【パイオニアペダリングモニター長期レポート】 3000km使い終わって 【最終回・中編】

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※個人的な感想を書いています。条件、考え方は多岐に渡ります。

前半では、恩恵を受けられるサイクリストや、具体的なケースを考えた。後半では、機材面の総括をする話が主ではあるが違った角度からパイオニアペダリングモニターを使用する対象を考えてみたい。

前編で紹介した速さを決める要素+効率が勝利の鍵、という図式が必ずしも成り立たないロードレースの場合パイオニアペダリングモニターはどのような作用をもたらすのか。自身としても一番考えなくてはならないことからも、まだ考慮する点は多くあるが考えてみる。

そして、”意外とこんな人に向いているのでは”と気づいた点を織り交ぜて記載する。なお自分が使って思った、備忘録要素もあるので、必ずしも全体に受け入れられる内容ではない。しかし、できるだけ汎用性を持たせつつ記載してく。

■ロードレースにおけるパイオニアペダリングモニターの役割
TT、ヒルクライム、トライアスロンと、限られた距離、限られた時間において勝敗が決まるレースの場合、平均速度が一番早かった選手が勝つという単純な解がある。

そのために、空力であったり、平均出力だったり、パワーウェイトレシオが重要になる。同一出力であれば当然効率が良いほうが”バイクの推進力”になり結果、勝利に近づく。

しかし、ロードレースを考えてみると、そのような方程式が必ずしも当てはまらない。展開に左右される競技であり、ゴール前のスプリントの最大パワーで勝敗も決まる場合もあれば、輪島のように登りで逃げて、下りも得意で逃げ切るといったことも起こりうる。
ある意味ロードレースにしかない総合的な要素について、本装置が果たす役割は何か考えてみたい。

ロードレースの場合、カテゴリーにもよるが、ウェイトレシオも確かに重要、パワーも重要、インターバル耐性も重要、アタックがかかった時に千切れない脚と心も重要。心と体の能力として総合的な力が求められる。そこでパイオニアペダリングモニターはどのような所に役立つのか一つの要素として、脚を残せる走りに一役買うのではないか。

同一出力で、実際に推進力として変換され、物体を動かす力として活かせているか。低い出力でもより進ませることができるかもしれない。この辺の話は後ほど考えてみる。

ところで、日本のロードレースは熊野の2日目を除いて、ある決まったところをぐるぐる回るコースがほとんどだ。その際に周回を重ねる毎に集団は絞られていく。その時に、ちぎれる要因として、アタックについていけない、そもそも巡航スピードについけないと様々な要因がある。そこでいかに最後まで脚を残せるか?は勝敗を決める一つの重要な要素ではないか。

今年の舞洲前半戦で逃げが決まったが、逃げ切れる要素として、出力に対してどれだけ推進力に変換できたか、逃げを決めるための一つの要素とも考えることができる。効率を改善すると言うことは、ロードレースにおいても重要だと言える。

ロードレースに限った話をしたが、つまるとろ、私がたどり着いた一つの答えは本機能をいつ使い、いつ改善するか?が重要なのではないかという事。

全て覆してしまうことを書くが、単刀直入にいうとレース中にペダリング効率なんて見てられない。限界値まで達したスプリント勝負の時に、「効率25%!?くそぉぉぉ」なんて考えている暇があるんだったら、死ぬ気で踏んで限界突破することを考えろと、チームの監督N村総帥は言うだろう。

では、いつ効率を改善するかについては次の投稿に譲るとして、思うところを書いていたらまた長くなってしまった。

次はペダリングモニターをいつ使い、いつ改善すべきかと機材観点について見ていく

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