TREKから正式な発表はないが、チーム・トレック・セガフレードのライダーが、2022年のパリ~ルーベで新型TREK DOMANEを使用した。
ただ、不思議なのはUCI公認フレームのリストに2022.03.03時点では確かに存在していた新型DOMANE3種類の名前が、Version 2022.04.01から消滅していたことだ。事の真相は闇の中だが、単純にパリ・ルーベで使用するためだけに承認リストに追加した可能性もある。
わたしも過去に、スイスのUCI本部とやり取りをしてUCI承認の手続きを行い、承認を得たことがあるが膨大な資料の提出と、実験や試験のエビデンスを英語でレポートしまとめ提出する必要がある。7回ほど再提出をしたが、最後にUCI登録リストに載せる際のルールなどを担当者と調整する。
TREKクラスのメーカーになると、UCI承認リストからの取り下げ(もちろんローンチに合わせた措置)も可能なのだろう。ただ、パリ・ルーベ勝利の温度感が高いうちに確実にUCIの承認を受けまもなく新型ドマーネはリリースされるはずだ。
パリ~ルーベで使用されたのはDomane RSL 2022だ。一部のチューブの形状とジオメトリが変更されている。
IsoSpeedのシステムは見直しが行われ前作とは全く異なるフレーム構造だと人目でわかる。ステアリングシステムは踏襲されているが、ケーブルがステムのフロントからヘッドチューブを経由するようになっており、TREK EMONDAの技術を流用している。
使用されているカーボンファイバーは新型のÉmonda SLRで使用しているOCLV800、詳細には東レのカーボン「M40X」だ。他にはCANYONの最上位グレードAEROAD CFRで使用されている。
その他の特徴としては、52歯のSRAM Red eTapシングルチェーンリングと12速カセットが搭載されている。ホイールには、アイオロスRSL37にピレリPゼロレースタイヤ(30mm)を装着している。
パリ・ルーベで勝利したバイクとあれば非常に注目度が高い。おそらく近いうちにTREKから新型TREK DOMANEが登場するはずだ。