にして頑丈な台座に改良されている。その台座からバッテリー部を3点のボルトで固定してる構造だ。

これによりタイラップで固定するよりも、よりスタイリッシュな装いになっている。パイオニアペダリングモニターが抱えていた『タイラップ問題』は完結した。しかし、ボトムブラケットのマグネット回転問題どうだろうか。

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マグネットリングからマグネットパッチへ

新型パイオニアペダリングモニターは、マグネットリングか廃止された。実は私も慢性的なボトムブラケットの回転に悩まされている。結果として現在右足のベクトル表示が狂っている。パイオニアペダリングモニターの欠点二つ目はボトムブラケットの回転によるベクトル表示の狂いだ。

解決策として新型パイオニアペダリングモニターは、マグネットパッチをシートステイに取り付ける構造に変わった。ある位置情報を記録し各角度を検出している(と、予想している)。やはり新型は写真のようにパッチが取り付けられているが、一見『まったくわからない』素晴らしい出来だ(旧型所有者が嫉妬と落胆するほどに)。

デバイスは改善され新しい物は歓迎される。今回のデバイスを見て思うことは『これぞ完成型』というパワーメータに昇華した。パイオニアペダリングモニターに潜在的に抱えていた問題をほぼ払拭してきている。パワーメータとしての完成度は高い。

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SGX-CA500はまるでEdge500だ

sgx-ca500は横型のedge500だと考えて問題ない。そこにペダリングモニターのベクトル表示ができるサイクルコンピュータといえる。液晶はドットが荒くなってしまったが、全く問題ない。長らくパイオニアペダリングモニターを使ってきたユーザーとして言えることがある。

ベクトル表示は「ベクトルの長さ」と「ベクトルの向き」と「プラスかマイナスか」が解れば良いのでカラーである必要はない。最低限の情報が積まれた本機は費用対効果を考えるならばベストバイといえる。

レース時の表示情報

「やはり」と思うことがあった。それはレース時にディスプレイに表示する情報だ。私も西日本チャレンジでプロ選手に混じり潜入取材をしていた際、自身のディスプレイに表示させていた情報は次の通りである。

  • 速度
  • 時間
  • 出力
  • 距離

以上の四つだ。正直レース中に効率を見ている暇はない。効率は家の中、主にローラーで用いるのが常だ。あとは、帰宅きてからの解析に使う。事実、見ながら試行錯誤できるのは家のローラーの上だ。

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パワーメーターのベストバイか

パイオニアペダリングモニターの新型の実機を見て思った。「全ての不満を改善してきている」と。言うなれば順当な進化と言える。海外のパワーメーターの値上げや、レートの高騰などにより海外のパワーメータの旨味はなくなった。

パイオニアペダリングモニターは間違いなく国内でシェアを伸ばすだろう(特にアルテグラが)。デバイスとしての不満はほとんど潰されている。重量に至ってはほとんど気にする必要が無くなった。さらに、左クランクにおいて旧型に抱えていた潜在的な問題を改善している。

それは、バッテリー交換をする際に「クランクアームを外さないと交換できない」事だ。これは、フレームに取り付けないとわからないことだった。さらに旧型はネジのビスどめ式だが、新型はまるでStagesPowerのような構造でコインで開閉できる。

あぁ、パイオニアペダリングモニターは私が改善して欲しかったことはほぼ全て改良したパワーメーターに昇華している。パワーはトレーニングのためにある。その本質を忘れてはいけないが、それを差し置いても「デバイスとして使いたい」と思わせてくれるレベルでいよいよ我々の前に登場しようとしている。

パイオニアペダリングモニターインプレッション

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