一度も毛がからまずに、両脚すべてのすね毛が剃れるとしたら―――。
黄金に輝くカミソリが、すね毛そりの世界を一変させるかもしれない。KAI(貝印)の「T字ゴールドステンレス」は伝統的な一枚刃で、毛が絡まることなく、1回のストロークですね毛を消し去る。
これまで、3~5枚の多段カミソリを使っていた。しかし、長いすね毛を剃っていくと、刃と刃の間に毛が詰まってしまうことが多々あった。毎回洗い流さなければ、剃り続けることができなかったのだ。
刃と刃の間が比較的広い3枚刃でも、2枚刃でも同じだった。連続して剃りたいのに、その願いは多段刃では叶わなかった。
多段刃を使って痛感したことがある。「刃が増えても剃れない」ということだ。刃が増えれば増えるほど、毛が絡まって取り除く作業が増える。
そこで最もシンプルな構造、1枚刃の登場である。1枚刃こそ、すね毛剃りに適している。すね毛剃りに求めていたものがいま、ここにある。
すね毛剃りには1枚刃の「T字ゴールドステンレス」を使え。
それが、この記事で言いたいことの全てだ。だから、これ以上何かを書く必要は無い。しかし、すね毛剃りが面倒だと思っている方、良いすね毛剃りカミソリを探されている方は、この先を読み進めていただきたい。
50年のベストセラー
KAI T字ゴールドステンレスは、50年前から存在している。いまでは、貝印を代表するベストセラー商品になっている。シンプルなT字一枚刃構造ながら、圧倒的な切れ味が魅力だ。元々はヒゲ剃りがメインだが、すね毛剃りに使う場合こそメリットがある。
- 毛がとにかく詰まらない
- 両脚の毛をノンストップで剃れる
- 柄が短いので裏側のふくらはぎ、ハムストリングの毛を剃りやすい
- 毛1本だけを剃る細かい作業もできる
- 切れ味が凄まじい
- 安い
最大のメリットは、両脚の毛をノンストップで剃れることだ。一筆書きするように、両脚のすね毛を一網打尽にする。これまで多段刃を使っていたときは、毛が絡まる度に水で洗い流したり、水の中でかき回していたのは何だったのかと後悔するほどだ。
このカミソリに、毛が詰まらないのには理由がある。
1枚刃。
これにつきる。刃とボディの間には、毛が通り抜けるだけの十分な隙間がある。剃っても剃っても、金太郎アメのように毛が押し出され、排出されていくのだ。これが、多段刃だと、刃と刃に毛が巻きつくように絡まってしまう。雨の日に、道路のグレーチングに葉っぱやゴミが絡まるのと同じ原理だ。
切れ味は、すさまじい。理髪店でヒゲを剃るような深剃を体感できる。カミソリを押し付けず、なでるようにストロークを短くすることが、肌を傷めずに剃るポイントだ。
このカミソリ、アマゾンで633円だ。正確に言うと30本セットで633円だ。価格間違いではない。1本あたり21円なのである。この値段を見ると、不安になるかもしれないが、そこは日本の貝印の切れ味、50年以上も販売を続けるベストセラーだ。間違いはない。
私の場合、ヒゲ剃りで使うと交換頻度は2週間くらいだ。しかし、すね毛剃りであれば、次に剃るのは数週間後だから、衛生面的にも、刃の切れ味を楽しむのにも、価格を考えても、毎回使い捨てで良いと思う。
KAI T字ゴールドステンレスを使い始めてから、すね毛剃りが楽しくなった。このカミソリが通り過ぎた後は、まさに不毛地帯になる。初めてこのカミソリを使った時、両脚の毛が瞬く間に剃れてしまい「もっと剃りたい」という衝動にかられた。
あまりにも無双過ぎて、物足りないのだ。VIOゾーンや、胸毛も一網打尽になるだろう。それほど、KAI T字ゴールドステンレスは切れ味と、毛の詰まらない快適さを両立している。
さらなる剃り味を追求する場合は、シェービングフォームを使うといい。オススメはニベアメン シェービングフォーム スムースだ。このカミソリと合わせて、剃りの摩擦抵抗を低減させる。あなた史上、最高のすね毛剃り体感できるだろう。
すね毛剃りを面倒だと感じている方、多段刃で苦労している方は、わずか21円のKAI T字ゴールドステンレスが、すね毛剃りの世界観を一変させるはずだ。