賛否両論を巻き起こした新型のLOOK 796であるがその全容が明らかになった。どうやらあの「O(オー)」の文字が敷き詰められた「LOOOOK!」デザインはテスト機というわけではなく製品版として登場しそうな気配だ。
ただ安心して欲しい。恐らくあのデザインはただ注目させる為の広告的な要素が強い。別の写真を確認してみるとこの目玉模様の台数は限られている。他のマシンを確認すると「黒字ベースにシンプルな白抜きロゴ」のマシンのほうが実際は多いのだ。
要するに「プロモーション目的」で作られ他デザインだと考えるほうが精神衛生上(LOOK信者的にも)良いだろう。ではそのデザインを含めた新型LOOK 796を確認していく。
LOOK 796のデザイン
こちらは実際のマシンである。よく目を凝らしてみると「モンドリアンカラー」の目玉が存在している。「ひっそりと」トップチューブに配置されたモンドリアンカラーは伝統的な名車を送り出してきたLOOKのDNAが垣間見れる。ただこの796は迷車か目医者が必要になりそうだ。
確認するとBMCのTM01シリーズのような後ろ三角と、ヘッドはS-WORKS SHIVやCANYONのAERO CFのようなスパッと切れた形状だ。注目すべき点はハンドルやステムに至るまでLOOKのロゴが施されており純正パーツのようである。
横から見てみると直線的に見えるトップチューブだがサドル高さは柔軟に変えられそうだ。おそらくVENGEのように後ろからネジを締め付けるタイプのように見える。モンドリアンカラーもさり気なく残されているが「ブツブツ」が嫌いな人にとってはコレ以上嫌なデザインもないだろう。
LOOK クランク
クランクはエアロクランクが取り付けられている。アームとチェーンリングが一体型かは定かではないがBORAクランクのようなフライパン形状だ。おそらく製造元が変わっていなければストロングライト社が作っているはずだ。BBも特種な大口径のモノを採用している。
ブレーキはチェーンステイ下部に取り付けられているが、某メーカーがこの位置で製品を出して翌年位置を変えていた。実際にエアロダイナミクス的には有利になるのだろうがゴミやメンテナンス性を考えるとあまりメリットは無いだろう。
LOOK ハンドル
アッセンブル自体は普通のエアロバーである。CANYONのSHARKヘッドと呼ばれるハンドルと似ている。ただ、DHバーのひじあての位置がやや広すぎるような気がする。より攻撃的なポジションと、肘を狭めたポジションを求めるならばやや自由度は低そうだ。
ハンドル幅は380mmや400mmがラインナップされれば良いが実際には海外向きなのだろう。つきだしたDHバーの種類もサイクリストが選べると自由度も高くなるのだが、恐らくパッケージ売になりそうだ。。
まとめ:意外とイケてる?
このデザインは非常に好き嫌いが別れるところだ。初めて見た時
▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂うわあああああああ
と、叫んでしまった。しかし見慣れると「あれ、結構いいかも」とLOOKの罠にはめられてしまいそうになる。ただ恐らく60-70万(フレーム単体)と予想されるので無難なカラーが売れることだろう。賛否両論巻き起こしそうなデザインであるがLOOKは時代のさらに先を行くメーカーだ。
もしかしたら現在自転車界に訪れている「ネオンカラー」の次は「モノグラムデザイン」かもしれない。そうするとLightweightの「LW」が「LV」の様に見えなくもないのでアドバンテージがある(かもしれない)。いづれにせよ先駆的なデザイン程初めは理解されにくいものだ。
ただ、ブツブツ系が嫌いな人にとっては非常に乗るのも見るのも辛い閲覧注意な芸術的なデザインと言えるだろう。実際の発売が恐くもあり、楽しみでもある新型LOOK796である。
小学館
売り上げランキング: 300,151