Coupe de Japon MTB やわたはま国際 MM40 3位

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Photo: ARI HIRO

今回のレースは愛媛県の八幡浜国際で行われた。エリートクラスはUCIレースで海外から多数の選手が出場した。

私は前回のアドバンスカテゴリから昇格してエリートで走れる権利を得ていたが、どう考えてもエリートで走れる走力やテクニックが無いことを自覚している。なので、周回数がアドバンスよりも多いマスターカテゴリに参戦することにした。

Photo: ARI HIRO

MTBのエリートクラスのレベルについて、ロード選手にわかりやすいように表現するとしたらJPTな感じだ。アジアチャンピオンの沢田時選手や平林選手など、トップ選手はオリンピックを目指す選手もいる。今の私が参戦すると2周走れるか怪しく80%のラップアウトで降ろされる。

MTBレース6カ月目の初心者の自分には、できるだけ多くのレースに参戦して、できるだけ多くの時間をコース上で過ごすのがいい。ラップアウトされたらもったいない。

ロードやシクロクロスはエリートのカテゴリで走っているが、MTBはまた違った目的をもって参戦している。なにより、うまくなりたい。

Photo: ARI HIRO

どちらかというと、コースと自分自身の力量の戦いという感じなので毎回苦労しながらも楽しんで走れている。人との勝負というより、自分の中でできないことができるようになっていくことが楽しい。パワーだけでなく、テクニックも必要な世界は奥が深い。

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八幡浜国際のコース

Photo: ARI HIRO

スタートはグラウンドの直線から、舗装路の登りが続きその後シングルトラックに入っていく。つづら折りのシングルトラックの下りはコーナーがバームになっている部分も多くわりと走りやすい。ただ、下りが絶望的に下手くそなので、下りでどんどん離されていくのは変わらない。

いったん下りきった後に登り区間がある。わりと広めで抜きやすい感じだ。木の根っこが多くラインが難しいが後輪が滑る感じもないので淡々と登り続ける感じ。インターバルがかかるので心拍は常に180bpmを超えており、休むのは下り区間と平坦ぐらいしかない。

Photo: ARI HIRO

グラウンドを抜けるとピットがあり、そこから「桜坂」という登りがある。4月になると見事な桜が咲き、散った桜が淡いピンク色の絨毯になるという。時期的に見られなかったのが残念だが、走っているとそんな余裕もないだろう。

桜坂の登りは直登もできるが、一度左に振ってから、次のコーナーのイン側に入っていくほうが周回数を考えても体力の温存ができそうだった。ただ、砂利が浮いている箇所でうまくトラクションコントールできなくて脚をついてしまうことがあった。登り切れないわけじゃないが、もうすこしパワーが欲しいところだ。

Photo: ARI HIRO

そのあとは登り続ける感じ。舗装路を下ってまた登る。次にゴジラの背中と呼ばれる根っこ区間がありラインに悩んだ。どうやって走ったらいいかわからなかったので、トッキーにアジア選のおめでとうLINEを送った際にコツを聞いたら「勢いです!」」と。

これが意外と的を射ており、おもいきってスピードをつけて右ラインを走り、左側に落ちてくるのでそのままトラクションをかけて2つほどの根っこを超えていけばなんとか走ることができた。余談だが、アジアチャンピオンのトッキーは、エリートで圧倒的な走りで優勝していた。

Photo: ARI HIRO

正直、JPTのトップレベルで争い、かつ超絶テクニックで走っているトップ選手の姿をみると単純にファンになってしまう。そして、すぐに自分があの場所を走る事は難しいとすぐにわかる。

八幡浜コースは下りから登り返し、ドロップオフなど、これまで走ったコースの中で菖蒲谷の次に難しいと感じた。しかし、流れがいいコースだった。走れる人は楽しいと思うだろうし、うまく走れたら楽しいと感じるんだろうなぁ。

Photo: ARI HIRO

コースは全体に私には難しい。とはいえ、菖蒲谷が基準になっているので「しぬwww」みたいなところは無いが、コーナーひとつひとつでタイムロスする感じがあった。下りをホンマどうにかしたいと感じながら走っていた。

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八幡浜国際XCO MM40 3位

Photo: ARI HIRO

昇格後のレースなので最後尾スタートだ。初めの舗装路の登りで上がっていけばええわと当初思っていた。空気圧やサスペンションのセッティングは以下の通り。フロントタイヤのグリップ感があまり得られず、根っこも多いためショックを吸収すべく空気圧をできるだけ下げた。

  • フロントサス:59psi
  • リアサス:98.5psi
  • フロントタイヤ:1.22bar
  • リアタイヤ:1.32bar

リアサスは全部使いきってしまう感じだった。もうすこしリアサスの空気圧は高めでもよいかもしれない。フロントサスは120mmストロークでジャンプしても20mm弱残っていたのでまだまだ使えそうな感じはある。

Photo: ARI HIRO

今まではフロント1.30bar、リア1.38barを標準としていたが、フロントを0.08bar、リアを0.06bar下げた。シクロクロスよりは空気圧の調整がシビアじゃない感じはするが0.01単位で調整すると結構変わる。

最後まで空気圧に悩んだが、空気圧どうこうというよりも、テクニック不足でタイヤに面圧をかけられていないと感じている。どうやったらいいのかなぁと悩んではいるが、走りながら慣れていきたいところ。

