今回のレースはCoupe du Japon白馬岩岳 XCOに出場した。
以前岩岳の麓に住んでいたことがあり、出場するのが楽しみだったレースだ。家族旅行をかねており、土曜日の試走当日4:00に関西を出発し長野県白馬村へ。当時お世話になった岩岳SSの校長先生の宿の場所に泊まった。
当時は高校生だった子たちがパパになっていたり、お父さんがジジになっていたりと時代を変化を感じた。私も当時は20代だったし当然か。もう覚えていないだろうけど、今やMTBのトップ選手であるリキも岩岳Jrで小学校のころ一緒に岩岳で滑っていた。小さい頃からイケメンだった。
10年以上も時間が空いていたが、当時の事を鮮明に思い出しながら、思い出話に花が咲いた。今では冬よりも夏のほうが観光客が多いらしい。岩岳は夏はユリ園しかなく潰れるんじゃないかとおもっていたが、夏場のテコ入れに成功してニセコの次は白馬かもしれないと景気の良い話も聞けて安心した。
↑いまだに写真が使われているようだ。
昔あったサマーゲレンデはMTBのダウンヒルコースに変わっていたが、あの頃の風景と変わらない岩岳を懐かしみながらレースに挑んだ。
岩岳コースレイアウト
昨年よりも登り区間が減ったようだが、かもしかリフトの横をわりと登らせるレイアウトで、その後中央高速リフト側に向かって一気にゲレンデを下っていく。
ゲレンデ前のパンプトラックもレイアウトに組み込まれており、練習しておいたのでこがずに全て走りきれた。そのあとは、ゲレンデ区間を登って林のトレイル区間へと続く。登りはそこまでないが、ダッシュを繰り返すコースで淡々と走るよりも強弱が効いたスピードコース。
コース幅も広くて今まで走ったコースの中でも特にXCOのコースっぽい。海外のXCOレース見ててもこんな感じだよなぁと思っていた。試走は良平さんと走ったが、やはり下りのラインを取るのが上手い。一か所、くぼみの処理に困っていたら飛んでクリアしていたので真似して飛んでみた。
やっぱり、見えるラインが違うんだよなぁと思いつつ、私は毎回落ちて登って繰り返していた。飛び越えたらこんなに速く処理出来て楽なのか。ただ、その発想ができない。まだまだだ。
コース自体は難しい箇所は無いが、20cmほどの段差が3つ続くか所の処理にはじめ手こずった。単純にフロントアップすればよいのだけど、段差の処理に手間取った。スピードを付けて勢いで通過したけど、リアアップでヒットするなど基本動作がまだまだできていない。
レースに出ると、できていないことに気づけるので良いが、基礎練習はまだまだ続けていく必要がある。
最後の直線区間を下っていくが結構スピードが出るので怖い。良平さんは元プロダウンヒラ―なのでコギも入れてかっとんでった。1つの下り直線区間で7秒も差をつけられてしまったのでかなり凹んでしまったが、これは徐々に改善していきたいところ。
気温も高かったので4周ほど、1時間弱で試走を終えた。試走後、娘が若い女性の方と遊んでもらっていたのだがどうやら小森選手のお連れの方だったようだ。
使用機材
- バイク:cervelo ZFS-5 120
- フォーク:FOX FACTORY SC 34 120
- ウェア:SUNVOLT PRO セパレートワンピース
- タイヤ:SCHWALBE RACING RALPH / RACING RAY
- ヘルメット:OGK FLEX AIR
- スタートオイル:イナーメ サマー
- リカバリーオイル:イナーメ リカバリーピンク
CJ岩岳 XCO MM総合4位、年代別優勝
最近のトレーニングといえば、夏場も普段のローラートレーニングも暑熱純化をメインにやってきた。いつもは7月後半から9月後半のロード系レースは意図的に避けてきたのだが、今年はXCOをこの期間走らねばならない。
私は暑さに弱いため暑熱順化のトレーニングを続けていたのだが、パフォーマンスの落ち方が顕著でパワーが出せるイメージが全くわかなかった。
スタートは4番。コースは広いためどこから走っても問題なさそうだったが、外側から勢いをつけて登り始めたいので左側からスタートした。
序盤の登りは相変わらずどんどん抜かれる。焦らず7割ほどのペースで登り区間をクリアした。
作戦という作戦はないが、できれば小林選手の後ろについて走りたかった。テクニックがありラップタイムが安定している。テクニックが無く、ラップタイムがめちゃくちゃな私にとって、指標になるのでできれば追いつきたかった。
1周目はおそらく5,6番手ぐらいを走っていいたのだが、登りで3番手に上がって2周回目に入る。前方では小林選手と岡本選手が独走しているが、自分もあのあたりで走りたいなぁと思いつつ、登り区間で結構脚に来ていたので余裕を持たせながら登り区間をこなした。
