2018年にコルナゴはColnago C64を発表した。あれから4年、ついにC68が登場した。Cはカーボン、68はCOLNAGOというイタリアンブランドの68年の歴史を表している。
フォークは完全に新設計を採用した。C64は、複雑な内部リブを持つ「D」字型のステアチューブで、金属のネジ式ボルトが接着されていた。コルナゴは、よりエレガント(COLNAGOらしい!)で軽量な1″1/8ラウンドステアラーチューブを採用し、よりシンプルなシステムに戻ることになった。
C68
COLNAGOは合理的なケーブルルーティングを可能にするために、重い1.5インチベアリングが不要な、特別なエキセントリックヘッドセットシステム(特許取得済み)を設計した。
また、ボトムブラケットの設計変更もビッグニュースだ。コルナゴは自社のTF82.5を捨て、より標準的で入手しやすいT47を採用した。T47はTREKが積極的に採用したことでも記憶に新しいスレッド式BBだ。
特大のボトムブラケットと、スレッド式の合金製カップに収められた内部ベアリングで機能する。そのため、C68を標準的なSramやCampagnoloのボトムブラケットに取り付けることができる一方、CeramicSpeed、Chris Kingなどのハイエンド製品を使用して、Shimano 24mmアクスルとの互換性を確保することができる(歓喜)。
C68フレームを構成する部品点数は、従来のCシリーズ(C64)と同様だ。美的観点からは、そのラインとスタイルはモノコックフレームに似ているかもしれないが、コルナゴは接合部のあるチューブをベースにした構造を忠実に守っている。この構造により、ヘッドチューブの軽量化と強度アップした。
新構造により、剛性を高めつつ、スタックやリーチを変化させるている。また、ヘッドセットのクランプカバーにマルチツールを組み込める仕組みを備えている。
COLNAGOに軽量性を求めていない人も多いかもしれないが、サイズ485のフレーム重量は無塗装で約925gだ。
ジオメトリーについては、大幅に改訂を行っている。カスタムメイドのフレームのラインナップはない。コルナゴはこのC68を7つのサイズで提供している。ヘッドセットのブッシュを少し高くし、快適性を高めている。
そして、新領域に挑戦したのが「C68チタン」だ。
C68 TITANIUM VERSION
コルナゴは3Dプリントされた「チタン製トップチューブ」と3Dプリントされた「チタン製シートチューブ」を備えた「C68 TITANIUM VERSION」もリリースした。この技術革新によって、コルナゴは必要に応じてカスタムジオメトリーやサイズを提供できるようになった。
C68 チタンのフレーム重量はわずか10g増(935g)に収まっている。しかし、価格はフレームキットが6600ユーロ(95万円)と非常に高価なフレームになっている。C68チタンの完成車は、ライトウェイトオーバーマイヤーEVOとセットで提供される予定だ(笑うしかない)。
新型の一体型ハンドルバーCC01
新しい専用のコルナゴCC.01統合ハンドルバーもC68と一緒に発売される。従来、一体型ハンドルは、レバー取り付け部やステム部に数枚のカーボンを接着して作られていた。コルナゴCC.01はワンピース、フルモノコックデザインで、軽量化(310gとされている)と剛性アップが図られている。
4種類のハンドルバー幅(37、39、41、43cm)と7種類のステム長(80、90、100、110、120、130、140mm)、合計16種類の組み合わせが可能になっている。
¥788