ROTOR POWER LTの変更点と減らされた機能

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ROTOR POWER LTが発売された。価格は799£(173円計算の14万程)である。クランクとパワーメーターセットで考えると、クランクアームが4万で測定器が10万といったところだろうか。ROTOR POWERと言えば、海外のレート変動を受け今や国内販売価格は287,280円(税込み)である。

もはやSRMを買ったほうが幸せになれるような状況下で、ROTOR POWER LTという廉価版の登場である。このROTOR POWER LTは無印のROTOR POWERと何が違うのか。まずはその機能を追いかけて行くことにしよう。

なおROTORPOWER自体の詳しい話はROTOR POWERのインプレ記事を参照して欲しい。

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ROTOR POWER LTの価格

ROTOR POWER LTは海外で今月(2014年7月)発売される。販売価格は799£である。日本円換算するとおよそ14万円だ。対して無印は1499£で販売されている。日本円換算すると、およそ27万である。

とすると、代理店のダイアテックプロダクツは意外と良心的な価格設定をしていると思っているので、ROTOR POWER LTも同様にあり得ないほど剥離した値段設定にはしてこないと予想される。14万というスレスレの額ではなく159,800円~179,800円程が神対応、普通に値付けするなら198,000等が考えられる。

いずれにせよ、国内において20万は切らないと他のパワーメーターに太刀打ち出来ない。どうしてもルックス的にROTOR POWERじゃないとダメな人もいるだろうから良心的な価格を期待している。

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ROTOR POWER LTの機能

ROTOR POWER LTで無印から減らされた機能は以下の2点。

  • DUAL POWER:
  • 左右バランス:
  • MAS SPIDER:

ROTOR POWER LTで無印から踏襲されている機能は以下の点。

  • ペダルスムースネス
  • トルク測定
  • ANT+
  • バッテリー構造
  • PCD110,PCD130

ひずみゲージをSTAGES POWERと同様に左側クランクアームのみとした。ということは、STAGES POWERのように出力を「仮想的」に算出していると予想される。

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仮想出力の算出方法について

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片側にしかひずみゲージを搭載していないStages Powerの場合、出力を次の式で表すことができる。

P2*((Fav*9.8*L)*(R*0.1047)

  • P(w):ワット
  • Fav(kg):回転毎の平均力
  • 9.8:重力加速度
  • L(m):クランク長
  • 0.1047:定数

この”0.1047″という定数値はトルクと回転数の積なので、1回転が2πラジアンであり、それを60秒で割ると0.1047という係数が算出できる。計算方法はともかく、片側にしか存在しないひずみゲージを基準として、反対側も「同じぐらいだろう」という前提のもと計算を行っている。

不正確と言われればそのとおりだし、そんなに誤差はないと言えばそうだろう。この「片側基準仮想出力」は左右のペダリングバランスが偏っている人の場合、「確からしい値」が算出できなくなる場合がある。

恐らく、ROTOR POWER LTも同様に左クランクアームを基準として仮想的な出力を「理論上」の値として計算し弾きだしていると予想できる。注意すべき点は実際に「測定された実測値」では無いということだ。この点を承諾すればROTOR POWER LTを使っても良いといえる。

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まとめ:ROTOR POWER LTは買うべきか

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シマノは絶対イヤ、ROTORでパワー計測がしたい。というユーザーにとって、ROTOR POWER LTは待ち望んだ廉価版パワーメーターなのではないだろうか。ただし、左右独立を売りに登場したROTOR POWERの特徴からいくらか機能が減らされ「仮想的な出力」を算出するモデルである。

様々なパワーメーターを使ってきて、正直なところを申し上げたい。どうしてもROTORのクランクでパワーメーターを使いたいなら、片側で仮想的に算出するROTOR POWER LTではなく、POWER2MAX TYPE-Sも視野にいれてみても良いかもしれない。

パワータップとの測定誤差も殆ど無く、温度変化への対応もなされている。Movistarにも供給されフィードバックが得られていることだろう。ROTOR POWER LTは確かに軽くて見栄えの良いクランクかも知れないが、6.8kgの制限をおもりを付けて対応しているような機材状況下において、重量はそこまで気にしなくて>も良くなった。

練習中、レース中、終始50:50でペダリングすることは現実的に不可能だ。レースによって、順周り、逆回りで左右のペダリング比率が異なることが解った今、仮想的な出力に対して私は信頼を置くことが出来ない。

パワーという指標について純粋に精度を追い求めていった時、片側クランクアームでしか取得していないパワーメーターは「測定器」としての意味を成さないのではないか?と考えている。

非常に厳しいことを書いてしまっているが、自転車乗りに有りがちな、「下位グレードを買ったら結局上位グレードが欲しくなったスパイラル」から抜けるためには、高いお金を出しても納得の行く、確かなパワーメーターを選んだほうが良いのではないだろうか。

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