2周目のパンプトラック横でなんとか小林選手に追いついた。
このまま後ろについて走れれば自分としては最も良い展開だ。初めは着いていけたが下りは圧倒的に遅くて、さらに登りのペースや1つ1つのセクションの通過スピードが速く、徐々に遅れてしまった。
パワーが足りないのか、気合が足りないのか、暑さにやれれているのか、わからないが全部だろう。毎回思うのだが、小林選手、酒居選手、吉元選手は年齢間違えているんじゃないかと思うほど強い。ちょっと信じらんない。
後半に向かってラップタイムが落ちていく事が最近多いので、なんとかペース配分に気をつけて走った。しかし、手元のラップタイムが10秒単位で遅れていく。1周目、2周目のペースのまま後半のラップを刻めればよいのだが、どうしても崩れてしまう流れが止められなかった。
ミスをしているわけではなく遅れていくのは、単純にパワーダウンしている。確かに後半にタレないようにと保守的に走ったのもある。上位の選手たちは、ラップがどんどん早くなっていくか、安定しているかのどちらかなのでまだまだ走り方の部分で改善できる点は多そうだ。
3周目になると、後ろから迫る選手が見えてくる。ペース的には追い抜かれるだろうと少し弱気に。序盤の上りで一気に差を詰められてしまった。自分の走りを分析していると、登り区間はパワーをかけられるのだが、移動区間の何にもないところで休んでしまうクセがある。
課題としてはラップタイムの乱れもそうなんだけど、登り以外のつなぎ区間でどれだけバイクを走らせられるかもタイム短縮につながってくる。登りや下りでの速さも重要なんだけど、自分の場合は短いつなぎ区間の積み重ねが遅い。どうしても休んでしまいがちになる。
改善しかないんだけど、ひとつひとつ丁寧に潰していくしかない。そんなことを考えているうちに、吉元選手に追いつかれて下りで一気に抜かれてしまった。毎回の直線区間で他の選手よりも7秒ほどタイムロスしているようだった。
途中に飛ぶ区間があるのだけど、下りは自信がそれほど無いので安全に走る。ただ、明らかにタイムロスしている区間だとわかるほど下りが遅かった。下りは下らないと上手くならないので、引き続き練習が必要か。
全体的にコースは難しくはないんだけど、セクション毎に課題が良く見えたコースだった。
3番手を走っていたが、最後までペースを上げることができず4番手でゴール。なんとも不甲斐ない。
課題もある
MTBやCXはレースになると毎回近くを走っているメンバーが固定化されてくる。
それはそれでいいんだけど、逆にとらえると自分の成長も止まっていることも表している。昨年12月からおよそ9か月目。4月からCJに参加し始めて5か月、ここまで一気に走ってきたけど、今はいわゆるプラトー状態だと思う。
ロードは10年以上走ってきているが、試行錯誤していかないとここから先大きな成長は難しいことはよくわかっている。ロードと違って、パワーを出しても決して速く走れるわけじゃないってのがめちゃくちゃ難しい。
まずは、トップの選手たちとの差を1分以内まで縮めたい。もうレースも残すところ美山の1戦だけなんだけど、MTBシーズン終わりとCXシーズン初めに向けて上げていきたいところ。
リザルトうんぬんより、上手く速く走りたいんや。まだまだ道のりは長いけど、歴は5ヶ月だからまだまだこれから。
今回もフィードで補給を頂いて大変助かりました。いつも本当にありがとうございます。何かお返ししないとだなぁと考えているのだけど、10月の美山の時までに何か用意しておかないと・・・。
レース後、応援してくれていた娘を迎えにいくと小森選手のお連れの方とまた遊んでいた。元マトリックスでロードでめちゃくちゃ知っている選手なんだけど、今はXCOやグラベルをメインで走っている。娘と遊んでくださってありがとうございました。
次回の山口と最終戦の熊本はパスして、10月の美山で今年のXCOのレースを終える。そして、CXに以降していく予定。あとは菖蒲谷のXC耐久に毎月出る予定。
- 09月22日(日)耐久レースin菖蒲谷(出場)
- 10月05日(土)耐久レースin菖蒲谷(出られない)
- 11月23日(土)耐久レースin菖蒲谷(出場)
ちょうど、関西CXの合間をねらって開催してくださるのでお近くの方はぜひ参加してみては。ヨツバ(キッズ)、30分、60分、90分、90分チームと分かれていて楽しい感じです。
岩岳は課題が見つかるレースだった。あとは改善していくのみ。ロードよりもやることが多く、難しいと感じる。目標を立てて取り組んで、足りないところを見つけて、また挑む。挑戦せずして得られるものは、何もない。