あああぁあ、頭の整理ができない。いろいろな情報が頭に入りすぎてきた。しかもどれも有益な。少しづつ振り返る必要がありそうだ。
もしも、ロードバイクだけしか知らなかったら、関われない人たちと今繋がる事ができている。縁に感謝する一日だった。今日は前から走ってみたい方たちとご一緒させて頂いた。もちろん、自分よりも遥かにスキルのある方たちと。行く前は「ああ、ボコボコにされるわ」と思っていた。
でも今日走って思ったのは、機会があるなら間違いなく早い人達と走ったほうが良い(ただし邪魔しないように!)し、通るラインや、どうやって走っているのか目で見て、耳で聞いて理解して、実際にやってみる(できないけど)。今日は、少しだけ自分の考え方や走り方を変えるきっかけになったと思う。
Photo: Kikuzo氏
今日はいつもシクロクロスでお会いする方たちとライドできている事が実に楽しかった。レースの最中は無言で小競り合いを交えながら、ひた走る。ゴールに突っ込んでいくまで火花を散らし、相手のミスあらば容赦なく抜く。そういう殺伐とした世界が終わると、レース後の健闘をたたえ合う。
今日デイブさんが短パンを履いていないのは、個人的にビックリマンシールの「レアカード」を引いたような感触だった。普段の出で立ちとは違い、レーパンと防寒具だ。こんなことも想像した。「もしかしたら、あのレーパンの下にアレを履いているんじゃ・・・」
今日自分の中にある「速さの基準」がガラガラと崩れていった。自分の中の「速さ」とは「フィジカル」だった。しかし本当に速い人達を見て自分に持ち合わせていない「テクニック」の速さを思い知らされた。自分が情けなく歩いて坂を降りる中、テクニシャン達は喜々として下っていく。
「お・れ・も・い・っ・しょ・に・い・き・た・い!」
しかもとんでもない速さで。どうやったらあんな降りができるのか不思議でならない。ちょっとだけお言葉に甘えて後ろにつかせて頂く時間が合った。私にとっては貴重な時間。ライン取りや走り方を生で見るチャンスだ。
まるで生き物のように「リアホイールが魚の尾ひれ」のように動く。あぁ、本当に不思議だ。ロードでは一度も見たことのない動き。なんであんな動きをするのか全く理解できなかった。ひらひらとなめらかに泳ぐ魚のように、トレイルをするすると走り抜けていく。
1コーナー毎に離れていくのがわかる。そして見えなくなる。ハンドルを押したり引いたり、さらにはブレーキを引かずにタイヤでブレーキ?という難解な技術。今まで自分のやってきた自転車は何だったんだろう。そう思うのと同時に、アレができたら楽しいだろうなという期待に変わる。
トレイルの下りはまだまだ怖くてそこまで楽しめていない。いや、多分クロカンバイクってこういうの向いていないんだろうな、と思う。でもそれはとんだ間違いのようだ。
クロカンバイクだろうと、なんだろうと、上手い人達は下っていく。本当に奥が深すぎて抜け道が見えない。でも、機材のセッティングは重要だと思った。シクロクロスでは気をつけている空気圧だ。空気圧は特に気にせず、タイヤに書かれていた圧を入れていた。
しかし、途中で空気圧を調整して頂きとても走りやすくなった。基本的なことが私は出来ていない。そんな初心者にも色々と教えて下さる方たちに今日は感謝しっぱなしだった。
オフロードを楽しく、早く、そして上手くなるためにはどうしたら良いんだろう。意外な発見だったのは「ゆっくり走ること」が、出来ること。これはある種速く走ることとは対岸にある。しかし速い動作は、ある程度誤魔化す事ができる。これは聞いてなるほどなと思わされた。
確かにそうだ。いわゆる一つの動作の分解率が荒くなる。ある時、並んで走っている時少しスピードが緩んだ時があった。その時に無意識のうちにペダルを外してしまったが、他の人は皆うまくゆっくり進んだり、スタンディングしたり様々な動作があった。よくよく考えるとこれも一つのゆっくり走るためのスキルだ。
今日は本当に「違う世界」を見ることが出来た。そして、なんかよくわかんないけど自分ができないことが出来る人ってカッコイイな。ここまで来て何だが、今日のブログの記事は非常に書きづらい。文章に起こせない「感覚の世界」で今日一日が出来上がってしまっている。ロードの練習ならこんな感じになる。
「5分300W維持して先頭集団に残ったものの、最後は足を売り尽くして集団スプリントに埋もれる」終わり。
じゃなくて、「こうやって、こう」という感覚なんだ。
年末なのだが、いまだに今日一日の整理が出来ていない。まさにバッファ・オーバーフロー状態だ。この貴重な機会で得られた事をもう少しまとめる時間が必要そうだ。もし差し支えなければ、またご一緒させて頂ききたいなぁ。あぁ、今年もあと数時間で終わる。さて、もう少ししたら今年の振り返り記事をアップしよう。
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