AEROADの実測重量を測定した。結果は以下の通りだ。
- フレーム:948g
- フォーク:403g
- ハンドル:461g
- シートポスト(ヤグラ&ボルト込):196g
- スルーアクスル:71g
新型(左)ー旧型(右)の実測重量差は以下の通りだ。
- フレーム:948 – 991 = -43
- フォーク:403 – 422 = -19
- ハンドル:461 – 372 = +82
- シートポスト:196 – 189 = +7
- スルーアクスル:71 – 71 = 0
- 合計 +35.5g
全体は重量増したが、ハンドルの増加が大きい。フレームは軽量化している。新型のAEROADは細身になって軽量化していそうだが、トップチューブを中心に積層を増やして剛性を高めている。トップチューブ側の剛性を高めることで、ダウンチューブ側のチューブを薄く設計することが可能になった。
AETHOSと同じくトップチューブ側を太くすることによって、ダウンチューブで受ける力をフレーム全体で受けられるような設計になっている。
他にも、ハンドルストッパーが無くなったことで、ハンドルバーヒットに対処するためトップチューブの両側の積層を上げている。
フォークブレードは横幅が広がり先端部分も肉厚になった。コラムチューブやフォークブレードの積層が増えている。
ハンドルはとても重い。カーボンハンドルながら、ステムとハンドルを合わせて400gを超える。通常のステムが130g、ハンドルが250gということを考えると50g以上重くなる計算だ。一体型ハンドルならなおさら重量差が生じる。
それでもCANYONは、ハンドル部分の空力性能を追及するためにハンドルを独自設計した。調整幅の乏しさは新型で若干改善されたが、重量面のディスアドバンテージは改善されていなかった。
根本的な話として、剛性と軽さはトレードオフの関係にある。AEROADは空力性能を求めることに注力しているため、単純な軽量化が行われたわけではないのだ。
AEROADは空力性能を最優先、次に剛性、次に重さという優先度で作られたことがよくわかる。決して軽いフレームセットとは言えないが、全体的に丈夫になり剛性が高めたことがよくわかる仕上がりになっている。
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