自転車選手なのになぜ炭水化物を食べないのか

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プロロード選手がなぜ食べていない

私の話ではない、日本人で初めてツールドフランスを完走した、トレックファクトリーチームの別府選手である。先般のバイクジャーナルの記事で気になる文面があった。

あまり食べないです。肉などのタンパク質が中心でサラダなど。炭水化物は少し採るだけですね。もちろん、長く乗った日はパンやパスタもちゃんと食べますけど。必要ないときは食べません。
別府選手:バイクジャーナルより

別府史之に聞く39+3の質問

我々と桁違いの運動量と日々のトレーニングをしているのに、炭水化物を取らないということはどういうことなのだろうか。ちょうど読んでいた書籍「炭水化物が人類を滅ぼす」を読み、糖質制限からみた生命の科学で知見を得ることにした。

まずは自分で実験

まずは、実際に自分自身で体験すべく、徐々に米を抜いて行った。炭水化物は食べずに野菜、タンパク質中心の食生活にするということだ。米を補う為に一品増やす、そのへんは割とルーズにやる。

なお、オプションで炭酸水を1日三リットル飲んでいることも付け加えておこう。これは変えない。本記事と関係ないが、炭酸は間違いなく痩せる。練習仲間のワットモンスターも減量したいということで沖縄前に、炭酸水をお勧めした。

私は炭酸水が大好物で特に減量のために飲んでいないことを付け加えておく。話は戻り、私が炭水化物を抜くとによって体験できた結果を先に述べておこう。

  • 昼飯後眠くならなくなった
  • 午後に眠気が来なくなった
  • 食後に甘い物を欲しがらなくなった

という結果だ。なぜなのかは本書を読み進め勉強して行くうちに、知ることになる。

ご飯は消化が良いという誤解

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photo credit: Linh H. Nguyen via photopin cc

ご飯は胃の中の消化が肉や魚よりも早いと思っていたが、どうやら間違いである。胃酸で消化され速やかに小腸に送られるのは、たんぱく質の方が早い。本書では消化器内科向け医師への文言もあるが、我々一般人向けに「たんぱく質は消化が早い」をこう説明している。

『嘔吐物を観察すると、米粒、麺類、野菜だけである』と。ちなみに真面目に書いていると補足しておこう。肉を食べていたはずなのに見つからない、という事も昨年急アルで戻しすぎて脱水で運ばれた私としては興味深い内容だ。
(自転車仲間にはご迷惑をおかけしました)。

炭水化物を減らすと食べる量も減った

なぜか炭水化物をとらないとすぐに満腹感が得られる。私はストレスで食い過ぎる。昨年の冬は65kgまでいった。姉が医療機関に勤めているので聞いてみたが、本書と同じ答えが帰ってきた。「血糖値じゃない?」と。

本書の中でも紹介されているが、血糖値があがり、下がるときに、またあげようと脳が試みる。その際に糖を欲するらしい。その影響で体は満腹だが、脳が満腹ではないという指令をだすそうだ。

この結果より食べ過ぎてしまう原因にもなるし、食後の甘いモノは別腹の原理が働く。これはなにかに似ていないか、と本書の中にある。それはニコチンだ。ニコチンも”切れる”と欲しくなる。原理は血糖値が上がる→下がる→また上げようと糖を欲する=切れるという図式らしい。

満腹感が得られないのには、血糖値を急激に上げる食品が影響しているかもしれないので疑ってみるべきだ。

外食チェーン店でも糖質をとらない工夫

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photo credit: Linh H. Nguyen via photopin cc

米を制限すると困ることがある。外食で食べるものが少なくなることだ。そこで本書で紹介されていた、すき家の『牛丼Light』がある。このメニューは牛肉、野菜、豆腐で構成される高タンパク質、食物繊維メニューだ。

極めつけはその低カロリーにある。310kcal。ちなみにいつも頼む『並』は673Kcalだ。ということで本日の晩御飯は、このブログを書いている間に決定したすきやの「牛丼Light」である

牛丼Lightの構造を確認する。まず表面に見えるのは「牛丼並相当」の牛肉、次にサラダである。そして最下層に豆腐という構造である。サラダは推測するにサイドメニューのサラダである。

なぜサイドメニューなのかというと、「コーン」が入っていたからだ。スピードを追求する”ファストフード”店がわざわざコーンなど入れるはずもない。したがってサイドメニューのサラダがそのまま投入されていると推測する。

驚くのはその重量だ。牛肉、サラダ、豆腐の3層から構成される牛丼Lightは持つと『コメでも詰まっているのでは?』という印象を持つ。私はタンパク質ジャンキーなので「卵」をさらに追加したが追加せずともタンパク質は相当摂取できるだろう。

味の方はというと、これはなかなかあう。糖質制限食というよりも、これはこれでイケる味だ。糖質をどうしても減らしたいから食べる、というよりはこのヘルシーかつ絶妙なバランスの『牛丼Light』を是非食べてみてほしい。

炭水化物は16.9g入っているが、豆腐と牛肉、タレ由来のものといえる。

エンデュランスアスリートの糖質制限は可能か

別角度で糖質制限を見ると、アスリート(主にエンデュランス系)にとって糖質制限は悪影響を及ぼすのではないか、というのが私の見解(であった)だ。しかし本書内ではウルトラマラソン(100kmの変態マラソン)の話も書いてあるので読んで欲しい。

まだまだ自分自身で行う人体実験は始まったばかりだ。まずは自分で試してみて良い悪いを判断したい。糖質制限をするとすぐに体感できる効果(眠くならない、お腹が空かない、甘いモノ食べたくならない)がわかるので一度体験してみてはどうだろうか。

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)
夏井 睦
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