新型TIME WARP TTをざっくりいうと↓
- 前作比9Wの空力改善
- 前作比400gの軽量化
- ワイドタイヤに対応
- 柔軟性に富んだS-Flexシートポスト
- ディスクブレーキ仕様のみ
メリダが空力性能と重量減を達成したタイムトライアルバイクの新型「TIME WARP TT」を発表した。ディスクブレーキシステム、ワイドタイヤ用のクリアランス、快適なポジショニングを可能にするフレキシブルシートポストなどを採用している。
数週間前に行われたTirreno-Adriaticoにおいて、バーレーンビクトリアスが新型タイムトライアルバイクを投入したことでも話題になった。その後、メリダは新しいTIME WARP TTを正式に発表した。
新型のタイムトライアルバイクは、メリダのTime Warpプラットフォームの4代目だ。ディスクブレーキとワイドタイヤへの移行にともなって、現行のフレームは2019年の時点でマイナーアップデートしたが、今回の新型TIME WARPは全く新しい設計になっている。
新型TIME WARP TTは、いくつか微妙な変更が施されている。最も大きなアップデートは、ディスクブレーキのみラインナップされていることだ。ディスクブレーキ専用で開発されたことによって、新型TIME WARP TTは28mmまでのタイヤを装着することができる。
新型TIME WARP TTはエアロダイナミクスだけではなく「快適性」にも注目している。ワイドタイヤによって、グリップ力を高め、転がり抵抗を減らし、乗り心地の改善が計れる。
そして、サドルを支えるS-Flexシートポストに柔軟性をもたせることによって快適性も向上した。タイムトライアル中の身体的な負担が軽減されることによって、パフォーマンスの向上につながる可能性があるという。
そして、エアロ形状を突き詰めるがゆえトレードオフの関係になっている重量面の問題にもメリダは挑戦した。タイムトライアルバイクではどうしても重量がかさむ。メリダによれば、前世代のTIME WARP TTよりも400gの軽量化に成功したという。
新型TIME WARP TTでは、フレームセットの断面をできるだけ小さくし、可能な限り材料を減らす設計を施したという。
そして肝心のエアロダイナミクスはというと、前作のTIME WARP TTと比べて時速50kmで約9ワットのドラッグ低減を達成しているという。ディスクブレーキ化に伴って専用設計されたことにより、新しい空力性能を手に入れたことになる。
Time Warp TTは、フレームとフォークのみの展開だ。S-FlexシートポストとVision Metron TTベースバーが付属する。サイズは、スモール、ミディアム、ラージの3つのサイズ展開だ。カラーオプションはブラックのみ展開する。Time Warp TTの価格については、まだ公表されていない。
¥1,729