あー、モチベーションが上がらない。
やるべきことはわかっている。ただ、モチベーションが上がらないから、やれない。しかし、この世に生まれてから、「モチベーションが1度も上がったことがない」なんてことはなかったはずだ(新生児除く)。
めちゃくちゃ上がって全能感に満ちあふれていたときもある。
モチベーションが上がっていたとき、自分自身に何が起こっていたのだろうか。
何かをきっかけに、モチベーションは上がっていく。そもそも、モチベーションとはあらゆる物事に共通する難しいテーマだ。幸い、モチベーションがどのように働き、どのように育まれるのかについては科学的な研究が重ねられており、改善方法はいくつかある。
今回は、SMARTの法則というモチベーションを高めるための戦略についてまとめた。研究によると、SMARTの法則に従って項目を設定することで、明確な方向性と目的意識を持てるようになり、モチベーションが大幅に向上するという。
まず、SMARTの法則とは、
- Specific:具体的
- Measurable:測定可能
- Achievable:達成可能
- Relevant:関連性がある
- Time-bound:時間的制約がある
以上の5つの頭文字の総称だ。さっそくだが、例えばレースに向けてモチベーションを上げてくことを考えた場合を考えて、以下のようなSMARTの法則をもとに項目を設定してみた。
- 具体的:2023年6月4日開催の富士ヒルクライムでゴールドを獲得する
- 測定可能:60分間に体重の5倍のパワーを出せるようにする
- 達成可能:4.9倍まで達成しているので5.0はあと少しである(現実的な目標であること)
- 関連性がある:5倍以上出せればゴールド相当。
- 時間的制約がある:レースまで1ヶ月しか無い
自分が取り組むべき課題に対して、具体的な内容ややるべき事を設定する。その項目に対して実行していく。
まずは、明確で達成可能な目標を設定することから始めてほしい。Journal of Management Studiesに掲載された研究では、具体的で挑戦的な目標は、簡単で曖昧な目標よりも高いパフォーマンスをもたらすことが示されている(Locke, 1968)。
とはいえ、これだけでモチベーションが上がってくれたら正直苦労しない。多くの人は、この記事を見てもまだモチベーションは上がらないし、項目を設定するモチベーション自体が無いかもしれない。
そもそも、モチベーションというものは浮き沈みが”あってもいい”ということを忘れてはいけない。自分を責めてはいけないし、それは人間の心理の正常な部分だ。
SMARTの法則は万能ではないし、人によっては他の方法(例えば金銭的な報酬)のほうがモチベーションが上る可能性もある。モチベーションの上げ方は、千差万別、人はそれぞれ違う。自分に最適な方法は個人の状況や好みによって異なる。
SMARTの法則は仕事や資格取得など様々な条件に当てはめられる。あとは、自分自身の具体的な内容に落とし込んでみてほしい。
明日から本気出す!