Photo: ARI HIRO

スタートは左側に並ぶ。4列目でかなり後ろからだけど、徐々に上げていけばいいやと。スタート前にコータプロと談笑してリラックスできた。

スタート前はやはり緊張してしまうが、AXの若い女性の方が「がんばってください!」と言われたのだが、「あっ、もしかしたら違う選手に言ったのを自分が勘違いしたかもしれない・・・」とか色々考えていたらスタートの号砲が鳴ったw

一斉にスタートして、前の選手が中央に寄って行ったのでやっぱり左側が空いた。そこに入った瞬間、前の選手は気が変わったのか、なぜかまた左側に勢いよく戻ってきた。その動きに避けきれずに、フロントタイヤがはじかれた。

スタート直後に落車。後方のスタートも控えている。Photo: ARI HIRO

スタート直後に盛大に落車して、左半身と頭をバリケードに打って一瞬、頭に星が飛んだ。「あー、終わった」と思いながらバイクを起こして立ち上がって前方を見ると、選手全員が舗装路の登りに消えて行くところだった。

もうコース上にだれもおらんやんけ状態。

最後尾スタートなうえに、さらに最後尾で落車してしまったのは非常に痛い。レースは終わった感がある。そこから登りを全開で踏みまくって最後尾に合流。心拍がこの時点で180bpm超えていた。そこで、気を取り直してレース全開で走ってフルラップしてゴールする作戦に変更。

Photo: ARI HIRO

すぐに気持ちの切り替えが大事だ。せっかく来たのでフルラップして経験積んでおきたい。諦めたらあかん。心は折れそうだが。

左半身結構な血が出ていたが、まぁこれもレース。1周目の終了時点でなんとか抜きまくって落ち着いた集団のところまで上がれた。しかし、ほとんど全開でファーストラップを終えたので、疲労が半端ない。予定していたペーシングが完全に崩れてしまった。

Photo: ARI HIRO

脚は動くが、ペースが上がらず、下りも遅い。集中力も下りからの登り返しでシフトチェンジを軽くするところを重くしてしまいミスってします。変速できず降りて押して登る。結構なタイムロスをしてしまった。さらに歩くと体力を消耗してしまう。これはまずい。

案の定、どんどん抜かれて後退してしまう。登りはやはりアドバンテージがあって、後続をどんどん離していけるが、下りが遅すぎて追いつかれる。下りですべての貯金を消費してしまうのが毎回続いた。今一番改善したいのは下り。とにかく遅すぎる。どうしたらええんや。

Photo: ARI HIRO

木の根っこ区間は勢いで行くにしても、下りのスピードや、下りのコーナーひとつひとつで遅れていく感じ。明らかにバームを有効に仕えていないし、バームの高い位置に登るのも上手くいかないしで、下手くそさを毎コーナー感じながら走った。

XCOを昨年12月に始めて6カ月弱。下手くそなのはあたりまえ、逆のとらえたら伸びしろがまだある。まだまだこれから、これからと言い聞かせてなんとか体制を立て直す。

Photo: ARI HIRO

ペース配分が3周目ぐらいから明らかに崩れ始めて、同時に集中力が切れ始める。グラウンドのヘアピンでフロントが滑るなど、明らかにコントロールが雑になっている。心拍が下がらないし、本当にきつい。登りで抜いた選手はそのまま追いついてこれなかったが、先に行った選手は見えてこない。

明らかにペースダウンしながら最終周回へ向かう。ここでミスるといけないので、ミスしないように丁寧に下る。先頭がゴールしているアナウンスが聞こえるが、相当遅れていそうだった。番手を最終的に下げて全体で11番目ゴールだった。自分のカテゴリでは3番だったが腑に落ちないレースだった。

Photo: ARI HIRO

60分走りきるフィジカルは日々のロード練習で養ったものがある。しかし、下り区間の遅すぎる問題はどうにかしたい。練習するしかないんだけど、本当に下手くそすぎて悩んでいる。下りをもっとうまく下れるようになれれば、さらにラップタイムを上げられるだろうし、楽しくなるんだろう。

Photo: ARI HIRO

これは、何度も下って体で覚えていくしかないと思う。

今回のレースは心拍数がスタートから最後まで上がりっぱなしだった。心拍の閾値を更新したらしく、レース60分間は最大心拍の92%で走り続けていたようだ。キツイというよりも、もうこれ以上走ったら死ぬんちゃうかと思うほど追い込んだ。

Photo: ARI HIRO

確かにスタート直後の落車は影響したとは思うが、それにしても改善しか見当たらないレースだった。下りを克服してラップタイムを上げて勝負に絡みたいところ。まだまだ練習が必要だ。

そういや、MTBのレース戦歴は浅いながらレース中に「ITさんがんばれ!」とめっちゃ応援してもらえるのがとてもうれしい。ロードでもここまでの応援はない。あんまり知り合いも居ないけど、こうやって応援してもらえるのはありがたいです。

レース後に救護室で傷口にマキロンぶっかけられて悶絶した。

Photo: ARI HIRO

レース後は、遠路はるばる八幡浜まで写真を撮りに来てくださったアリヒロさんと道の駅の寿司を食べる。レースや家族の写真を長年とり続けて下さってありがたい。問って家族にお土産を買う。寿司が安すぎた。

次戦は石川の白山一野里次はもう少し前からスタートしたいところです。次のレースも頑張ります。

下りってどうやったら上手くなるのか、もしこんな感じで練習しているよ、って方いらっしゃいましたら教えていただけますと幸いです。まじ下手くそ過ぎて・・・。

 

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