9/10日にiphone5Sが出て、LTEで800Mhz使えると仮定した場合の話。
率直にうと、キャリアがLTEでどの周波数帯を持っているかで選ぶ事になるかと思います。800Mhz帯を使えるということは、山間部を走り、たまに道に迷ってGPSを見る自転車乗りにとって有利です。
800Mhzは携帯電話に非常に適した周波数帯です。なぜなら、電波が比較的遠くまで飛びやすく、また障害物があっても、回折して電波を届けることができます。しかし現行機である、iphone5で対応している周波数は2100MHz帯周波数の電波です。800MHz帯より周波数が高くメリットもいくらか有るのですが、周波数が高いと電波の特性上が減衰しやすくなり、電波が遠くまで飛ばない=電波が悪くなる場合がある ということになります。
余談になりますが、電波の良さを示す”バリ5”とか呼ばれるアンテナマークで面白い話があります。実はキャリアによって、1本単位のモノサシが違います。
あのアンテナマークは、アンテナピクトと言います。電波の強度がどれくらいあると、何本アンテナピクトを立てるか?については、以下のようになっています。
※値が小さいほど電波が良い
・NTT Docomo
・AU
・SOFT BANK
の順番
5本
N -50 ~ -77
A -45 ~ -71
S -50 ~ -100
4本
N -78 ~ -87
A -72 ~ -82
S -101 ~ -105
3本
N -88 ~ -97
A -83 ~ -93
S -106 ~ -110
2本
N -99 ~ -106
A -94 ~ -101
S -111 ~ -113
1本
N -107 ~ -129
A -102 ~ -109
S -114 ~ -120
圏外
N -130 ~
A -110 ~
S -121 ~
※値が小さいほど電波が良い
上記について電波詐欺だ!という話に以前ネットで叩かれてましたが、
SoftBankのバリ5はDocomo,AUの2本の電波強度に相当する場合があるということです。アンテナピクトのマジックで、必ずしも、アンテナピクトが立っているから電波がいいというのは思い込みです。電波強度は、各キャリアによってまちまちです。
ネガキャンというか、事実なのでしょうがないですが、iphone5SはLTEの800Mhz対応とされていますが、どのキャリアを選べばよいのかは以下の周波数帯割り当てから読み取ることが出来ます。
★がプラチナ
・★700Mhz(2015年予定)
Docomo, AU
・★800Mhz
Docomo, AU
・★800Mhz(2015年予定)
EMOBILE(softbank)
・★900Mhz(2014年予定)
SoftBank
・2100Mhz
Docomo, AU, SoftBank
見て分かる通り、9/10に発売されると予想されるiphone5s 800Mhz対応?版をフルに使うためには現状AU、若しくは噂が取り沙汰されるDocomoという選択になりそうです。
SoftBankは、EMOBILEの800Mhzが欲しかったので買収したそうですが、使えるのは2015年になりそうですね。
この電波状況時で技術的な観点から見てもiphone5s買う時点はアウトだとおもいます。
ちなみに、同じIphone5でもAUとSoftBankだとau 版 iPhone 5 はソフトバンク版に対して連続待ち受け時間で57時間程長く使えるというデータが出ています。それは方式の違いによるものです。
今朝、日経、朝日、ロイター通信が”DocomoからIphone5Sが発売!”と飛ばし記事を書いていますが
この飛ばし記事が大嘘だった場合を考えると現状、山間部で使い、電波の持ちを考える賢い自転車乗りが選ぶキャリアはAUという事になります。Iphone5Sを買うとしたらAUを選びましょう。
という話を乗鞍の帰りの車の中でH田兄さんのiphoneがAUだったので、その良さをつらつらとお話してました。
現在Iphone5をお使いの方は上記の技術的仕様からも、AUのiphone5Sが800Mhzに対応したならば
AUにMNPすることが得策かもしれません。
料金も横並びの今、通信方式の仕様をよく知り賢いキャリア選択をしなくてはなりません。
ちなみに、上に書いてあるすべての情報は全てインターネット上で広く知られている技術情報です。