ドイツで販売されているROADBIKE誌の2022年7月号に新型Michelin Power Cupクリンチャー28cの転がり抵抗の試験結果が登場した。クリンチャータイヤのベンチマークとして知られるGP5000を退け、圧倒的な転がり抵抗の低さが証明された。
以下転がり抵抗データ。
- POWER CUP CL 28c:13.5 W
- GP5000 CL 28c:14.6W
以下実測重量データ。
- POWER CUP CL 28c:228g
- GP5000 CL 28c:249g
以下パンク耐性データ(値が大きいほどよい)。
- POWER CUP CL 28c:345 Newton
- GP5000 CL 28c:389 Newton
以下実測幅データ。
- POWER CUP CL 28c:29.6mm
- GP5000 CL 28c:28.4mm
以上の通り、転がり抵抗はPOWER CUPが1.1W優れている。重量はPOWER CUPのほうが21g軽い。ホイールの外周重量が21g軽いということは前後で42g軽くなる。バイクの総重量が42g軽くなるということを考えると非常に大きな差だ。
パンク耐性はGP5000のほうが44Newton高い。21gは単純に使用する素材の重量差であるため、POWER CUPはサイドウォールやトレッドなどが薄い可能性がある。それでもパンク耐性は並み居るライバルたちと同等以上であるため、通常の使用には全く問題はないだろう。
筆者自身もニセコクラシックでフロント25C、リア28Cで使用した。インプレッションは現在執筆中だ。簡易レビューとしては、GP5000よりもモチモチ感がありグリップ力は相変わらず高く、Michelinタイヤらしさが光るタイヤだった。
レース中は88km/hまで出たが、下りでのグリップ感も高く安定していた。倒し込んでも不安はない。データで明らかになっている通りGP5000よりも転がり抵抗が低いが、使った感じはGP5000と差がなかった(1Wは感じられない)。
しかし、実験データーで良い数値が出ているためGP5000よりもPOWER CUPを使用したほうが精神衛生上良いだろう。国内の販売はまだだが、ついにGP5000を超えるクリンチャータイヤが登場した。
国内販売はまだだが、Wiggleで25Cのクリンチャーは販売されている。