トレーニングビブパンツがVer.3にアップデートした。アップデートを重ねるごとに改良が施されてきたが、Ver.3でも新機能や改良が行われている。
- ビブの付け根がワイド化
- ビブが身体側面に沿う設計
- 厚みのあるアドバンスドパッドを採用
- 耐久性のある生地
- スソがシームレス加工
- スソに滑り止め加工
- シルクような肌触りの良さに
2020年にトレーニングパンツは誕生した。ちょうどコロナ禍で、インドアトレーニングが盛んになってきた頃だ。当時、インドア専用のトレーニングパンツは各社で存在しなかったが、サンボルト社に製造を依頼して製品化に至った。
要求したのは、耐久性の高さ、生地の強さ、履き心地の良さ、購入のしやすさだ。相反する要素のバランスを備えていることから、次第にトレーニング用途としても活躍の場を広げていった。
さらに着やすく、強く。
最大の特徴は耐久性の高さだ。わたし自身、2020年から3枚のトレーニングパンツをほぼ毎日使っている。2025年の現在でもまったく問題なく使えている。5年経った今でも十分に使えるし、縫い目は多少ほつれもしているが、まだまだ現役だ。
生地の耐久性が強いため、薄くなったと感じることはない。当初のパリッとした感じは無くなったが、生地が薄くなったりはしていない。
今回の新型は、気になっていたビブの付け根を改良した。前作はやや中央寄りの位置にビブの付け根があったが、新型では腰骨の前付近にビブの付け根を配置した。この位置変更により、ビブが身体の側面を通るような設計になっている。
前作と比較すると、上半身への圧迫感が大幅に減少したことで、肺の膨らむスペースを生みだした。結果的に、呼吸がしやすくなっている。
ビブの付け根がワイドになり、肩にかかる部分も広くなったためビブの揺れや身体への圧も大幅に減っている。乗車姿勢をとると、ビブの圧や存在もほとんど感じられない。ビブパンツのビブが苦手なワンピース派も、今回のビブ設計は気に入ってもらえるだろう。
パッドはアドバンスドパッドだ。パッドの研究開発から生まれたこのパッドは、肌あたりの良さとフィット感、安定感で、あらゆるジャンルのライダーに最適化されている。サンボルトの最新パッドだ。
パッドは従来の配置位置から5mm前に移動している。サドルとお尻の間で最も負荷のかかる位置にパッドの最も厚い部分が来るように配慮した。お尻のアーチに沿うように配置されているため、ビブを付けなくともお尻を追いかけてくる、優れたパッドと位置に仕上がっている。
前作のパッドよりも、デリケート部分や臀部を包み込むように優しく支えてくれる感触がある。
スソはレーザーカットの切りっぱなしで、シームレス加工が施されている。スソには継ぎ目が無く段差が一切存在しないため、長時間着用しても跡が着かない。スソは生地の延長に存在しているため着圧で固定する方法ではなく、裏側の格子状の滑り止めでスソを滑りにくくしている。
ふとももからスソまで均一な着圧になっているため、心地よいフィット感を体感できる。締め付けが嫌な方には、このトレーニングパンツの心地よさが気に入るだろう。
どんな人に最適?
トレーニングパンツの用途は幅広い。わたし自身、毎日のインドアトレーニングから、週末のトレーニングライド、雨天での使用(生地がサドルで滑りにくい)、200km以上を走るライド、MTBライド(耐久性が高いため)など幅広く使用している。
前作のパリッとした生地から、しなやかな生地になっているが耐久性もある。ガシガシ気にせず使って洗濯を繰り返し行う方には、もってこいのパンツに仕上がっている。、
インプレッション
新型のテストは、ロードとMTBで試した。ロードでは平坦、ヒルクライムなど幅広く使用した。まず、狙っていた通りビブの配置変更が効いている。従来は胸の前にビブが通っており、身体を縦方向からサンドイッチするような圧が感じられた。
新型は肋骨側面からビブが沿うような設計に変更されている。そのため、身体側面にビブストラップが逃げるため肺が膨らむスペースが生まれる。結果的に息がしやすくなった。この改善だけでも旧型から新型に乗り換える価値があると思う。
そして、パンツに脚を通した時の抵抗の少なさが心地よい。スッ、と脚が入っていく感覚は、前作よりも優れている。一番窮屈になるスソ部分でも圧が低いため、脚を通す余裕があるのだ。脚を通した後は、スソ部分を調整してフィットさせる。
グリッパーは、MTBで激しい動きをしても動く気配がない。着圧は適度ながら、裏面に施されたグリッパーが良い仕事をしている証拠だ。
ペダリング中に気づいたのは、腰回りの生地にヨレがシワが少ないと感じた。前作との比較なので、経年劣化分も加味する必要があるのだが、ペダリング中にパンツの生地が追従し自然な動きができる。
耐久性に関しては、これから使い込んでいくことで徐々にわかってくると思う。初代はいまでも現役であり実績がある生地だ。複数枚をローテーションしていけば、4~5年は問題なく使えている。
サイズ感はパールイズミと同じく、170cmで体重58kgの私の場合はMサイズで丁度良かった。
本パンツ1枚あれば、普段のトレーニングがインドアトレーニングまで、種目を選ばず末永く使うことができる。無地でロゴなども一切排除したデザインはどんなジャージにも合わせやすい設計だ。
予約販売:4月21日〆切
トレーニングビブパンツVer.3は、前回と同じく期間限定の予約販売品だ。2025年4月21日に受注〆切。2025年5月末頃入荷予定になっている。
価格は12,800円だ。生地の高騰や円安ながらも価格が抑えられている。ヤフーショッピングでの販売のため0と5のつく日がお得だ。今月であれば15日(火)、20日(日)がポイントが倍ついてお買い得だ。
最も安く購入できる15日や20日を狙って、トレーニングパンツを試してみてはいかがだろうか。