「Mageneのパワメの左側はシマノクランクが取り付けられる」
という事実に対して、Mageneパワーメーターユーザー以外はなんのメリットがあるのか全く理解できないと思う。ただし、ユーザーにとってはありがたい互換性ではないだろうか。というのも、Magene PES-P505パワーメーターの左クランクの作りは、お世辞にも良い作りとは言えない。
固定ボルトが1個なのだ。
シクロクロスで使用していたが、激しい使い方をすると緩んでくることがあった。もちろん、マニュアル通りに締め付けてもだ。作りとしてはシマノの2本留に比べると劣っている。シマノの特許に引っかからないためか、PES-P505の左クランクの固定方法が少々甘い。
そこで、思い切ってシマノ左クランクR9100を取り付けてみた。シャフト経は24mmで、クランクのアタリ調整をするネジ山もシマノのシャフトと似ている。
148円のシマノ純正クランク取付けボルトを取り付けたところ、
¥148
ネジ山も同一のため、シマノ純正固定ボルトがしっかりと奥まで入った。ここまでくるとクランクを取付られる期待が高まる。早速左クランクを差し込んでみた。
樹脂製の取付ボルトもフィットして、シマノクランクの穴のスリットも同じだったようだ。シマノ用は2つのボルトで締め付けて固定できる。ただし、シマノ左クランクの脱落防止用のツメは使用できない。
また、MageneのクランクはQ-Factorが147mmになっている。R9100,R8000系のQ-Factorが146mm、R9200,R8100系は148mmであるため、ペダル側かクランクシャフト側で1mm調整すればよいだろう。
Magene純正の左クランクよりも、シマノ左クランクを使うほうが取付方法シマノ方式と同じでラクだ。なにより2本のボルトでしっかりと固定できて安心感がある。ただし、メーカー推奨の使い方でもないし、保証外だ。全て自己責任で、何かあっても自分で責任が取れる方だけこの方法を行ってほしい。
最後に重量についてだ。R9100クランクを使用した場合は、重量も28g軽量化できる。
R9100 4iiii 165mm | 513 |
XCADY 165mm | 555 |
R9200 4iiii 165mm | 569 |
Margne P505 + R9100 | 583 |
R8100-p 165mm | 610 |
R9200-p 165mm | 610 |
Margne P505 | 611 |
左クランクは、R9100、R8000などの左クランク単体を購入するのが良いだろう。アルテグラはR8000は7000円ほど、R9100は13000円ほどで売っている。
Mageneの左クランクの固定方法がどうしても好まない方は、シマノ純正クランクを自己責任で試してみてはどうだろうか。
¥7,260
¥13,632