Coupe du Japon美山ステージに参戦。CJのレースはまだまだ続くものの、私の今シーズンのXCOレースは最後になる。3月に走り始めた時はいきなりコース難易度MAXの菖蒲谷だったので死ぬ思いで走ったが、少しは成長したかなと思う。
あれから早8ヶ月、兵庫菖蒲谷、京都高島、愛媛八幡浜国際、石川白山、全日本長野、京都ゆぶね、長野岩岳、そして今回の京都美山。ロードでもこれほど多くのレースを転戦しなかったが、MTBは単純にコースを走る事が楽しいのが理由だと思う。
振り返れば多くのレースを走ったが、あっという間だった。そしてシーズンラストの美山のレース。
美山はシクロクロスの会場で何度も走っているが、MTBレースの場合は登りや下りがさらに追加されて面白いコース。シクロクロスで何度も走っていて昨年の美山のCXではE1で6位という相性が良いコースだったので楽しみだった。
レース前日の六甲山朝練でもFTP更新するなど調子が良い。すべて整っていて、過去最高順位を狙うぞーと意気込んでいたが・・・、しかし、レース前にメカトラ。DNSも頭をよぎったが、やむなしで何とかやり過ごしながら走ることにした。
美山試走
美山のコースは2016年から何度も走っているので勝手がわかっていると思っていた。しかし、MTB用には別のレイアウトがあることを初めて知った。MTBとしては難易度が低い登りと下りがあるのだが、確かにシクロクロスで走るには難しい。まぁ、シクロクロスでも走れないことはないかなというレイアウトだ。
試走はチームのりょうへいさんと。登りも下りも私より早いし、ラップタイムもエリートの上位並みに速かった。試走でついていこうにもついていけなかった(笑
スタート直後はパターゴルフ場のエリアを走る。ほとんどシクロクロスのコースと変わらないのだが、最後の舗装路区間は自動車の迂回用なので使わない。受付の小屋の前を通ってトレイルに入っていく。
トレイルに入った後は、MTB専用のコースに入っていくが一か所急な坂があり根っこがいやらしい。突っ切っても走れるが、ラインを見ると走るなら右側がよさそうだったので直登した。そこから緩やかな登り区間があり、一気に下っていく。といっても10秒も下らない。
下ってから登り返すが、この区間は障害物も無くダッシュして一気に差を詰められるところ。そこからちょっと下っていくが逆バンクになっているので神経を使う。全体的に難しい箇所は無く、シクロクロスでも走れそうなコースだった。
レース MM40優勝 総合5位
レースは5列で5番目グリットに。スタート時もやらかしてしまい、10番手ぐらいまで下がる。一人一人丁寧に抜きトレイル区間へ。この時点で結構な差が開いてしまっていた。いったん順位は気にせず安全に走ることを優先。
メカトラがどうしても気になって「ゆっくり下ろう・・・」という作戦に切り替えた。私のテクニックの〇ソさも相まって後ろが渋滞してしまった・・・。皆様大変申し訳ございませんでした・・・。
そのあとも、登り区間は普段練習しているVo2MAX領域でダッシュする。登りは得意なほうだが、下りで一気に差を詰められてしまう、という最悪な展開になった。登りで生む差と、下りで失う差の式が、「登り>下り」になればよいのだが、ほぼ五分五分になってしまい徐々に後ろとの差が縮まってきた。
結局、迷惑がかかると思ってしまいピークを過ぎた下りに入る手前で、いったん横に止まって後続からくる選手に先へ行ってもらうことにした。見送ってから下りでつく差をみていると一つの下りで10秒くらい差がついていた。レースで致命的な差でもはややる気をそがれるレベル。
とはいえ、登りでもがくと一気に差を詰められるのでこれほどもったいないことはない。
できればこれまで戦ってきた人と競って走りたかった。一人で走ることほどつまらないことはない。フラストレーションが溜まりながらも、周回を消化していく。最終周回に入ると、どんどん後続から選手が追いついてくる。
完全に自分のミスでメカトラを引いているわけだけど、下りでなければなんとか差を保つか、広げられるかはできるので我慢して走ることに。結局、ゴール前でギリギリ先着できたが、内容だけ見るとただ走っただけで実質的に惨敗のレースだった。
CXでも何度も下ってきた相性の良いコースで、MTBでこんな結果になってしまって残念だ。フィジカルもシクロクロスシーズンに向けて仕上がっていて、最強おじさん達と走るのが楽しみだったのだが叶わなかった。来年へ持ち越しになってしまった。
さようならMTB
こんな形でMTBのレースが終わるのはとても悲しい。
シーズンはこれで終わりだ。競技としてのMTBは一旦さようならだ。来年どうするかは決まっていないのだけど、もう既に来シーズンへ向けて準備と練習を始めている。MTBをやり始めると、自分の下手くそさがモロにわかって絶望してしまうのだけど、それが面白い。
自分にはテクニックが足りないことがよくわかっているので、トライアルバイクやプレイバイクのようなものでバイクコントロールやバランス感覚を一から身に着けたいと思っている。ウィリーぐらいはできるようになりたい。
そして、これからトレイルを走りやすい時期の到来だ。これからシーズンインと言ってもいい。最高すぎる。オールマウンテンのバイクも買っちまったし楽しみすぎる。シクロクロスも始まるし。
とはいえ、シーズン最後のレースは不甲斐ない結果だったが、最後まで怪我無く走りきれたのは感謝しなければならない。
そして、ピットエリアで補給の対応をしてくださる方々のご厚意に感謝しております。MTBは個人競技のように見えて、チームとして動いたほうが絶対にメリットがある。序盤は単騎で挑んでいたけど、フィードで掛水や、補給をくださる方々に感謝してもしきれません。
全く新しいことに挑戦して初めは不安しかなかったけど、得るものも大きかった。新しい人のつながりも生まれたのでとても嬉しく思う。来年もまた挑戦する予定。どこまで走れるかわからないけど、走れるときに走らないと後悔すると思う。
そして、いつも応援してサポートくださる方々、本当にありがとうございました。
¥3,032 (中古品)